日本における本格ファンタジーの復興を掲げる論客・堅洲さんの渾身の大長編。
最初はありがちな転生ハーレムものみたいにして始まりますが、あれれ? おかしいぞ? 主人公めっちゃ禁欲的だし、次から次へとアンロックされる重厚で多重的な世界設定。そしてどうやら大量の女性キャラの投入にも作劇上そして作者の思想上の大伏線があるらしい。
序章が終わるくらいからどんどん速度を増していく物語、ともかくそこまで読んでみて! ファンタジー者にはたまらない美味しさがいっぱいです。