不動産会社の人とは現地集合にした。
不動産会社の人は若い僕にびっくりした。
「こんにちは。私、神城不動産の加藤です。真田様でしょうか」
「こんにちは。真田です」
「お若いですね。何歳ですか?」
「17歳です」
「本当に買う事ができるのですか?」
不動産会社の人は疑っている。
まぁ、当たり前だ。
通帳口座には3,000万円移してある。
その通帳を見せた。
「失礼します。ありがとうございます。
すごいですね。
後見人の方がいると思いますが、いかがでしょうか?」
加藤さんは紳士的だ。
「ありがとうございます。
後見人は、祖母になるのですが、問題ないと思います。
早速ですが、見せて下さい」
ビルトイン車庫から見る。
大きい。3台は駐車できそう。
次に玄関に行く。
綺麗だ。
奥にはお風呂とストッカーもある。
お風呂。大きい。
ホテルのお風呂みたい。
ジェットバスや滝のお風呂、サウナもある。
階段を昇って2階へ。大きなリビング。
3階に昇ると6畳の部屋が4部屋。
屋上にはバルコニー。
ここから見る夜景も良さそうだ。
凄く気に入ってしまった。
「加藤さん、気に入りました。お金の事を教えて下さい。」
「こちらが見積書になります」
見積書を見ると200万円ぐらい諸経費でかかるらしい。
「早く決めて頂けるのであれば、登記費用を除いて諸経費込で
3000万円ならなんとかなると思います。
登記は自分でするのも勉強の為に良いと思いますよ」
加藤さんはアドバイスをくれた。
「自分で登記なんてできるんですか?」
「そんなに難しくないですよ。
今回はローンもないので少しでもお金を節約するならそれが一番です。
法務局に行くと、相談にのってもらえます」
「一度、考えさせて下さい。未成年で購入するのに必要なものがあれば、その一覧を下さい」
「わかりました。それでは、良いお返事をお待ちしています」
この作品は、2022年4月以前の作品であり、成年の定義は20歳になります。
真田信繁
高校2年生
趣味は本とアニメ
高校2年生の夏、事故で両親を亡くす
祖母以外に親族はいない
親の職業柄、お金の管理能力は超高校級
親が亡くなった時に買ったロト7で人生が変わる
預金残高:11億4千万円
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