総司「ねぇ、どんぶりマントリオって知ってる?」
琴音「それ、今じゃなきゃダメか?総司のせいで放課後呼び出されて説教されている最中なんだけど」
総司「天丼マンとカツ丼マンは良いとしてなんで釜飯ドンなんだろ。釜飯は敬称として『ドン』が付いてるだけで、本名は釜飯だよ」
琴音「それじゃあ、ドン小西も入れてカルテットでも組ませてろ。いいから黙れ」
総司「ちょ、ぼ、僕は原作者じゃないんで、、、」
琴音「んなこたぁ、わかってるよ!」
総司「しかし、原作者ってその作品においては神だよね」
琴音「どゆこと?まだ続けるの?」
総司「ほら、だって、原作者がこのキャラクターを不幸にしたいと思えばいくらでもできるじゃん」
琴音「うん、そうだね。いいから先生の説教を無視するのはやめろ」
総司「それなのに、いつからか人間は高慢にも神に似た発言をする」
琴音「いきなりバベルの塔の神様気取り」
総司「朝蜘蛛は殺すな、とかお前、神様か、って話じゃね?」
琴音「あー、生殺与奪がこっちにあるかのような、ね、って載せんなよ」
総司「平家でなければ人で非ず、とかもね」
琴音「ちょいちょい歴史のチョイス入るよね。何アピール?」
総司「人は死ぬ、絶対に死ぬ、死は避けられない、とか」
琴音「誰の言葉だか知りたくも無いね」
総司「皆さん、最高ですかぁ!とか人それぞれのコンディションに口出しすんなよな」
琴音「いや、聞いてるだけじゃん。何、なんか怖いんだけど」
総司「単純に疑問系に変えれば、も少しマイルドになるんじゃね?」
琴音「皆さん、最高ですか?って?」
総司「うん。そしたら『まぁ、中の上くらいですね』って言えるじゃん」
琴音「そいつは会話したいんじゃなくね?」
総司「朝蜘蛛は殺すな?とか」
琴音「聞いちゃったよ。マイルドというか意味の無い問答だよ」
総司「じゃあ、朝蜘蛛は殺すんじゃないよ?とか」
琴音「逆に圧!悪の幹部が好んで使いそうな言い回し」
総司「じゃあ、朝蜘蛛を守るために僕はどうすりゃ良いんだよ!」
琴音「どうもせんでよろしい。朝蜘蛛は殺すな、これで終わり」
総司「あー、そっか。あれ、僕は何を守りたかったんだろう?」
琴音「知らねぇよ!ってか、黙れよ。まずは学校のルールというか社会規範を守れよ」
総司「そもそも、守るとか保護するとかいうのもある種、神っぽい発言だよね」
琴音「何?」
総司「ほら、保護者は被保護者より力があるという自意識があるから、守る、とか、保護するとか出てくるんでしょ?」
琴音「グレタ・トゥーンベリにそう言ってこいよ」
総司「そう言うとこう言われるんだろうね、、、」
琴音「よくもまぁ、そんな口を!だろ?」
総司「でもグレタは学校の規則を守ってない!なにやら、おかしな話ですよ?」
琴音「お前はアメリカ共和党の議員か!ともかく、グレタは環境を守ることを学校の規範を守ることより優先したの。つまり守ることはしてるの。総司は何を守るの?優先するものが無く、規範も守らないならそれはただのモラルの無い人だよ」
総司「いや、僕にも守るものがあるよ!」
琴音「いやいや、あたしゃ総司の巻き添えで怒られてるんだから、まずはそっちをなんとかしろよ」
総司「僕は琴音を守る!」
琴音「、、、、総司ぃ//」
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