総司「ねぇ、そういや、グーチョキパーで何つくろって歌、最近、歌ってないよね」
琴音「えっ?何?」
総司「グーチョキパーで何つくろ、って歌」
琴音「急に何?もともと総司だってそんな歌、歌ってないだろ。ってか、やめてよ、みんな見てるじゃん」
総司「前々から思ってたんだけど、両手を頭にくっ付けて熊ってのはナンセンスだと思うんだよね」
琴音「その話をここでする方がナンセンスだろ!ってか、やめろって」
総司「そんなん許させるなら、正座して両手をグーにして膝の上に置いて、『神妙な面持ち』ってなるじゃんね?」
琴音「いやいや、今は神妙にしてろよ」
総司「両手をパーにして胸にクロスしてくっ付けて、屈むと『屈葬』」
琴音「そのまま寝てろよ」
総司「ちなみにくっ付けないと、ザビエル!」
琴音「転生!」
総司「違うんだよ、ぼくが作りたいのは手で作ったこういうの」
琴音「なんだよ、それ。どういう手の組み方だよ、気持ち悪っ!」
総司「でも、パーからの変形が基軸にあるわけでグーあるいはチョキからのトランスフォームは稀有だろ。そういう点では『パーをベースにグーやチョキを使って何つくろ~何つくろ~』って歌が正解だよな」
琴音「いや、チョキとグー、メインどころだから」
総司「じゃあ、何があるのさ」
琴音「いや、ほら、右手がグーで左手がチョキで、クラミドモナス」
総司「ほう、クラミドモナスとな」
琴音「何を偉そうに。あとは右手がグーで、左手がチョキで、グソクムシ」
総司「ほう、グソクムシとな」
琴音「いやいやいや、普通にあるじゃん」
総司「しかし、パーが無ければ飛ぶことも出来まい。見よ、この蝶の舞いを」
琴音「それは思い込みだろ、グーとチョキでホバリングして今にも刺そうとしているスズメバチとか出来んじゃん」
総司「なんと、目には見えぬが確かに羽があって飛んでるように見える!」
琴音「何の驚きだよ!思い込みが強いんだよ!」
総司「んっ、思い込みというスキルがあったらあれかな、Sランクいけるかな」
琴音「その場合、スキルというよりペナルティだな」
総司「な、なによ、いっつも否定ばっかで!踏んづけてやる!」
琴音「急にフェミニン!」
総司「踏んづけたらアンタなんてぺちゃんこなんだからね!」
琴音「果たしてどうかな?右手はパーで、左手もパーで、つっかえ棒!」
総司「お、おみごと」
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