時間の流れのない部屋で修行するやつ

記憶はないけど無限に出てくる敵と戦い続けて最強になります
maplemaple630 m
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始まりの章

目覚め

公開日時: 2022年2月10日(木) 16:41
文字数:2,139

.....


いつまでその景色を見ていただろう、ぼんやりとした意識の中、目の前に映る景色が自分の目が見たものであり、それを見ている自分という存在に気がつくまで、かなりの時間がかかった


重い体を起こし、あたりを見渡す


絶景


上を見渡せば満点の星空で、夜のようにも夕方のようにも見えるが少なくとも太陽は見えない


さらに前後左右どこをみても壁のようなものない、それどころか建造物といえるものも無く

無限に広がる空間のように見える


床は青色の美しい水晶のようなもので、非常に堅そうである...




いや、なんだここは!すごい綺麗だけども、いくらなんでも何もなさすぎだろ!

なぜ俺はこんなとこで寝ていたのか、いくら考えても思い出せない


ていうか、俺って誰だ???


...


どうやら、俺は記憶喪失らしい


...


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




いや、まじか!記憶、喪失してますか!

そうですか!うわーそうか、そうなのか...

漫画とかでしか見たことないぞそんなの...


俺はどうやら日本人であること以外の

自分に関する情報をすっぽりと忘れてしまったらしい

例えば、鎌倉幕府が1192年に作られたことはわかるが、俺がいつ生まれたかは分からない


さらには、ラピュタという映画の内容を覚えている、つまり俺は過去ラピュタを見たはずだがどのように見たかは思い出せない


記憶に関してまとめるとこんな感じか、うーん

なんか割とどうでも良いな、記憶が無いからかもしれないが、自分に興味がわかないんだよな


その後何となくあたりを歩いていると空に巨大な何かがあるのがわかった


時計...?


それは光でかたどられた、それは大きな時計であり、針は7時頃をさしていた、そしてその真ん中に数字が浮かんでいた


3650....?なんだこの数字..?


そう思った時、目の前の景色が一変した


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「うわっ」


思わず声がでてしまった、

景色が変わったというより自分が移動したようだった


一言で表すと荒野、ドラゴンボールの悟空とかが敵と戦うとこによく似た感じで

空はオレンジ色に染まっており、夕方らしい


そんなことより、だ


目の前になんかいる


俺と同じくらいの大きさの、白っぽい木で出来たマネキン(人形)が俺の前に立っている...

って、ちょっ!まて!!


マネキンがいきなり俺に殴りかかってきたのである!!

俺は咄嗟に顔を守ったがその上から思いっきり

殴られた

「ぐあっ!!」

ずっしりした拳で殴られ思わず声が出る

「うわああああ!」

俺は大声を上げながらマネキンから逃げたが、ある程度走ると体が進まなくなった

どうやらさっきの無限空間と違ってかなり狭いらしい

敷地で言うと野球グラウンドほどである


「はぁっ!はぁっ!なんっだよあれ!」


おそらく円形であるその空間の端に沿って

俺はひたすら走ったが、出口のようなものは

見当たらなかった


いやいや、何これ、完全にアイツを倒さないとでれない部屋じゃないっすか...


俺は息をなんとか整えながら、今の状況について考えた。俺はおそらく「何者か」に記憶を消され、そしてこの戦いを押し付けられている。


「っ...おい!誰だよ!っこんなことして!はぁはぁ..楽しいのかよ!!」


俺はについての記憶は何もない

だけど俺がかなりの負けず嫌いだと言うことは

今分かった


「〜〜〜〜〜〜っ!!」

起きた時から続いてたイライラが今、ピークに達し、マネキンに向かってがむしゃらに走った


そしてドロップキック、自分が思うより綺麗に決まり、マネキンは大きく体勢を崩し

そのまま倒れた、俺はかなり運動神経が良いらしい


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



そこからは一方的で、俺は倒れたマネキンを踏みつけ、そのまま蹴り続けた

腰から下半身が外れても腕が動き続けた時はゾッとしたが、首が胴からなられたら流石に動かなくなった



いやーがむしゃらでしたね、ほんと、でもまぁ俺が本気出せばこんなもんです。おい、見てるか?俺をこんな目に合わせた奴、次はお前の番だからな??ハッハー!

てゆーか出せ、出してください...まじで...



そんなことを考えてると光が俺を包んだ

どうやらようやくこの世界から出れるらしい





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


はい、そんなわけないですね、またあの

無限空間だよ馬鹿野郎!なんなんだよ!

殺したいんだろ!俺を!だったら殺せよ!

なるべく痛くない方法でなぁ!!


俺は、完全にふてくされ床に倒れ込んだ

というか疲れていた


「...綺麗だな..無駄に」


一緒見てられそうな満点の星空を見ながら

俺はもしかして死んでいて、ここは地獄なのかもしれない、と考えていた




そのまま俺は寝ることにした、時計は9時を指していた




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


どどどどどどど



なにか大量の足音で目が覚めた


すごく、すごく嫌な予感がする

恐る恐る体を持ち上げ、後ろを向く


「おわーーーーーーー!!」


さっき戦ったような大量のマネキン、

それが50?100?体ほど走ってこっちへ向かって来ている


俺は全速力で走った


だが疲れて立ち止まった、また走ったが

繰り返してるうち、一体のマネキンに殴られ

倒れ込んだ、その上からマネキン達が俺を


殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って

殴り殺した  




つづく

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