都市伝説体験日記

杜都醍醐
杜都醍醐

電家製品の寿命

公開日時: 2020年9月1日(火) 07:00
文字数:987

 俺はよく、某家電メーカーの商品を使う。

 だが、よく壊れるんだ。いや俺が壊してるんじゃなくて、寿命が来たって言った方がいいかな?


 買って数年経つと、急に動作が悪くなるんだ。そしてそれは、どうやら保証期間が過ぎてからなんだ。

 俺の感覚から推測するに、パソコンやスマホ、テレビ等、値段が高い商品が壊れやすい傾向にあるようだな。


 逆に、保証期間が明記されていない家電商品は、どことなく寿命が長い気がする。例えばエアコン。一人暮らしの下宿先のエアコンは、結構古い。このアパートは築十年なんだけど、大家に聞くと、エアコンの修理は頼んだことがないという。

 電卓も全然壊れないな。毎日使うわけじゃないからって言われるとそうだけど、不思議と昔買った電卓は、今でも現役。


 究極なのは、ガスコンロだろう。俺の実家は一軒家で、俺が生まれる前から建ってるらしいが、一度もガスコンロを交換したことはないし、火事にもなってないから異常もない。

 あと、ランドウのロールスロイスも壊れたことってないんだろうね。



 これは、ソニータイマーの一言に尽きる。では、実態を見て行こう。


 結論から言うと、そんなタイマーは実装された試しがない。

 普通に考えればわかることなんだけど、それが公になれば誰もその会社の商品を買わなくなるわけで…。企業へのダメージは計り知れないし、売り上げのためだけにそんなリスクは冒せない。

 極端な話。常に電力が供給されているかわからないしそんなわけないのに、保証期間が切れる日を正確に計算し、ベストタイミングで壊れる…。オーバーテクノロジー過ぎる!


 しかし、確実に寿命が来てしまう家電もある。

 電球や照明の類はそうだ。長持ちするとは言っても、いづれは切れてしまう。これについてはソニータイマーなんてつけるスペースもない。こればっかりはしょうがないぜ。


 じゃあ何で、そんなタイマーの話が生まれたのか考えよう。

 俺は「ライバル企業説」を提唱したい。

 ある家電メーカーが売り上げに悩むわけだ。ライバル企業の商品の方が優れており、自分の商品の売り上げが伸び悩む。

 そんな時、マスコミに「あのメーカーの商品は、保証期間が過ぎるとすぐに壊れる」と耳打ちする。そしてマスコミが盛大に宣伝するわけだ。そして信用をグラつかせ、その間に自社製品を売る。イメージ戦略ってやつだな。


 果たして効果があったかって? ブランドイメージがそう簡単に覆るとでも?


読み終わったら、ポイントを付けましょう!

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