【不定期連載】殴さん小話(笑)

様々な闇を暴いてみよう(*'ω'*)
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第二十一夜 究極の選択の【闇】(完全にお遊び編)

公開日時: 2021年8月8日(日) 19:59
更新日時: 2023年1月2日(月) 21:36
文字数:9,472

 殴さん小話・第二十一夜『究極の選択の【闇】(完全お遊び編)』が始まるよぉ~~~(*'ω'*)ノ


あっ、但し、今回のお話は、完全にお遊びなので。

『究極の選択』的な感じでしか、内容は書いていませんので、あしからず。

(いつもとは、完全に違う感じです(笑))

【綺麗・可愛い・普通・ブス本当に可愛いのはどれ?】


 此処に1つの物語がある。


その物語は、ある一定の年齢に達した女性なら、必ずしも一度は体験をした事がある筈の『極有り触れた日常の物語』


『綺麗』

『ブス』

『苛め』

この3つの主題を題材にした、本当に、どこにでもある様な物語だ。


なら『何故そんな話をわざわざするのか?』と言う、これまた有り触れた疑問が湧くかもしれないが。


……なんて事は無い。

ただ単に知り合いと『可愛い女性』について考証してみようと言う話題が、最近挙がったからに過ぎないのだから。


早い話、この物語を語る理由は……単なる気紛れ。


さて、この様な内輪ネタを、いつまでも長々としていても仕方が無いので、そろそろ本編の話を進め様。


***


 この物語の主人公である『川崎岬』は『ブス』である。

しかも……ただ単に『ブス』なだけではなく。

更には『デブ』『牛乳瓶眼鏡』っと言う見事なまでの三重苦を背負って生きて来た様な女だ。


なので小学校の入学以来『苛められていない日が、ほぼ無い』と言うぐらい強烈な、筋金入りの苛められっ子。


そして彼女は、今日も謂れなき苛めを続けられている。


そう聞くと、彼女に、何か性格的問題がある様に思えるかもしれないが……実の処は、そうではない。

寧ろ、性格が悪い処か、彼女の性格は人一倍優しく、大人しい。

どちらかと言えば、余り、悪い感情を表に出すタイプですら無い『良い性格』だと言え様。


故に、彼女の苛められる理由は、そこではない他にある。


ハッキリ言ってしまえば『見た目』だ。

幼少の頃から、今日まで、見た目が余りにも残念すぎるから、謂れ無き虐めをされている訳だ。


そぅ……女子が苛められる多くの理由は『性格』ではなく『見た目』なのだ。


***


 そんな岬だが、生まれた時は、元々そんなに大きな子ではなかった。

寧ろ、標準より少し小さめで、実に愛らしくも、可愛らしい赤ちゃんだった。


だが……両親が『標準より小さい』と医者から聞かされた時、ある事を懸念してしまった。


『このまま成長して、この子は、本当に元気よく育つのだろうか?』っと……


故に、彼女の両親は、少しでも『健やかに育つ様に』と、彼女に必要以上の、ご飯を与え続けた。

そうやって沢山の食事を与えられた彼女は、両親の『元気に育つ』と言う期待に応える為にも、これ等を、全て毎日完食し続る。


これが、彼女を『ブス』にした最大の要因だ。


当然、こんな生活を続けていた彼女は、幼稚園で既に『超』肥満体型。

必要以上に付いた贅肉のせいで、顔が中心に集まり、ブサイクな相撲取りの様な顔になってしまっていた。


だが……まだ、この当初は、岬も私立幼稚園に通っていた為、周りにも大人しい子が多く、彼女を苛める様な真似をする子はいなかった。


そして彼女自身も、子供故に、自分が肥満だと言う自覚が無く、小学生に成って行くのであった。



……が、小学生入学と共に、これを思い知らされる羽目になる。


原因は、男子の心無い一言。

これにより、彼女の人生は、一瞬にして転落させられる。



「川崎ってさぁ、なんかブクブク太ってて『豚の女王様』って感じだよな」

「えっ?」

「なぁなぁ、川崎。試しに『ぶひ、ぶひ』って言ってくれよ。『ぶひ、ぶひ』ってさぁ。オマエ、本当は豚なんだろ」

「「「「「ぶひぶひ、ぶひぶひ」」」」」

「私……私……豚じゃない、豚じゃないもん……うわ~~~~ん!!」


悪意の無い悪意。

子供の頃なんかには、よくある光景なのだが……此処で、ある問題が発生している。


岬の大人しい性格が災いして、彼女は、虐めて来た彼等に、少しの反抗しか出来ず、泣き出してしまったのだ。


それに付け加えて、普通なら『止めなさいよ男子』と、彼女を庇う筈の女子が1人は居る筈なのだが……此処では、誰一人、彼女を助ける者は居なかった。


その理由は、彼女達も、ただ単に見捨てた訳ではなく。

岬が私立幼稚園からの転入していたのが災いして、彼女を知る者が誰1人として居なかったのが、この悲劇の原因だ。


非常に可哀想な事なのだが、この時点で孤立していたのだから仕方が無い。

……っと言うより、他の女子も庇い様がなかったのだろう。


そして、この事件以降、彼女の気が弱い事がクラス全員に判明してしまい。

小学校の6年間、自分達の嫌な事は、全て、岬に押し付ける様な事態に陥ってしまう。


『ブス』で『デブ』は、それほどまでに迫害を受ける対称になりやすいものなのだ。


***


 そして……当然の如く、中学校に入学しても、その苛めは止まらない。


だが、此処で唯一の救いが有るとすれば、苛めのレベルが一定以上には酷くなる事だけはなかった事だろう。

ただ……それだけに、一定のラインから苛めのレベルが下がる事も無かった。


そうして、彼女の中学1年生の生活は、なにも楽しい事が無く終わっていく。


***


 中学二年になってクラス替えがなされた。


それでも、なにも変わらず。

岬に目を付けた連中が、相も変らず、謂れの無い誹謗中傷を岬にぶつけ続けた。


そんな毎日を送っていた彼女だが……彼女にも1つだけ喜ばしい事があった。


クラス替えで同じクラスになった『向井奈緒』と言う女の子が、彼女に、ある一筋の光明を与えていた。


彼女は、岬の理想とする女の子だったのだ。


『運動神経』においても……

『勉学』においても……

『容姿』においても……全てに置いて、彼女は他の女子を超越していた。


常に先生から注目を浴び。

クラス……いや、学校全体から、期待を集める様な女の子だった。


彼女は、なにもかもが完璧で、岬には無い物を全て持っていた。


そんな彼女に羨望の眼差しを向ける事で、自分の無惨な中学生活の気を紛らわせていた。


岬は、彼女を目標にする事で、一年の時より、少しマッシな気分になっていた。


***


 そうやって、彼女を見ながら数ヶ月が過ぎる。


すると岬は、彼女の事である事に気付いた。

その向井と言う女の子は、少し変わった子で、異常なまでに『無愛想』な上に、常に人を寄せ付けないオーラを纏っている。


誰が、なにを話し掛けても、自分に興味が無かったら、いつも相手を無視。

話をしようとも、聞こうともしない。


兎に角、無愛想な子だった。


これに気付いた岬は……

『綺麗な子って、なにをしても許されるんだ……良いなぁ』っと、更に、彼女に対する羨望の念が高まっていく。


そうやって、いつも通り、岬は、向井を見詰ていた。


すると……



「オイ、横綱。なに、向井を見てんだよ?向井が、オマエみたいな豚になったら、どうすんだよ?勝手に見んなよな、気持ち悪い」

「えっ?見てないよ」

「なにが『見て無いよ』だ。いっつも、馬鹿みたいに、ジィっと見やがってよ。気持ち悪いんだよ。向井に謝れよ」

「えっ……どうして?」

「どうしても、こうしてもねぇんだよ。向井に、早く謝れよ。ほらほら、どうした?早く謝れよ。なぁ、みんな、横綱に謝罪会見して欲しいよなぁ」

「「「「「おぉ、謝れ!!謝れ!!向井に謝れ!!謝罪会見しろ横綱!!」」」」」


調子に乗った男子全員の『謝れ!!』コールの大合唱が始まった。



「ごっ……ごめんなさい」


謂れのない話なのだが、岬は本能的に謝ってしまった。

これはもぉ既に、岬の悪い癖と言って良いだろう。


彼女は、事ある毎に、直ぐに謝る癖を持っている。


勿論、謝らないと『なにをされるか解らない』と言う恐怖感が、彼女にそうさせているのだが。

これを繰り返している内に、相手はドンドンとつけ上がって行く一方だ。


これに関してだけは、岬も悪いと言え様。



「だってよ、向井、どうする?横綱を許してやるか?」

「悪いんだけど……静かにしてくれない……って言うか、君、誰なの?」

「なっ……」

「フン、なにかは知らないけど、気分の悪いクラスね……」


そう言って向井は、興味無さ気に立ち上がり、教室を後にした。


彼女のセリフに、教室は凍り付いている。



「チェ……向井の奴、興醒めだな。つまんねぇの。もぉ辞めた、辞めた。横綱の謝罪会見は終了だ終了」


向井の冷めた態度に、教室内は一気にクールダウン。


盛り上がっていた集団苛めも収まり。

無意味な謝罪をさせられていた岬の周りからも、ドンドンと人が離れていった。


そして、この時に岬は『向井が、自分を助けてくれた』ものだと思い込み。

慌てて、彼女の後を追って廊下に出た。



「あっ、あの、向井さん」

「誰?……それに、なにか用?」

「あっ、あの、ありがとうございます」

「なに勘違いしてるのか知らないけど、気安く話しかけないでくれない……私、太ってる子って、大嫌いなの。みすぼらしいのよ」

「あっ……ごっ、ごめんなさい」

「フンッ」


どうやら岬を助けたのではなく、本気で気分が悪かっただけらしい。

彼女は、岬の謝罪を無視して、とっとと、その場を去っていく。


取り残された岬は、なんとも言えない気分になっていた。



「やっぱり私……向井さんに嫌われてるよね」


気分が凹んだまま、彼女は、その日の授業を受けた。


***


 放課後になった。


岬は帰り支度をしながら、落ち込んだ気持の整理をしていた。


そこに……



「ねぇ、岬。ちょっと、アンタに用が有るんだけど、一緒に来てくれない?」

「えっ?あっ、あの、菅井さん。私、今日は、早く家に帰らないと……」

「えぇっと、岬さぁ。今、なんか言った?気のせいかなぁ?気のせいだよねぇ?なんか、私の誘いを断った様に聞こえたんだけど……当然、こんなの気のせいだよね」


用事と言うのは、他でもない。

この菅井と言う女は、彼女を苛めて遊ぶ気だ。


その証拠に、口振りが、明らなまでに岬を強制している。



「えっ?えぇっと」

「ねぇ、来るの?来ないの?ドッチ?ハッキリしてよ」

「あっ、あの、じゃあ……」

「『じゃあ』なに?勿論……岬は来るんだよね。来ない訳ないよね」

「えっ?あっ……うん」

「だよね。じゃあ、行こっか」

「あっ……うん」


結局、苛められると解っていても断れない。


もし……断りでもしたら、翌日から、もっと酷い苛めが行なわれるからだ。


しかも、女子の苛めは陰湿。

恐らくは、此処で断ったら、見るに耐えない様な酷い苛めが始まるだろう。


岬は、そこを、よく理解していた。


可哀想だが、彼女には、これしか防御策が残っていなかった。


***


  そのまま岬は、離れにある美術室の女子トイレに連れて行かれる。


そこには上級生の3年が居て、2人の到着を待っていた。


待っていたのは、明らかに不良っぽい感じの女子だ。



「あっ、あの、真田さん。昨日、言ってた子を連れて来ました」

「ソイツが、あたしに金を貸してくれるって、親切な子か?」

「えっ?」

「あっ、そうです。この子ん家、凄いお金持ちだから、どうしても、先輩にお金貸したいって」

「えっ?私、そんな事は言ってない」

「ふ~ん、良い心がけだねぇ。じゃあ、早く貸してよ。今日の処は1万円で良いからさ」

「えっ?あっ、あの、そんな、お金持ってないです」

「菅井……これ、どういう事?あたし、アンタが金を貸してくれるって話を、菅井から聞いてるんだけど」


『これはヤバイ』っと思った菅井は、自分の保身の為に、慌てて口を挟む。



「ちょ、ちょっと、岬、急に、何を言うのよ!!話が違うじゃない!!アンタ、真田さんの為に、必ず、明日、お金を持って来るって言ったじゃない!!」

「えっ?そんな事は言ってないよ」

「ちょっとぉ、アンタ、その言い分は卑怯なんじゃない!!あれ程ハッキリと『明日貸す』って言っといて、それ!!あれ、嘘なの?」

「えっ……違う」

「もう、忘れるとか、最悪なんだけど……もう良いよ。だったら、今からでも、早く家に帰ってお金を持ってきなよ。アンタん家、金持ちなんだから、1万円ぐらいの端金なら、どうにでもなるでしょ」

「えっ……でも」

「良いから、もう早く行きなよ。一万円だよ、一万円。今度こそ間違えないでよ」

「えっ……うっ、うん」

「あぁ、それと逃げないでよ……逃げたら解ってるよね」

「うっ、うん」


結局、済し崩しに、岬は彼女の要望を飲んだ。

矢張り、それしか彼女には、自分の身を護る方法が無いのだろう。


諦めにも似た感情のまま、トボトボと女子トイレを後にする。



そこに……入れ違いに、向井奈緒が入ってきた。


彼女は、岬に一瞥をくれると……



「そこ……邪魔だから、どいてくれない」

「あっ、うん……ごめん」

「フンッ」


助けてくれる筈が無い。


『彼女は、自分の事を嫌っているのだから、この態度は当然だ』

岬は、そう思った。



「ちょ、ちょっと、向井。アンタ、この事、先生にチクッたりしないよね?したら、ただじゃ置かないからね」

「興味ないんだけど」

「そっ、そうよね。向井って、頭良いもんね。岬の為にチクるなんて、馬鹿な真似しないよね」

「何度も言わせないで……興味ないから」

「だよね、だよね」


本当に興味が無い様だ。


此処に居る全員を無視して、向井は、自分の手を水で洗いだした。


それを見た岬は、突然……



「向井さん……お願い。助けて」

「ちょ、岬、アンタ、なに言ってんのよ!!」

「お願いだから、助けて、向井さん」

「アンタなんかを、向井が助ける訳ないでしょ!!馬鹿じゃないの?」

「向井さ~~~ん!!向井さん!!お願い!!お願いだから助けて下さい!!」


必死に懇願する岬。

それを、まるで哀れな物を見る様な表情を浮かべながら、一瞥するだけの向井。


この様子からして、恐らく、岬は助けて貰えない。


だが、意外にも、向井の口から出た言葉は……



「ふぅ……良いよ、助けても」


向井は、なにを思ったのか、岬に一瞥をくれた後『助ける』と言い出した。



「えっ?」

「ちょ、向井。どういうつもり?」

「『助けてあげても良いよ』って言ったの……聞こえなかったの?」

「ちょっと、向井!!アンタ、なに言ってるのか解ってるの?」

「助けて上げるけど……その代り、この人達にあげるお金、全部、私に頂戴」

「ちょっと、アンタ、聞いてるの?」

「うっ、うん」

「そっ。じゃあ、助けてあげる」


向井は交渉が成立した瞬間、岬の前に立って、彼女の護衛に当たった。


そして……


『カスッ』



「ちょっと、向……あっ、あれ?」


向井の掌打は、菅井の顎を綺麗に捉えた。


その一撃で、脳を揺すられた菅井は、完全に足から崩れ落ちていく。



「なっ、なにやってんだ、オマエ!!」


それを見ていた真田が黙っている訳がない。


今まで沈黙していたのは。

この程度のゴタゴタぐらいなら、菅井が勝手になんとかするだろうとでも思っていたのだろう。



「・・・・・・」

「なんだいなんだい?あたしを無視とは良い度胸だねぇ!!ブッ殺す!!」


『ゴスッ!!』


殴ってきた不良女子のボディに、カウンターで膝を突き立てる。



「ぐはっ」


相手が怯んだ隙に。

向井は、何度も何度も、容赦なく腹に、膝をぶち込んでいく。


瞬時にして、不良女子のゲロがまき散らかされていく。


そして真田は、向井の足元に倒れた。



「ごめっ、ごめんなさい……お願・・・い……もぉ・・・辞めて」

「・・・・・・」


向井は懇願する相手の腹を、今度は、靴の爪先で蹴り始めた。


しかも……

何発も……

何発も……一発たりとも容赦なく。



「……助け・・・て……お願・・・い……」

「・・・・・・」


なにを言おうと、向井は蹴るのを辞めない。


徹底して、相手をズタボロにしていく。


ただ……何故か、顔だけは1度たりとも殴らなかった。


そして、そのまま不良女子は意識を失う。



それを確認した向井は、突然、彼女の衣服を全て剥ぎ取り、真っ裸にした。


そして、その剥ぎ取った衣服で、彼女を拘束した。



「むっ、向井さん……なにする気なの?もぅ良いよ。もぉ辞めてあげて」

「・・・・・・」


岬を完全に無視して。

縛った不良女子の胸を丸見え状態にした上で、彼女は、自分の鞄から『写るんです』を取り出した。


そして、何枚も写真を撮り始める。


向井が顔を殴らなかった訳は、そう言う事だったらしい。



「ちょっと、向井さん、もぅ辞めてあげて」

「うるさい……少し静かにして貰えない」

「でっ……でも」

「私は『黙れ』って言ってるの。聞こえないの?」

「うっ、うん。ごめんなさい」


それだけ言い残して。

今度は、掃除箱から雑巾を取り出し、それを1度、水に濡らして戻って来る。


更に向井は、それに加えて、自分の鞄から鋏を取り出した。


そして、もう一人の動けない菅井の方に向かって行く。



「ひっ……ひぃ!!いっ、いや……」

「ねぇ……これから、君の衣服も破るけど、静かにして貰える?」

「いっ……いや……たっ、助けて……お願いだから……やめて……」

「フンッ……無理か」


向井は、彼女の口に雑巾を押し付けた。



「んんんん……」


口に突っ込まれる事が解った菅井は、必死に口を閉ざす。


すると、向井は……相手が声を出さないと判断し、菅井の鼻を摘まむ。



「プハァ……うぇ!!うえぇぇえぇ~~~!!」


30秒程したら、我慢の限界が来たのか、菅井は口を開けてしまった。


そこに透かさず、先程、洗っただけの汚いボロ雑巾を、無理矢理、菅井の口にネジ込んだ。



「静かにしてないと、お嫁に行けない体になるよ。だから、静かにしててね……じゃないと、今度は、お腹を刺すからね」

「うぅぅぅううぅうぅぅ」

「静かにしろ……もぉ黙れ」

「ぅうぅうぅ……」

「フンッ」


向井は、先程の不良女子同様に、女子の服を剥ぎ取り、後ろ手に括りつける。

そして、彼女の髪を掴み、男子トイレに連れて行こうとする。


この行為に恐怖した菅井は泣きながら、必死に岬に助けを求める。



「うぅぅうぅ……うううぅうぅぅ……」

「むっ、向井さん、もぉ辞めて!!辞めてあげて!!お願い、もぅ辞めて!!」


それを感じ取った岬は、必死に向井を止めようとした。


だが、彼女の口から返って来た答えは……



「……うるさい。静かにしろって言ったよね?それとも君も、この子達と同じ目に遭いたいの?」

「えっ?」

「私、君が嫌いなんだよ……だから、これ以上、私に干渉するなら、君も同じ目に遭わせるよ」

「えっ」

「それと雑巾を咥えてる君、苛めてた相手が、本気で君を助けるとでも思うの?馬鹿なんじゃないの?」

「・・・・・・」

「諦めなさい。君はもぉ終わってるの」


完全な威圧で、その場を征服する。


逆らえる筈が無い。


この後、向井は、男子トイレの小便をする方に、女子を座らせ。

真っ裸にされた、お腹の部分に『女子中学生・公衆便所』っと書いて、写真を何枚も撮った。


それが終わると、同じ事を不良女子にもして、2人が並んだ状態の写真を数枚撮り続けた。


そして最後に、不良女子を叩き起こす。



「うっ……うぅん」


『バシッ』


気絶から回復し切れていない、不良女子の顔を思い切り平手で打つ。



「いっ、痛い!!……えっ?……ヒッ、ヒィ!!」


向井の平手で、目を覚ましたが。

恐怖の対象である彼女が眼前にいる事に気付き、悲鳴を上げる。



「ねぇ、この写真……学校にバラ撒かれたくなかったら、明日までに30万持って来てね」

「えっ?なっ、なんの話?」

「君が気絶してる間に、君の真っ裸の写真を撮ったの……まだ自分の状況もわかってないの?」

「えっ?……いっ、いやぁぁぁぁ~~~!!」


大股開きで、男子トイレに座らされている自分を確認した彼女は悲鳴を上げる。



「うるさい、黙れ……」

「いやぁあぁ……いやぁぁあぁ……」

「これ以上騒いだら、本気で写真バラ撒くよ……男子生徒全員の公衆便所になりたいの?」

「いや……お願い……それだけは許して」

「なら、明日までに30万払う事ね。全額払ったら、ネガを返してあげる」

「そんなお金……うちには無いです……無理です」

「ふ~ん、それじゃあ、しょうがないね。お金が稼げるまで『売り』でもして貰おっか」

「えっ?いっ、いや……いやぁ……無理です」

「そぉ、嫌なんだ。じゃあ、私がヤル気にさせてあげる」

「いやあぁぁ~~!!」


向井は、不良女子の髪を掴むと。

男子便所の大便の方に、彼女の顔を突っ込んで、水を流し始めた。


『ジャアアァァァァ~~』



「ぐぽぽぽ……ぐはっあ」

「ねぇ、これで、ちょっとは、やる気になった?なってくれた?」

「はぁ……はぁ……もぉ辞めて・・・辞めて下さい……お願いします、お願いします!!」

「はぁ、まだどうやら……君は、わかってないみたいだね」


引き上げた顔を、再度トイレに突っ込む。


『ジャアアァァァァ~~』



「いっ……いや、お願…ぐぽぽぽ……ぐはっあ」

「ねぇ、やるの?やらないの?どうするの?早く決めて」

「やっ、やります。やっ、やらせて……下さい……」

「そっ、君は賢明ね」


不良女子との話が解決したので、もう一人の方に向かって行く。


菅井は、眼前で恐ろしい光景を見せられて、腰が砕けて動けなくなっていた。



「ねぇ、君は、どうするの?私に、お金払うの?それとも身売りするの?」


鋏を相手のお腹に突き付けながら、口に入った雑巾を抜き取る。


相手が騒がない様にする為だろう。



「向井さん……お願いだから、許して下さい。ウチには、そんな大金ありません」

「そっ、じゃあ『売り』して貰って良い?」

「いっ、いや……いや、無理」

「解らない子だね。それとも君も、あの人と同じ目に遭いたいの……あの人みたいになりたいの?」

「いやぁあぁ~~~!!お願い。許して」

「ダメ……私、お金が要るから、その要望には応えられない」

「おっ、お願い。お願いですから、許して下さい……もぉ二度としませんから」

「それ、私には関係ないよね」

「いやぁぁぁぁあぁぁ~~~!!」


向井は問答無用に菅井の髪を掴み、大をする男子便所に迫っていく。


先程の光景を見ていた女子にとっては、恐怖しか感じないだろう。



「お願い、お願い……岬、助けて……向井に殺される」


調子の良い話だ。


散々今まで岬を苛めておいて。

自分が酷い目に遭ったら、その苛めた相手にすら助けを求める。


普通に考えたら、有り得ない光景だ。



だが……



「もぉ辞めてあげて、向井さん!!」

「関係ないって言ったよね?」

「お金……お金なら、私が払うから、もぉ2人を許してあげて」

「君、正気なの?」

「正気……ホントに正気だから」

「そっ……けど君、30万も、ちゃんと払えるの?2人合わせたら60万だよ」

「貯金有るから……それで払えるから、もぉ辞めてあげて」

「そっ……じゃあ、辞めてあげる。但し、期日は明後日まで。一円でも足りなかったら、そのお金は全額没収の上に、この2人の写真を学校中にバラ撒くけど……それで良い?」

「わかりました。必ず御支払い致します。だから、辞めてあげて下さい」

「そっ。じゃあ、私は此処には、もぉ用は無いから帰るね」

「あっ、あの、向井さん」

「気安く話し掛けないでくれない……君との契約は終わったんだから。それに私、君、嫌いだから」

「あっ……」


向井は、それだけを言い残して、なにも無かった様に、その場を立ち去る。


取り残された3人は……



「あっ、ありがとう、岬!!ごっ、ごめんね、ごめんね。今まで苛めて、ごめんね……怖かったよぉ~~」

「良いよ。もぉ終わった事だし」


なんとも調子の良い話だ。


だが……所詮は、人間なんて、こんなものなのかもしれない。

自分の都合で『苛めたり』『謝ったり』……自分勝手な生き物だ。


ただ……此処で特筆すべきは、岬の心の広さだ。


彼女は、今までの事を帳消しにしてまで、全てを許した。


神の様な精神だ。


***


 さて……此処で皆さんに質問です!!


アナタは、この物語に登場した女の子で、どの子が可愛いと思いましたか?


①川崎岬

②向井奈緒

③菅井花子

④真田かおり


どの子か1人を選んでみて下さい。

それでアナタの性格、好み、性癖が解りますよ。


そして、その答えは!!WEBで……







そんなもん、無いけどねぇ~~~(ФωФ)フフフ・・・


See you next!!


はい、すみません。

この様な遊びは、もぉ二度と致しませんので、許してケロ。


ちゃんと反省しましたので、許してチョンマゲ。


……っとまぁ、反省は、このぐらいにしましてぇ。

冗談抜きで、どうでしたかね?今回の『究極の選択話』は?


①『超ブスだけど、心が眩しいぐらいに綺麗な子、川崎岬』

②『美人だけど、お金にしか興味のない冷血漢女、向井奈緒』

③『普通の容姿でも、周りに流されてるだけの女、菅井花子』

④『ちょっと不良な美人だが、後輩に金を集る女、真田かおり』


皆さんは、どこの子が好みでしょうか?


まぁ一見したら、特殊なキャラクター達に見えるかもしれませんが。

結構、リアルで見たら、極有り触れたキャラクター達を選択出来たと思うんですが……あきませんか?


まぁ敢えて、此処に女性の選択肢を付け加えるとするなら。

⑤『そこそこ可愛くて、男の事をATMとしか思ってない女』って所ですか(笑)


はい、すみません。

男性の幻想をぶち壊した上に、いい加減、女性陣には怒られそうなので反省します、許してケロ。


そして、皆さんは心が広いでしょうから、これで許してチョンマゲ。



(((((((*'ω')さて、次は何を書こうかなぁ~~~ぴゅ~ぴゅぴゅぴゅぴゅ~~~♪

↑絶対に反省してない(笑)


……っとまぁ、そんな息抜き回でしたぁ~~~♪

(最近、真面目な話ばっかり書いてたからね……ストレスがね(笑))


読み終わったら、ポイントを付けましょう!

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