「んッ……あの子達のことが心配なのか……」純白の城の最上階で四代目光の神ラウルと光の騎士大隊長グア・アルト・レスティアルと副長トム・ヒート・レヴォルアントがいた。
「いいえ……あの神であれば大丈夫でしょう……」
すると純白の広い部屋に黒い影が現れた。
「おっとぉ……だ~めで~すよぉぉ……」と黒い影から道化の姿が見えた。
「なッ何者だッ―――」
その瞬間、チリン……と鈴の音が鳴り、三人の瞳が黒く染まった。
「おいッ、すぐに破壊の領域に全騎士を向かわせろ!」とラウルは口を開いた。
「了解しました……」とグアとトムは動き出し、道化はニヤリと不気味な笑みを浮かべたのだ。
これは暗闇から何かが這い出て、序章の鐘を鳴らしたのだ。
闇の一部である者が遂に動き出したのだ。
「なるほど……後はレイム様の情報か……」最破、ソージ達も含め玉座に集まっていた。
「レイム様ッ!!」玉座の間の扉が開き、レイムが急いで入って来た。
「一体何事!」
「光の騎士の軍勢がこっちに向かっているとの情報が入りました……」ワ―レストがそう答えた。
「何で!……」何故、光の騎士達がこちらに来る理由がわからない……。
「レイム様……もし光の騎士達が攻撃を仕掛けてきたら、こちらは躊躇なく軍勢を殲滅します!」ワ―レストはそうレイムに伝えた。
そもそも我らディスラクシェント領域は完全に独立した領域で、攻め込む以上は死を覚悟してくれないとこっちが後で何か言われても困るという話だ。
「まぁ、戦力としちゃあ、レイム達の方が上だ……だが何でこうなったかだ」破壊神レイムは玉座に腰を下ろし、まだ時間があるので情報整理をした。
「まず、外で調査していた者達が話せ……長文はなし、単刀直入に……」
「ハッ、外部での調査の結果ですが、何も我らが求める情報は見つかりませんでした……」情報管理のワ―レストが跪き、はきはきと答えた。
「そうか、では何故光の騎士達が攻めてきたのか意見の後者――」
「レイム様!光の軍勢を招いたのは、紛れもないあの人間、三人です!!」そう叫んだのは、竜人種のビーであった。
「えッ!そんなことしてないッ!!」即座にソピアが反論した。
「だが、その考えなら納得が――」
「おい……」レイムのその低いトーンがその会話を止めた。
普段は怒りを出さないレイムの目は多大なるオーラをソージ達でも感じられるほどであった。
「ビー、それくらいにしておけ……ソージ達の加入はレイム様が認めたこと……もう仲間である者に対してそのような言動は許されないぞ」右翼の壱であるジュウロウが真っ先にそうビーに注意した。
「すまない……」
「レイム様……申し訳ありません。悪気があったわけではないく、急な出来事に皆、戸惑っているので……」
次にワ―レストがそうレイムに話した。
「あぁ、じゃあレイムが体験したことを話す……」第4位との戦いと第3位との会話の内容を話した。
「つまりは、我々のやろうとしていることと、最古の魔王達がやろうとしていることがほぼ同じであり、同盟を望んでいると……」ジュウロウはレイムの話をまとめた。
「レイム様は、その同盟をどう思っているのですか?」
それが最破達全員の意見だ。
最古の魔王という存在は歴史上でもっとも最悪の存在であり、現在でも勢力は落ちていない戦力である。
大魔王は何度も神に挑み、敗北しているが、更に強く力を増していて、今現在終息している大魔王は復活の時期を狙っていると神々は見ている。
第2位は封印され、第3位はやる気がなく、一度も自ら世界を征服しようと動いたことがない……今では第4位と第5位が新世代の魔王を統括している。
だが3000年前に神々の動乱を目を付け、世界征服のために最古の魔王全員で動き出したが、三代目に大魔王含め敗れたと聞いている。
「当人と直接会わないと判断はまだ難しい……だけど皆は私を信じてついて来てくれッ!」まだ今の段階では決断は難しいだが、レイムはこのまま突き進むと決めたのである。
「我々は最初から決めています!我々はただレイム様の意見を聞きたかっただけです。何も口答えはありません……まずは目の前のことをちゃちゃっと片付けましょう!」ワ―レストはそうまとめ、皆の表情が明るくなった。
「では、光の軍勢について偵察し、絶対にこの国に入れるな!」ディスラクシェント領域はここディストラクション城の周りは機人種の高度な国エクスマキナが広がっている。
まずは領域内に侵入してもレイムの許可があれば、時間の問題で殲滅できるだろう。
「他の神が動くかどうかもあるが、我が領域に侵入したら他の神は文句など言えないだろう……完全な独立国である個々の立場が役に立ったな!では、気軽に行こう!偵察隊は随時報告を頼むぞ!!」
こうしてレイムと最破は行動を開始した。
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