「へぇ~あっという間だったね……それで……」上空に浮かぶレジナインは光の騎士を操っていた術式を調べ始めた。
この力……破壊の力、だがどこから……。
その道順は黒い靄のようにレジナインの目には映っていた。
「恐らく、光の国……だが神の目を盗んで、光の領域に入り、光の騎士を洗脳できるとは……」
相手の目的は、光の騎士を使って破壊の神を殺そうと……だが殺して何の意味がある?他に目的がある……。
レジナインはこの世界で天才的な頭脳を持ち、能力の一つに未知の知識を生み出すことができ、実質わからないことはないのだ。
「ッ!、まさか……仕方ない、交渉してみるか……」そう呟き、レジナインは破壊の城へと向かった。
玉座の間では最破達とレイムが無傷で集結していた。
「隊長と副長は治療へ、我が戦力は無傷です」
「それは、よかった。じゃあ後は何故こうなったのかを調べることだな――」
「それは、私から話されてもらうよ!」最破達の背後には一人の女性がいた。
その瞬間、最破全員は構え、警戒した。
「貴様、何者だ……」ジュウロウは問いかける。
「レジナイン、どうしてここに」玉座に座るレイムがそう口にした。
「なッ、レイム様、最古の魔王序列3位といつどこで……」
「まさか、もう魔王と繋がりが……」
「しかも第3位……」と数々の言葉が飛び、そんなことは気にせずレジナインはレイムに近づいた。
「光の騎士をこんなことにしたのは、破壊の力……」
「!!1」当たり前に全員が反応を示した。
「だが破壊の力を洗脳の術式に組み込んだ強力なものだ……しかも光の神ですら洗脳できるほどの……」
それがレジナインが出した答えだ。
「なッ、じゃあッ!!」ジュウロウは惜しくも口を滑らせた。
「その反応では私が予測した通りに、我々魔王軍と同じ人物が正体だと思っているようだな……」
「くッ……」
「まぁ、神であったら神を洗脳できるのは当たり前だ……そして改めて我々魔王軍は破壊神との同盟を望んでいる……そして私が調べた限りではまだ明確は場所などは分かっていないが、まずは氷結の大陸へと向かっていくれないか?」
「氷結の大陸?、何でそこに……」レイムは即答で聞いた。
あそこには何もないと思うのだが……。
「あそこには魔王が封印されているということは確かだが、それ以上に重要なものが隠されている。私は世界各地に研究所を備えているのだが、あそこは言ってしまえば無人の状態だ」
「では、氷結の大陸で何を研究していたんだ?」ジュウロウはその話に興味津々と言うか情報を集めている。
「レイムには説明したが、別世界からのものを召喚させる実験だ。別世界があると仮定してその世界の物体を取りよせ、その目的は全く新しい兵器を創り出すことだ……恐らくだがあいつは別世界との繋がりをもう既に持っていると思われる……」
「「「ッ!!」」」最破の最古の6人はその言葉に反応した。あいつとは最破達は知り、そして世界の繋がりという意味も目にしたからだ。
「ということで、私も調べることがあるから――」そうレジナインが話していると玉座の間の扉が開いた。
入ってきた人物は四代目光の神ラウルであった。
「ラウル様……」レイムは不思議に思った。
ラウルは何も言わずにレッドカーペットの上を歩いてきた。
「あれ、ここに別の神が入った所は見たことなのだが……」レジナインは理解していたが、やる気なし。
そのレジナインの反応に最破達が気付いた。
「まさか、レイム様ッ!!」ラウルはまだ操られていた。ラウルは黄金の剣を抜き、破壊神に斬りかかった。
速いッ、間に合わない!
レイムは剣を抜ける時間はない、そんな前にレジナインが立った。
「《支配(ドミネイション)》――」レジナインが口にした瞬間、ラウルの動きが解きが止まったようになった。
「まだ術が掛かっているか……私が取り除く……」手慣れている手つきで術式となっている魔力を取り除いた。
魔力で足跡がわかるはず、生きる者が移動すれば絶対に足跡が残る。個体から魔力は常に出ている……それは呼吸のように、微量に放出しているが、この方法で追跡はこの世界に誰もいない……いや天才の魔王だけだ。
個性的な魔力、破壊神や神々、魔王やこのように特殊な術式の魔力。
「この魔力は破壊と死……そして未知の魔力……わからないがこの世界にない魔力なら術式を発動した場所から追跡ができるかもしれない……」
この世界にない魔力があるとわかったこの時に世界の繋がりという仮定が真実に近づいてきた。
「で、その氷結の大陸になんで行かなくちゃならないの?」
「まず最初に真実を自分の目で確かめる。だがそれにたどり着くのは簡単ではない、我々魔王は同盟を望んでいるがそれはまず私の意見であるため氷結の大陸に行く目的は最古の魔王序列2位の氷結の魔王”氷結の創造者”に会ってほしいんだ。これからのためにね……」
「なるほど……その様子だと最古の魔王の半分が力で決めるタイプらしいね」レイムはレジナインにそう言うと、口元が歪んだ。
「君もでしょ、未知ということは力を付けなくてはいけない。はっきりしていることは世界の繋がりはあり得ると証明され、奴等の目的はまだ明確ではないが破壊神はその計画に存在することは確かということ……気を付けることだね。じゃあ私はこの神と光の騎士をエレクシアまで運ぶから君達は真実をその目で見てい来ると言いよ!」そう言い、レジナインとラウルは消えた。
「レイム様……」全てレジナインのペースで話が進んだが、決めるのはレイムだ。
「氷結の大陸に向かう。班員はソージ達、すぐに向かう!」
「レイム様、我々も同行します」ジュウロウとロナはそう申し出た。約3000年も放置された大陸、未知と言っていい。何が現れるかわからない、つまりは危険が伴う。
「分かった……」
「ありがとうございます……」二人が抜けたとしても領域の守護は他の最破達でこなせる。連絡はワ―レストのスキルで……。
「ふぅ、どう決まった?」本当に自由自在な行動をする。レジナインがまた玉座に戻ってきた。
「あぁ、完了した!」
「では、転移させるね!」超長距離の転移ができるのは、レジナインだけだ。転移先は大陸の端っこだ。そこからはどうしてもいけないとレジナインは今になって言い出した。
「分かった!必ず生きて帰る、だからそっちでも情報を集めておいてよ!」レイムはこの任務と釣り合う条件をレジナインに言い、レイム、ソージ、ソピア、サリア、ロナ、ジュウロウは転移された。
「さぁ、始めようか……」見かけとは被り物に過ぎない……レジナインは全てを知り、全てを予測する。
この世界で最強の頭脳を持つ魔王である。
そして複雑に組み合わされた序盤の歯車がゆっくりと音を立てて動き出したのであった。
~章後のあとがき~
はい!これで地上探索編は終了となります。
こんにちは、七理月です!
次回は氷結の王国編ということでレイム達は未知と化した大陸の果てで真実を知る!
ということで第二回目のあとがきとなりますが、破壊と再生のプリンセスは投稿を止めずに続けていきたいと思っています。
目標である書籍化ですが、この作品での自力での書籍化が難しいと思っているので、現在の流行を組んだ他の作品も読み、評価をくれるとモチベーションに繋がります。
投稿を諦めた作品を多いですが、諦めないで投稿を続けていきたいのでどうかよろしくお願いします!
では、次編も楽しんでください。
次回のあとがきでお会いしましょう。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!