目を開けると、黒い空間にたたずんでいた。
小さな足音が耳先を掠めたが、目が慣れなくて、何も見えない。
「何をした!」
足元の死にぞこないに掴みかかろうとするも、空を切る。
畳を手でなぞって姿を探すも、陽は、跡形もなく消えていた。
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