途中。
「来たぞ! 鬼窪!」
ブルー・アクア・クイーン《戦闘用雲海域城》からサーフィンに乗ったサンポアスティ国の兵たちが大勢襲ってきた。
さすがに、ブルードラゴンの方が速い。先に行ったオニクボが次々とサンポアスティ国の兵を猛スピードでなぎ倒していった。
「うへえええええ」
今の俺でもあのスピードは出ないだろうなあ。
オニクボの猛攻撃から漏れた兵が少しだけこっちに来た。
「頼んだぞ!! 私は戦えない!!」
銃が乱射された。
恐ろしいほどたくさんの弾丸が撃たれた。
通小町はサンポアスティ国の兵のライフル銃を避けるのに専念している。
「よーしっ!」
俺は神聖剣でサンポアスティ国の兵を迎え撃つ。
今の通小町は傷は治せても、死んだ者は治せないといった。銃弾には十分気をつけて……と。近づいてきたサンポアスティ国の兵を袈裟斬りに逆袈裟斬りにしていく。
接近すればこちらの方が断然有利だった。
一人のサンポアスティ国の兵が、俺たちが乗っている箒に向かって、斧を振り上げる。通小町は必死に避けるが、俺は正中線から構えた唐竹割りで兵を真っ二つに斬った。
遠距離のライフルの弾が飛び。
それでも、オニクボはもう城の中へと突入していった。
「あ、通小町! あっちだ!」
俺は空中でのサンポアスティ国の兵が少ないところを、通小町に向かわせた。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!