総司「ところでさ、愛と勇気って誰よ?」
琴音「いきなり何の話?」
総司「アンパンマンの友達。しょくぱんマンとかカレーパンマンとかどうなんよ?」
琴音「あー、おバカ。本当におバカ。しょくぱんマンもカレーパンマンも戦友でしょ?友達なんて言葉では収まらないハズ」
総司「じゃあ、チーズは?バタコさんは?ジャムおじさんは?」
琴音「なぜなぜ期の子どもか?チーズは飼い犬、バタコは同僚、ジャムおじさんは創造主。友達じゃない」
総司「じゃあ、あの歌は合ってるんだ。彼の友達は二人なんだ」
琴音「いや、なぜ悲しい顔?歌に出てくるくらいの友達なんて二人もいること自体、スゴいことでしょうよ」
総司「いや、僕の名前無いし」
琴音「アンタ、アンパンマンの何なのさ」
総司「子どもの頃、好きだったよ。なのに、、、」
琴音「別れた恋人を引き摺るタイプの人間ね」
総司「というか、これは解消したとして、歌詞が意味不明な歌を幼少期に歌わされてきた気がする」
琴音「ほう、例えば?」
総司「うさぎ追いし、カノ川、コブラ釣り師、カノ川。カノ川ってどこよ?」
琴音「あー、そっちね。うさぎが美味しいで来るかなと思ってたから、やっぱりアンタは変だわ」
総司「コブラ釣り師が出てくるからインド辺りだろうけど」
琴音「いねぇよ、んなヤツ!ってかそんなふるさと、、、っているかも知れませんね。世の中は広いからな」
総司「カノ川は謎だろ。それから、かかぷんぷんする香織って、誰?」
琴音「逆にそれ何?」
総司「かかぷんぷんする香織、歌ってごらんあいあいあい、って続くヤツ。香織、知らないんですけど、ウケるー!みたいな」
琴音「香織じゃなくて代わり、じゃね?」
総司「いや、それも意味不明。かかぷんぷんする、この動詞の光景が浮かばない。おそらく夏なんだろうけど」
琴音「いちいちそんなことを思い浮かべながら聞くかな。ちなみにかっかかっか、と、ぷんぷん、ね?怒っている時に使う擬態語」
総司「あー、合点。他には音楽家香山ね。誰?」
琴音「知らねぇよ」
総司「いや、あたしゃ音楽家香山のコリス、って歌うじゃんね。しかも問題は音楽家香山が何かするんじゃなくて、香山の眷属たちが楽器を奏でるという話で」
琴音「いや、問題はアンタだよ。音楽家香山じゃなくて音楽家山。かちかち山みたいなもんで、外国人に説明する時はMt.オンガクカ、名前だよ」
総司「聞いたことない名前だな、どこにあんだよ、そんな山」
琴音「ねぇよ。かちかち山だって存在しないだろ」
総司「かちかち山はうさぎどんが勝手につけた名前で正式名称はあるはず。語られてないだけだよ。果たして音楽家山は?」
琴音「わかった。私が悪かった。ともかく空想の山、これで良い?」
総司「はぁ、結局、音楽家香山もかかぷんぷんする香織もいないし、カノ川も存在しないわけだ」
琴音「オチが姑獲鳥の夏!子どもの時、教科書なりで歌詞見るだろうよ。なんでそんな妄想が横行するのさ」
総司「音楽ストリーミングサービスだから?」
琴音「はぁ、今どき」
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