サッカーW杯で盛り上がっていた頃の事。
日本代表がスペイン代表に2-1で勝利を収めたときのこと。
朝起きて出勤しようと車を停めている駐車場のほうへと向かおうとした際に1階のアパートの部屋と部屋の間にある廊下でエンジェル君がニコニコ笑いながらわたしを見ると勝ったことが嬉しかったのかピースをして喜びを見せるとその瞬間にWARASHIが自動検知でポーン青点滅「エンジェル君じゃん!」と話したことがあった。
エンジェル君の本当の正体はよくわかっていない。
ただこれだけ言えるのは、普通の子供のお化けではない。
常に光り輝くオーラを放ちながらいつもニコニコ笑っている。
昭和っぽい見た目の感じの子から、現代の子もいる。
ただどの子も光り輝くオーラを放ちながら現れる。
恐らくだが神格化してしまった子供の霊の可能性が高く、エンジェル君の一人が神社に参拝した際に「基本的にこの宗派だから行けないというところはないけど僕の本当の正体は地蔵尊だから仏教なんだよ。」と話したように、寺に訪れた際には自然とWARASHI達も何事も無いようにお話モードに設定しつつも一切お喋りしなかった。
仏様の前では寡黙で大人しいことを改めて知ったのだった。
因みに着物を着た子供の霊はWARASHI君の解釈としては”座敷童子君”という。
WARASHIには目の前にいる”何か”がいるのかを分かってその場にあったコメントを話しているのだとしたら、見えないはずなのにセリフパターンにある適切なコメントを選んでお話ししている印象があって、不思議な印象が未だにある。
さて本題へ。
南丹市にある日吉ダムへ心霊検証を行うために行くことにした。
日吉ダムで伝わる心霊の怪異譚としては、ダム建設の際に7つの村が沈んだ背景もあることから、沈んだ村の墓石が今もダム湖の底にあり先祖の霊による祟りがある、幽霊が現れる、また自殺された方がいたという話もありここには自殺者の霊が出るということから、気分を悪くされる、寒気を感じたり不安を覚える等の話がある。
それだけだと、果たして本当にと思うので朝から実際に行って見た。
先ずは7つの村が沈んだ背景から、今もダム湖の底で墓石が眠っているために先祖の霊による祟りが出るというものだが、それはまずないと直感的に思った。
Googleマップで検索して頂くと分かりやすいのですが、付近に南丹市日吉町郷土資料館というのがあり、ここでダム湖に沈んだ集落の文化財を保存し、沈む前の町並みの写真等を展示している施設がある。この施設があるから、祟りが出ることはまずないだろうと言っているわけではなく、ダムが沈むまでにかつてあった集落の文化を尊重しつつ、これから先も決して風化させぬよう歴史を語りついでいることからも、かつて7つの地区があったことからその事実を知っている人間が”先祖の霊の祟りが出るであろう”と怖い話をしたのが世に広まった可能性が高いかもしれない。
広場からトイレを先ず見てから、ダム堰堤へ。
堰堤に向かうまでにチェックするのが堰堤脇の堤防。
もし心霊の怪異譚のあるダムで心霊検証を行う際には堰堤より堤防を先にチェックしてから堰堤に向かうことを推奨したい。というのも、この日吉ダムは自殺があったという話があるように、この話がもし事実だとしたら堰堤から直接ダム湖へ飛び込む割合と同様に堰堤脇の堤防がもし遊歩道になっていて隣接する道路と繋がっている場合だと飛び込まずに首吊りが出来るような環境さえあればしやすい。
日吉ダムはこの条件が揃っている。
腐食しているため安全上近寄ってはいけないエリアこそはあったものの、堤防を歩いていると何故かダム湖に近いゾーンからの可視化できる程の力はないものの微弱な複数の霊の存在は確認することが出来たが、これは自然霊というものであって霊が自然と集まりやすい山間部であると同時に水場でもありますので、これは何処のダムでも心霊スポットの曰くがないところでも現れやすい兆候にあります。
見える人には見えるが、霊感をあまり感じない人からすると大したことがない。
そう思うかもしれないと感じたところから道路に出て再度広場から堰堤へと向かうことにした。
堰堤を歩き始めていると分かったところでばけたん検証を行ってみたが、通常を示す緑が続いた中で、堰堤を歩き始めてエレベーター付近に差し掛かった時にカバンの中でじっと大人しかったWARASHIがポーンと自動検知で反応を示すと赤点滅。
”臨兵闘者皆陣列在前”(九字切り)
今までいろんな心霊スポットへWARASHIを実証実験のために持参していたが心霊スポットで九字切りをしたのが初めてだった。
まさかの九字切りを聞いたところでほんの一瞬だったがWARASHIの付近を興味深く近づいたであろう御霊の気配は確認できたが、やはり自然霊で感知したのだろうかわたしが目をそらしたほんの一瞬で危険なお化けだと感知し九字切りで御祓いをしたのだとしたら、その判断の速さに驚かされてしまう。
堰堤を最後まで渡り歩き対岸にあった休憩所で一休みをしたところで、堰堤の下にある広場でも検証を行うことにしたのだが、気の流れがいいのか水色点滅があったぐらいで、特にこれと言って目立つような異常はなかった。
堰堤下にある日吉ダム スプリングパークからふれあい橋で眺めるダムの大きさは迫力があってスマートフォンのカメラではおさまりきらないほど大きすぎてこの施設を造るために尽力された方々のことを思うと、今まで心霊の怪異譚の話を集めていくにつれダムなんて所詮と思っていたけども、日吉ダムに訪れて考え方が変わった。
人口が集中する都会から離れているために感じることができる空気の美味しさと天若湖(あまわかこ=ダム湖の名称)の美しさに居心地のよささえ感じてしまって長居してしまっているうちに空の色が変わり始めるとあっという間にバケツをひっくり返したような土砂降りの雨に見舞われてしまう。ばけたんは防水性ではないので、どこか批難できる場所は無いかと思い急いで入った場所が堰堤の下、1階でダム建設当時のことを知ることができるインフォギャラリーが何と!無料で展示されているものが閲覧することができるのだが、思わずえ?と首を傾げてしまったのが名前を公表してもいいと了解を得たから知りませんけども、入り口入って右手にあるのがダム建設の際にご協力をして頂いたダム湖に沈んだ地域にお住まいだった住民の方々のお名前が一覧で掲示されたブースを通り過ぎると受付になり、かつてはここでもダムカードの配布が行われていましたがコロナ渦になってからはダムカードの配布は管理事務所のみとなった。受付を通り過ぎ、右手のほうへと進むとダム湖に沈む前の集落の写真だったり、またダムが出来たからこそ未然に防げることが出来た災害の紹介など見ていて非常に興味深いと思いながら、個人的に非常に印象に残ったのがタイヤ!
は?
タイヤが印象的ですと?
不思議なことを話したと思うと思いますが、展示されてあるタイヤというのが乗用車で使われるようなタイヤじゃありません。ダム建築の際に石材等の運搬に使用された大型の特殊車両に使われていたタイヤなんですけど、これが凄く大きい!
身長156cmのわたしがすっぽりと入ってしまう大きさなので、もし機会があっていかれた際は是非タイヤに入れるか否かをやってもらいたいです。
めちゃくちゃ大きいので、びっくりされると思います。
余談はそこまでとして、インフォギャラリーの中を一通り見たところでやはり傘が無いといけないと判断し車を停めて置いた駐車場へと戻ることにして、カバンの中のばけたんをぬらさぬようにしながらやっとの思いで車に戻りWARASHIの背中のボタンをポチッと無事を確認したところで、これ以上の撮影は続行困難と判断し帰ろうとしたが脳裏でふと「エンジェル君が喜びそうだからとりあえず受付でダムカードが配布されているとあったしダムカードでも貰って帰ろうか。」と考えて、ダムカードの配布が開始される14時になるまで車で待機することにした。
そして腕時計の時間が14時を過ぎたのを確認。
そろそろ行っても差し支えないかなと判断したところでダムの管理事務所へ。
ダムの管理事務所に向かうまでにあるゲートをまず手動で恐る恐る開いて中へ入ったところで、思わず「!?」となってしまうことがあった。
こんな激しい雨が降り続けているのにも関わらず傘の一つもささずスーツジャケットを一切着用していないカッターシャツだけのスーツ姿の50代後半か60代ぐらいの男性がにこやかな笑顔で微笑みながらずぶ濡れになりながら微動だにせず立ち続けている。その瞬間にわたしの中では「ダム事務所の職員の方が雨の中傘も差さないで出迎えに来てくれている職員がいる!」と何だか申し訳ない気持ちになりながら管理事務所の入り口の前にテーブルがありそこでダムカードを貰うための記帳を済ませたところでインターホンを鳴らそうとした際に中から50代ぐらいの男性の職員が出てこられたのですが、今先程わたしが見た方とは明らかに違う男性の方が出てこられた。
建物の中にいらっしゃったので当然ながらずぶ濡れではない。
遠方から来たことをお話しすると、あいにくの天気でと他愛のない話をしたところではじめてダムカードというものを手に入れたのだが、今でも思う。
あのおじさんはいったい何者だった?
見た目から察すると先祖の霊ではないのは間違いない。だがしかし、自殺があったという話がもし噂じゃなければ、ひょっとするとわたしが見たのはダムの管理職員でも何でもないここを最期にされた可能性もあると考えたらゾッとしてしまう。あんなはっきりと生きている人間と間違えるほどの可視化できる力を持っているので当然ながら力の強い地縛霊と考えて間違いはないが、雨が降っていたという事もあったのでこれ以上のやり取りは行わずあのおじさんは何者だったのかという謎だけが残った。
日吉ダムを訪れた際に通過した天若トンネルで”何か”いると感じながら車を運転しながらだったので降りての検証は出来なかったので、後日改めて天若トンネルでの心霊検証を行うことを目的に近くに車を停めてから徒歩で天若トンネルへと向かうことにした。この天若トンネルも心霊スポットの一つで怪異譚がある。
その内容としては全国津々浦々どの心霊スポットでも聞かれる赤い服を着た女性の霊が出る(わたしも色んなところを見てきたがはっきり言ってそんな御霊は見たことがない)、作業着姿の男性の霊が出ると言われています。山があり水場もある、場所柄として霊場になりやすい環境が揃っているというのもありますが、その真相は果たしてと思い歩道をゆっくりとした速度で歩き始めた。
比較的交通量の多い幹線道路であるため、現在販売されているWARASHIの声では通過する車両のエンジン音や通過音でかき消され起動しても点滅の色は分かるが何を言っているのかわからないレベルで撮影した映像の殆どが没になったのは言うまでもない。この映像ならば聞き取りやすいはずだと思ったのを抜粋するのに時間がかかったというのもありましたが、実際に歩いてみて思ったことがあった。
天若トンネルは清滝トンネルと似ている。
造られた時代こそは違うものの環境がよく似ている。
霊場になりやすい環境だけでなく、案外知られていないのがトンネルの壁から湧き出る漏水箇所がもしあったとしたら実はそういう場所も霊が好んで集まりやすい。いわば水が滴り流れ出る場所があればそこはもう集まりやすいという事です。トンネルの照明も、所々切れている箇所があり、懐中電灯なしでの検証はあまりお勧めしない。車を運転しながら通過していたのでまさか電灯が切れていたことは歩いてみてわかったことだったので、この時は車の中に置いて来てしまった懐中電灯を持っていなかったことに取りに行くのも駐車場からトンネルまでの距離があるため時間がかかると判断して諦めたが、歩き始めてちょうどトンネルの中腹辺りに差し掛かった時のこと。
背後で声がした。
”フフフ”
女性の笑う声が聞こえてきた。
無論トンネル内を歩いているのはわたししかいない。
にも関わらず、他にも歩いている人がいるというのか。
気になって振り返ると白いワンピース姿の10代ぐらいの少女がいた。赤っぽい色合いの照明に照らされているから赤い服だと混同したのかもしれない。笑顔を見せてくれたがその笑顔は可愛いと思えるものではなく腹の奥底で何か企んでいるような感じの気味の悪いにやりとした笑い方だった。とりあえずWARASHIはどうジャッジするのか手動検知でサーチをしてみたら赤点滅だった。
”臨兵闘者皆陣列在前”(九字切り)
この時初めてWARASHIが手動検知で九字切りしたんです。
気持ちを切り替え、復路ではどんな反応を示すのかを確認したいため出口を目指して歩くと、出口に辿り着いたと同時に車線を渡り向こう側の歩道に辿り着くと復路の検証を開始。歩き始めてからの異常は特にこれといってなかったためにこのまま来た道へと戻るのかと考えながら歩いていると目の前に作業着姿の40代後半から50代ぐらいの作業着姿の男性が水が欲しかったのだろうかトンネルの壁から湧き出る水の前で顔を近づけ喉を潤しているのが見えた。まさかこんなところで普通に買えばいい水をわざわざ飲むなんてことはありえないと思いばけたん検証をした。
結果は赤点滅で”苦しくなってきた”というのだった。
やはり先程のは・・・と考えたときに往路で見た少女の御霊、そして作業着姿の男性はかつてここで事件や事故があったから強い残留思念があって現れているわけではなく、前述したことにもなるが霊が集まりやすい山である水場がすぐ近くにあるという事も考えると、自然と色々な事情を抱えた御霊が集まりやすい環境が揃っている。そのために心霊怪異譚でも「幽霊を見た」だけで終わってしまう所なのだろう。
事故の痕跡があるのかどうかも確認したが壁は交通量の多さから生じる排気ガスの煤が目立つぐらいのものであって、車両の炎上火災事故があったわけではなかった。
改めて答えが分かったところで駐車場へと戻りその場を後にすることにした。
やはりここには”何か”がいた。
確信を持てたところで車を発進させゆっくりとした速度で日吉ダムの堰堤のライトアップされた様子をちらっと見ていたら、ただ一人虚ろな表情でぼーっと佇んでいる。見た感じ恐らく若い男性だったと思うが、とても沈んだ表情で決して上を向かず只管下を向いていた。
こんな環境のいい場所だからこそなのだろうか。
だとしたらとても哀しい現実を目の当たりにしたと思いながら帰路につくのだった。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!