雨の良く降る日だった、ピタパン党の党員は緑のバンに乗り、政治活動を行った。
この日は雨で、3人は傘を差す。アヒルのパーニス、ハムスターのエリス、カエルのケテラはバンから降りると傘を差しながら、ビラを配る。
もうすぐ選挙がある。
政治家はアヒルのパーニスだ。エリスは秘書、ケテラは助手だ。
基本的この3人で活動をしている。元々は政治家になるつもりはなかったが、パーニスはある党に怒っていて、この国を変えたいと考えた。
雨の中、ひたすらビラを配る。
どうぞ〜
と、エリスは笑顔で対応しながら、ビラを配る。
そこでカエルのケテラはゆっくりし出す。
どうしたんだ?
パーニスは言う。
いやー、ちょっと中で「フレンズ」をみてきていいか?
は? なんで?
と、パーニスは言う。
いや疲れたからさ。
その答えにパーニスは言う。
この雨だからな、じゃあ中でビラを作りながら見てこいよ。もう無いんだ。
えー めんどい。
君はその手のプロだろ? 助手だし。
あー、わかったよ。作ってくるよ。
そう言うと、ケテラはバンの中に入った。
寒いな、エリス。
そうね。
あと3ヶ月で選挙だぞ。
そうね、そういえばなんで政治家を?
食べ物だよ。
食べ物?
そう。
なんの話?
おれが政治家を目指したのは、パンや甘いものの製造を辞めると謳っているレース党のやつらが気に食わないのさ。それで対抗したくてね。
あ〜 それで党の名前がピタパン党なのね。美味いわよね、ピタパン。
ああ、美味い。あのケテラはおれのお隣さんでね、同じ甘いものがすきだ。それで一緒にやりたいって言ってきた。本当のところは金を稼ぎたいのだろうな。
金も大事よ。
そりゃそうだ! この世界は金と甘いもので回ってるからね。
…… あー そうね。レース党ってラティオの?
そうだよ。気に入らないね。
あー わかる、あの人はなんというか意地悪よね。
そうだな、ちょっと寒いな。今日はもう辞めよう。続きはまた後日ってことで。
そうね! ちょうど言うかと思ってた。
そう言うと、2人もバンに乗った。
2人とも寒いのは苦手のようだ。
このようにこの国の日常が過ぎていく。
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