本人同士が幸せならいいかと思いかけた一方で、結局はなんの解決にもなっていないという一面にも考えこまざるを得ない複雑な作品だった。
筋は巧みに計算されており、冒頭で感じた違和感がどんでん返しできれいに昇華されるようになっている。
本作をある種の狂気ととるか、あくまでも純粋な愛情ととるか。いずれにしても印象深い読後感だった。
詳細本作。