突如として出現し、人々の脳に謎の装置を埋め込み続ける小型ドローン。
その正体と目的とは?
「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」に同じモノを投稿しています。
嘘だろ、そんな……あれ、都市伝説じゃなかったのかよ?
俺は、残業で帰りが遅くなった、その夜、背後で変な音がするのを聞いた。
ブ〜ン……。
暗闇で良く判らなかったが……何かが宙に浮いていた……。
まさか……。
噂だけは聞いた事が有った。
世界最大のSNSの1つであるTiny Message Boardでは……それについて書き込んだ途端に、その書き込みは消される。
Tiny Message Boardからの、いわゆる「脱北者」が新しいアカウントを作っているWoollyRhinoceros……通称「モフ犀」では、「それ」の目撃例は山程有るが……ほとんどが信用出来ないモノばかりだ……。
そんな噂だった。
もちろん、俺は、そんな噂は信じてなかった。
だが……その「謎の小型ドローン」は実在していた。
それは……俺の頭に取り付き……。
ギギギギ……。
痛い痛い痛い痛い。
頭蓋骨を通じて、頭蓋骨に穴を開けられる振動が伝わり………やめろやめろやめろやめろやめて……。
「あの……Tiny Message Board上での投票で『CEOをやめるべき』が上回った場合はCEOをやめると言われてましたが……」
少し前に、Tiny Message Boardを買収したニック・イースティングハウスの記者会見で記者の1人が、そう質問した。
「ああ、『やめるべき』が上回ったのは、ある陰謀団による不正投票の結果だよ」
「い……いや、待って下さい」
「『やめるべき』と投票した人達の脳内から謎のインプラントが発見されたのは、君も知っているだろう。私は、これからも世界を裏から操る陰謀団と戦い続けるよ。以上」
「い……いや……ちょっと待って下さい。たしかに、そんな話は有りますが……そのインプラントが埋め込まれたのは……」
たしかに、問題の投票で「ニック・イースティングハウスはTiny Message BoardのCEOをやめるべき」と投票した人々は、謎の小型ドローンに襲撃され、脳内に謎のインプラントを埋め込まれてはいた。
だたし、小型ドローンによる襲撃が始まったのは……その投票が終った後だった。
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