──拝啓、茉白へ。
お元気ですか? 何をしていますか? 風邪を引いていませんか? 私は元気にやっています。
空は今日も澄んでいます。鳥達の囀る声が心地良くて、ついお昼寝をしてしまいました。涎を垂らしてしまったので、茉白が隣に居たならきっと怒られていた事でしょう。
冬も近いというのに、窓から差し込む日差しがとても暖かく、まだ薄着で過ごしても大丈夫そうです。外を歩けばこれまでと変わらぬ街並み。それが幸せなのだろうと、移り変わる日々を大切に過ごしています。
貴女の居ない世界は、今日も綺麗れています。
そちらはどうですか? 何が見えますか? 何が聞こえますか?
お返事待ってます。
──柊 弥夜。
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