全てのレビュー
タイトルは以前から知っていたんですけどノベリズム参入にわたって読ませていただきました。あらすじからしっかりしてるので事前に物語の内容をしっかりと頭に入れれるのは良いところですね。「鬼」とかそういう妖系なので僕は読んでてワクワクしてました。
昼は日常、剣道をする主人公、陽にその彼女の姫ちゃんとのいい感じの展開があって日が落ちると鬼が動き出す。もうこの展開はめちゃくちゃ好きなんですよね。妖系のミソと言ってもいいぐらいのシーンを幻想的に書いてました。お見事っす!
和風系のファンタジー読みたいなぁって人はこの作品オススメですよ!
本作においては、日常と非日常の境目が溶解した状態になっている。鬼とは、いわば境目を腐蝕させる劇薬のごとき存在であろう。主人公達は差し詰め同族元素といったところか。
一刻も早く平穏無事な日常を取り戻したい一同は、非日常を締め出し遮断せねばならぬ。しかし皮肉にも、それは自らもある種の違和感を禁じ得ない鬼神の力を大なり小なり振るう必要がある。
鬼人にせよ鬼にせよ、それは非日常……即ちハレにまとわりつく陰のごとき存在だ。逆方向から光を当てて消さねばなるまい。
必読本作。