総司「転生というジャンルはそろそろ限界だと思う」
琴音「お、思い切ったね」
総司「だって、転生して向こうに行くのも、こっちに来るのもあるでしょ?学校や国が飛ばされたり、、目覚めたら毒虫になってる話もあるし、もうお腹いっぱいじゃね?」
琴音「それだけ皆が好きなジャンルなんだと思うよ」
総司「そもそもお坊さんなんて死者の霊魂はいつまでも我々を見守っていますよ、的な話をしてくるけど、転生したら見守るなんて出来ないでしょ。新生活始まってるのに実家で妹の面倒を見ろとかムリだよ。自分だけでいっぱいいっぱい」
琴音「つまり、何が言いたい?」
総司「転生が正なら坊主は誤だし、坊主が正なら転生は誤、それを分かっているのか、転生モノは宗教を否定してるんだぞ、という話」
琴音「まさかの宗教論争!」
総司「転生モノの何かを踏ませて、踏めなかったらソイツはマルキストだ」
琴音「踏み絵からの赤狩り!」
総司「こいつは転生モノを執筆してるから魔女に違いない」
琴音「魔女裁判!」
総司「転生天下唯我独尊!」
琴音「ジェネシス!」
総司「転生者は居たんです。でもあなた方が触ったので今無くなりました。これは定説です」
琴音「サイババさんは転生なんて認めてませんでしたよ」
総司「それはサイババの勝手です」
琴音「生活圏の話!」
総司「ちょっと待って!転生者はこの中に居ます!」
琴音「犯人扱い!」
総司「この中に転生者はいませんか?すみません、この中に転生者はいませんか?」
琴音「逆に救世主!」
総司「転生者に俺は成る!」
琴音「まさかの野望スタイル!」
総司「転生?贅沢な名前だね、、、」
琴音「氏名になっちゃった!」
総司「転生しても良いんじゃない?」
琴音「推薦スタイル!」
総司「ババンババンバンバン、転生したか?」
琴音「確認スタイル!」
総司「ババンババンバンバン、転生しとけよ!」
琴音「促すスタイル!」
総司「転生にそって丁寧に開封してください」
琴音「よもや音を楽しんでるだけ!」
総司「転生!我々は正々堂々と力一杯頑張ることを誓います!」
琴音「もはやダジャレ!」
総司「なっ、こういう使い方でしか生きていけないほど限界なんだわ、転生モンは」
琴音「いや、転生したら最強です!とかめちゃ流行りじゃん」
総司「それも限界!最強が最強たる所以は比べたうえでの話。今や最強のくせにドロップアウトして田畑を耕したり、民宿営んだりとブルーオーシャンに行くことばかり目指してる」
琴音「でもトラブルはすぐに解消してくれるよ?最強ですから!」
総司「それは勘違いだね。例えば農業。最強は自然だよ」
琴音「身も蓋もねぇー」
総司「例えば商人。最強はお客様です」
琴音「一昔前の商風景!」
総司「例えばアイドル。最強は、、、」
琴音「プロデューサー?」
総司「違います。野球選手です」
琴音「、、、いや、違くね?」
総司「例えば政治家。最強は米国の大統領です」
琴音「そうじゃないだろ!」
総司「んっ?中国の国家主席?」
琴音「違う!私たちだ!」
総司「私たち?うちらまだ参政権無いんですけど!」
琴音「ギャフン!」
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