常識に最大領域であるシズゼリアを我が領土としようと魔王共が暴れまわっている。
そして今日、シズゼリアにいる全ての魔王に招集が掛かり、その場所はシズゼリアで一番高い山の洞穴に魔王達は集まっていた。
「そういえば、最近は最古の魔王が動いているっていう情報を聞かないな……」
「あぁ、だが大魔王は各地に軍を召喚して、つい最近は列島の国々を滅ぼしたらしいぜ……」
「やっぱり、大魔王というだけあって凄いな……」
「だが、それに比べて他の魔王はやる気あるのかって聞きてぇぐらいだ。第二位様なんか神に封印されたっていうのは本当らしいぜぇ」
「もしかしたら第二位や第一位を超えるかもっていう第三位様も全く聞かないし、第四位と第五位は新生代の魔王の統括とはダサい仕事だし、第四位と第五位の座なら取れる奴出てくるんじゃない……」とその中で新世代の魔王達はそんなことを言っていた。
最古の魔王達は力を見せれば、どこでも我が領域にできるが神の領域内にそんなことをしたら、神との戦いは免れない。
だが新生代の魔王が増えすぎて、領域内に一つ二ついてもおかしくないようだ。
何でこんなに増えて世界のバランスはと言うと、それが弱肉強食で本当に強い魔王が現れたら弱い魔王は簡単に殺すから問題ないだとエマは言っていた。
「おやおや、こんな所で雑魚共が……この領域を支配している魔王が誰だが知っていますかぁ……」と若い男の声が響き渡った。
「おッ、お前はッ!」
今回招集かけた当人である。
だが新世代の魔王達はその当人は知らなかった。
「第四位『堕天の魔王』リビル・リグレス――」
「何故お前がッ――まさかッ――」新世代の魔王らは驚き、その姿を恐れた。
「もう一度言うぞ……この領域を支配している魔王は誰ですかぁ」
「だがあの小娘は神と――」
「グフッ――」魔物の豚が顎を一瞬で蹴られたのだ。
「おいッ、最古の魔王が決めたことに何か異論あるのか……だったら言ったよな弱肉強食だ!力がねぇ奴には魔王なんぞなる必要ない……ってことで今からここにいる全員皆殺しで~す」黒いスーツに身を包み、天空を支配している。
天空には空に浮かぶ島があり、よく天使と争っている。
豚の腹を蹴り、すっぽりと穴があき、血や肉片が一瞬にして洞窟の中に広がった。
「全く、手間かけさせやがって……」
最大領域でシズゼリアを支配する魔王が他の魔王が自分の領域を支配しようとしているのに何もしてこないのだ。
最古の魔王に選ばれた魔王は大魔王含む五人に含められる。
そして一日が経ち、レイム達はシズゼリア領域へと入り、人間と獣人が暮らす街へと一泊した。
最小の領域でも出るのに一日はかかると改めてわかった。
「う~ん……」宿屋の窓から太陽の光が差し込み、ソージは目が覚めた。
「朝か……ん?」
その横にはレイムが寝ていた。
宿屋で一つの部屋……二つのベットに二人ずつで寝た結果だ。
黒く長い髪に白い肌に黒いワンピース?……この黒い布は普通の物ではないのか煙が立ち、薄く透けて中身が若干見えているのだ。
明らかに黒いワンピース一枚しか着ていないことをソージは分かった。
「おい、レイム朝だぞ……」
「ん……おはようぅ、ソージ……」
するとレイムの頬が急に赤くなり、俺は簡単に押し倒された。
「ソージぃ、かッ体がぁッ――」発情したようにレイムは俺の上に又借り、顔を近づけ、俺の口とレイムの口が接触した。
その瞬間に俺は大声を出し、ベットから起き上がった。
「はぁはぁ……ゆッ夢か……」辺りを見回し、何も以上がないことを確認し、横にいるレイムのことを見た。
体を丸ませ、可愛らしく寝ていた。
「お~い、みんな朝だぞ!」とソージは声を上げ、最強の勇者達は朝を迎えた。
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