親友と婚約者に裏切られ、気付いたら死んでいたミリヤ。生まれ変わった先は侯爵令嬢だったのだが……前世の記憶を取り戻した日に、義妹から聞かされたのは、王太子の婚約者の変更。このままだとミリヤは王太子から60歳超えの女好き伯爵に嫁ぐことになってしまう。 よくよく観察すれば、義妹は前世で裏切った親友(元)で、またも幸せを全力で邪魔してくるつもりのようだ。 父の愛も、婚約者の愛も、侯爵家令嬢としての誇りも全てを失ったミリヤは、家を出る事を決意する。 助けを求めたのは、母の兄が当主を務める公爵家。 愛されることで傷を癒やし、人としての誇りを取り戻していくミリヤ。 変わっていくミリヤに驚いたのは、捨てた婚約者と元家族。 そちらが先に捨てたのだから、私も捨ててやる……と決意する。 切り替えたミリヤは強かった。 ここから始まる、ミリヤの快進撃。今更謝ろうが泣こうが知った事ではありません。 捨てるなら、捨てられる覚悟もしろ。 ミリヤは止まらない。 今世では必ずこの手に幸せを掴み取ってやる。