バカ政治家を論破したと思った時が亡国の始まりだった。
「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「pixiv」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」に同じモノを投稿しています。
「あの議員……○○新聞の××と申しますが……与党の『LGBT差別禁止法案』についての会合での議員の発言がSNSで問題になっていますが……何かコメントを?」
「どの発言が間違っているんですか?」
「『我々には人類と云う種を存続させる義務が有る。子孫を残そうとしないLGBTの人達は全人類に課せられた義務を果たそうとしていない』と云う発言です」
「事実でしょう?」
「あらゆる意味で間違っていると思いますが……」
「へえ? 『あらゆる意味』とは例えば?」
「例えばですね……人類がもし将来滅ぶとすれば……個体数の減少のみならず、個体数の極端な増加も原因になり得ると思いますが……」
まず、その議員は、私が何を言っているか判らない……と云う顔になった。
「例えば、環境問題などには、世界全体の人口がここまで多いからこそ解決が困難なものがいくらでも有りますよね?」
続いて……驚きの表情……そして……。
「言われてみれば、そうですね。いや、貴方のお蔭で目が覚めましたよ。たしかに、そうすれば、我が国が抱えている問題も……国際社会が抱えている問題も、多くは解決する。何故、こんな単純な事に気が付かなかったのだろう……」
十数年後、その議員は首相になり「人類の存続の為、人口を適切な数まで減らす」と云う大義名分の元、世界有数の人口を持つ隣国を攻撃した。
しかし、更に数年後、その戦争により「適切な数かは不明だが、人口を大幅に減らす」事になったのは我が国だった。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!