※この話は、本編とは直接関係のない、おまけストーリーです。
前回までのあらすじ:
『雑司ヶ谷高校の生徒たちは隕石が落下してきて全滅し、転生した。自称女神(上杉)曰く、武田は選ばれし勇者として邪悪な魔術師ワードナと対決しなければいけなくなった。そして、ついに、やっとのことでダンジョン最下層までやって来た』
◇◇◇
ここは、邪悪な魔術師ワードナがいるという事務所だ。
その扉には、
『邪悪な魔術師ワードナの事務所。
営業時間は午前9時から午後3時。
ワードナは、現在、在室中』
と書かれている。
労働時間6時間とは、ホワイト企業だな。
勢いよく扉を開ける。
?????「いらっしゃい」
武田純也「ポテチ、食べてる…」
?????「食べる?」
武田「お前がワードナか? っていうか、伊達先輩?!」
伊達恵梨香「私がワードナよ」
上杉紗夜「来たね!」
武田「えっ?! その吸血鬼の衣装は何ですか? 上杉先輩は女神だったのでは?」
上杉「え? アタシ、実は女神じゃなくて、バンパイア・ロードだから」
武田「騙していたんですか?!」
上杉「キミ、チョロすぎるよ。簡単に騙されてるし」
伊達「じゃあ、そろそろ、この勇者を料理しましょうか」
武田「わ! わ! 松前先輩! 最強魔術“TILTOWAIT”で吹っ飛ばしてください!」
しかし、パーティ全員が武田の腕や足をつかまえて動けなくした!
武田「みんなどうしたんですか?!」
上杉「キミねえ…、キミごときモブキャラが選ばれし勇者になるわけないじゃん」
武田「どういうことだ!」
上杉「みんな、アタシの仲間で、キミはまんまと騙されたわけ」
伊達「一生ここでタダ働きしてもらいましょう」
武田「営業時間の6時間?」
伊達「私が不在の時だから、18時間ね。その間にここにやって来る冒険者の相手してあげて」
ブラック企業だった。
◇◇◇
織田雪乃「という、舞台を思いついたんだけど、どうかな?」
武田「需要ないと思う」
≪完≫
読み終わったら、ポイントを付けましょう!