殴さん小話・第二十一夜『究極の選択の【闇】(完全お遊び編)』が始まるよぉ~~~(*'ω'*)ノ
あっ、但し、今回のお話は、完全にお遊びなので。
『究極の選択』的な感じでしか、内容は書いていませんので、あしからず。
(いつもとは、完全に違う感じです(笑))
【綺麗・可愛い・普通・ブス本当に可愛いのはどれ?】
此処に1つの物語がある。
その物語は、ある一定の年齢に達した女性なら、必ずしも一度は体験をした事がある筈の『極有り触れた日常の物語』
『綺麗』
『ブス』
『苛め』
この3つの主題を題材にした、本当に、どこにでもある様な物語だ。
なら『何故そんな話をわざわざするのか?』と言う、これまた有り触れた疑問が湧くかもしれないが。
……なんて事は無い。
ただ単に知り合いと『可愛い女性』について考証してみようと言う話題が、最近挙がったからに過ぎないのだから。
早い話、この物語を語る理由は……単なる気紛れ。
さて、この様な内輪ネタを、いつまでも長々としていても仕方が無いので、そろそろ本編の話を進め様。
***
この物語の主人公である『川崎岬』は『ブス』である。
しかも……ただ単に『ブス』なだけではなく。
更には『デブ』『牛乳瓶眼鏡』っと言う見事なまでの三重苦を背負って生きて来た様な女だ。
なので小学校の入学以来『苛められていない日が、ほぼ無い』と言うぐらい強烈な、筋金入りの苛められっ子。
そして彼女は、今日も謂れなき苛めを続けられている。
そう聞くと、彼女に、何か性格的問題がある様に思えるかもしれないが……実の処は、そうではない。
寧ろ、性格が悪い処か、彼女の性格は人一倍優しく、大人しい。
どちらかと言えば、余り、悪い感情を表に出すタイプですら無い『良い性格』だと言え様。
故に、彼女の苛められる理由は、そこではない他にある。
ハッキリ言ってしまえば『見た目』だ。
幼少の頃から、今日まで、見た目が余りにも残念すぎるから、謂れ無き虐めをされている訳だ。
そぅ……女子が苛められる多くの理由は『性格』ではなく『見た目』なのだ。
***
そんな岬だが、生まれた時は、元々そんなに大きな子ではなかった。
寧ろ、標準より少し小さめで、実に愛らしくも、可愛らしい赤ちゃんだった。
だが……両親が『標準より小さい』と医者から聞かされた時、ある事を懸念してしまった。
『このまま成長して、この子は、本当に元気よく育つのだろうか?』っと……
故に、彼女の両親は、少しでも『健やかに育つ様に』と、彼女に必要以上の、ご飯を与え続けた。
そうやって沢山の食事を与えられた彼女は、両親の『元気に育つ』と言う期待に応える為にも、これ等を、全て毎日完食し続る。
これが、彼女を『ブス』にした最大の要因だ。
当然、こんな生活を続けていた彼女は、幼稚園で既に『超』肥満体型。
必要以上に付いた贅肉のせいで、顔が中心に集まり、ブサイクな相撲取りの様な顔になってしまっていた。
だが……まだ、この当初は、岬も私立幼稚園に通っていた為、周りにも大人しい子が多く、彼女を苛める様な真似をする子はいなかった。
そして彼女自身も、子供故に、自分が肥満だと言う自覚が無く、小学生に成って行くのであった。
……が、小学生入学と共に、これを思い知らされる羽目になる。
原因は、男子の心無い一言。
これにより、彼女の人生は、一瞬にして転落させられる。
「川崎ってさぁ、なんかブクブク太ってて『豚の女王様』って感じだよな」
「えっ?」
「なぁなぁ、川崎。試しに『ぶひ、ぶひ』って言ってくれよ。『ぶひ、ぶひ』ってさぁ。オマエ、本当は豚なんだろ」
「「「「「ぶひぶひ、ぶひぶひ」」」」」
「私……私……豚じゃない、豚じゃないもん……うわ~~~~ん!!」
悪意の無い悪意。
子供の頃なんかには、よくある光景なのだが……此処で、ある問題が発生している。
岬の大人しい性格が災いして、彼女は、虐めて来た彼等に、少しの反抗しか出来ず、泣き出してしまったのだ。
それに付け加えて、普通なら『止めなさいよ男子』と、彼女を庇う筈の女子が1人は居る筈なのだが……此処では、誰一人、彼女を助ける者は居なかった。
その理由は、彼女達も、ただ単に見捨てた訳ではなく。
岬が私立幼稚園からの転入していたのが災いして、彼女を知る者が誰1人として居なかったのが、この悲劇の原因だ。
非常に可哀想な事なのだが、この時点で孤立していたのだから仕方が無い。
……っと言うより、他の女子も庇い様がなかったのだろう。
そして、この事件以降、彼女の気が弱い事がクラス全員に判明してしまい。
小学校の6年間、自分達の嫌な事は、全て、岬に押し付ける様な事態に陥ってしまう。
『ブス』で『デブ』は、それほどまでに迫害を受ける対称になりやすいものなのだ。
***
そして……当然の如く、中学校に入学しても、その苛めは止まらない。
だが、此処で唯一の救いが有るとすれば、苛めのレベルが一定以上には酷くなる事だけはなかった事だろう。
ただ……それだけに、一定のラインから苛めのレベルが下がる事も無かった。
そうして、彼女の中学1年生の生活は、なにも楽しい事が無く終わっていく。
***
中学二年になってクラス替えがなされた。
それでも、なにも変わらず。
岬に目を付けた連中が、相も変らず、謂れの無い誹謗中傷を岬にぶつけ続けた。
そんな毎日を送っていた彼女だが……彼女にも1つだけ喜ばしい事があった。
クラス替えで同じクラスになった『向井奈緒』と言う女の子が、彼女に、ある一筋の光明を与えていた。
彼女は、岬の理想とする女の子だったのだ。
『運動神経』においても……
『勉学』においても……
『容姿』においても……全てに置いて、彼女は他の女子を超越していた。
常に先生から注目を浴び。
クラス……いや、学校全体から、期待を集める様な女の子だった。
彼女は、なにもかもが完璧で、岬には無い物を全て持っていた。
そんな彼女に羨望の眼差しを向ける事で、自分の無惨な中学生活の気を紛らわせていた。
岬は、彼女を目標にする事で、一年の時より、少しマッシな気分になっていた。
***
そうやって、彼女を見ながら数ヶ月が過ぎる。
すると岬は、彼女の事である事に気付いた。
その向井と言う女の子は、少し変わった子で、異常なまでに『無愛想』な上に、常に人を寄せ付けないオーラを纏っている。
誰が、なにを話し掛けても、自分に興味が無かったら、いつも相手を無視。
話をしようとも、聞こうともしない。
兎に角、無愛想な子だった。
これに気付いた岬は……
『綺麗な子って、なにをしても許されるんだ……良いなぁ』っと、更に、彼女に対する羨望の念が高まっていく。
そうやって、いつも通り、岬は、向井を見詰ていた。
すると……
「オイ、横綱。なに、向井を見てんだよ?向井が、オマエみたいな豚になったら、どうすんだよ?勝手に見んなよな、気持ち悪い」
「えっ?見てないよ」
「なにが『見て無いよ』だ。いっつも、馬鹿みたいに、ジィっと見やがってよ。気持ち悪いんだよ。向井に謝れよ」
「えっ……どうして?」
「どうしても、こうしてもねぇんだよ。向井に、早く謝れよ。ほらほら、どうした?早く謝れよ。なぁ、みんな、横綱に謝罪会見して欲しいよなぁ」
「「「「「おぉ、謝れ!!謝れ!!向井に謝れ!!謝罪会見しろ横綱!!」」」」」
調子に乗った男子全員の『謝れ!!』コールの大合唱が始まった。
「ごっ……ごめんなさい」
謂れのない話なのだが、岬は本能的に謝ってしまった。
これはもぉ既に、岬の悪い癖と言って良いだろう。
彼女は、事ある毎に、直ぐに謝る癖を持っている。
勿論、謝らないと『なにをされるか解らない』と言う恐怖感が、彼女にそうさせているのだが。
これを繰り返している内に、相手はドンドンとつけ上がって行く一方だ。
これに関してだけは、岬も悪いと言え様。
「だってよ、向井、どうする?横綱を許してやるか?」
「悪いんだけど……静かにしてくれない……って言うか、君、誰なの?」
「なっ……」
「フン、なにかは知らないけど、気分の悪いクラスね……」
そう言って向井は、興味無さ気に立ち上がり、教室を後にした。
彼女のセリフに、教室は凍り付いている。
「チェ……向井の奴、興醒めだな。つまんねぇの。もぉ辞めた、辞めた。横綱の謝罪会見は終了だ終了」
向井の冷めた態度に、教室内は一気にクールダウン。
盛り上がっていた集団苛めも収まり。
無意味な謝罪をさせられていた岬の周りからも、ドンドンと人が離れていった。
そして、この時に岬は『向井が、自分を助けてくれた』ものだと思い込み。
慌てて、彼女の後を追って廊下に出た。
「あっ、あの、向井さん」
「誰?……それに、なにか用?」
「あっ、あの、ありがとうございます」
「なに勘違いしてるのか知らないけど、気安く話しかけないでくれない……私、太ってる子って、大嫌いなの。みすぼらしいのよ」
「あっ……ごっ、ごめんなさい」
「フンッ」
どうやら岬を助けたのではなく、本気で気分が悪かっただけらしい。
彼女は、岬の謝罪を無視して、とっとと、その場を去っていく。
取り残された岬は、なんとも言えない気分になっていた。
「やっぱり私……向井さんに嫌われてるよね」
気分が凹んだまま、彼女は、その日の授業を受けた。
***
放課後になった。
岬は帰り支度をしながら、落ち込んだ気持の整理をしていた。
そこに……
「ねぇ、岬。ちょっと、アンタに用が有るんだけど、一緒に来てくれない?」
「えっ?あっ、あの、菅井さん。私、今日は、早く家に帰らないと……」
「えぇっと、岬さぁ。今、なんか言った?気のせいかなぁ?気のせいだよねぇ?なんか、私の誘いを断った様に聞こえたんだけど……当然、こんなの気のせいだよね」
用事と言うのは、他でもない。
この菅井と言う女は、彼女を苛めて遊ぶ気だ。
その証拠に、口振りが、明らなまでに岬を強制している。
「えっ?えぇっと」
「ねぇ、来るの?来ないの?ドッチ?ハッキリしてよ」
「あっ、あの、じゃあ……」
「『じゃあ』なに?勿論……岬は来るんだよね。来ない訳ないよね」
「えっ?あっ……うん」
「だよね。じゃあ、行こっか」
「あっ……うん」
結局、苛められると解っていても断れない。
もし……断りでもしたら、翌日から、もっと酷い苛めが行なわれるからだ。
しかも、女子の苛めは陰湿。
恐らくは、此処で断ったら、見るに耐えない様な酷い苛めが始まるだろう。
岬は、そこを、よく理解していた。
可哀想だが、彼女には、これしか防御策が残っていなかった。
***
そのまま岬は、離れにある美術室の女子トイレに連れて行かれる。
そこには上級生の3年が居て、2人の到着を待っていた。
待っていたのは、明らかに不良っぽい感じの女子だ。
「あっ、あの、真田さん。昨日、言ってた子を連れて来ました」
「ソイツが、あたしに金を貸してくれるって、親切な子か?」
「えっ?」
「あっ、そうです。この子ん家、凄いお金持ちだから、どうしても、先輩にお金貸したいって」
「えっ?私、そんな事は言ってない」
「ふ~ん、良い心がけだねぇ。じゃあ、早く貸してよ。今日の処は1万円で良いからさ」
「えっ?あっ、あの、そんな、お金持ってないです」
「菅井……これ、どういう事?あたし、アンタが金を貸してくれるって話を、菅井から聞いてるんだけど」
『これはヤバイ』っと思った菅井は、自分の保身の為に、慌てて口を挟む。
「ちょ、ちょっと、岬、急に、何を言うのよ!!話が違うじゃない!!アンタ、真田さんの為に、必ず、明日、お金を持って来るって言ったじゃない!!」
「えっ?そんな事は言ってないよ」
「ちょっとぉ、アンタ、その言い分は卑怯なんじゃない!!あれ程ハッキリと『明日貸す』って言っといて、それ!!あれ、嘘なの?」
「えっ……違う」
「もう、忘れるとか、最悪なんだけど……もう良いよ。だったら、今からでも、早く家に帰ってお金を持ってきなよ。アンタん家、金持ちなんだから、1万円ぐらいの端金なら、どうにでもなるでしょ」
「えっ……でも」
「良いから、もう早く行きなよ。一万円だよ、一万円。今度こそ間違えないでよ」
「えっ……うっ、うん」
「あぁ、それと逃げないでよ……逃げたら解ってるよね」
「うっ、うん」
結局、済し崩しに、岬は彼女の要望を飲んだ。
矢張り、それしか彼女には、自分の身を護る方法が無いのだろう。
諦めにも似た感情のまま、トボトボと女子トイレを後にする。
そこに……入れ違いに、向井奈緒が入ってきた。
彼女は、岬に一瞥をくれると……
「そこ……邪魔だから、どいてくれない」
「あっ、うん……ごめん」
「フンッ」
助けてくれる筈が無い。
『彼女は、自分の事を嫌っているのだから、この態度は当然だ』
岬は、そう思った。
「ちょ、ちょっと、向井。アンタ、この事、先生にチクッたりしないよね?したら、ただじゃ置かないからね」
「興味ないんだけど」
「そっ、そうよね。向井って、頭良いもんね。岬の為にチクるなんて、馬鹿な真似しないよね」
「何度も言わせないで……興味ないから」
「だよね、だよね」
本当に興味が無い様だ。
此処に居る全員を無視して、向井は、自分の手を水で洗いだした。
それを見た岬は、突然……
「向井さん……お願い。助けて」
「ちょ、岬、アンタ、なに言ってんのよ!!」
「お願いだから、助けて、向井さん」
「アンタなんかを、向井が助ける訳ないでしょ!!馬鹿じゃないの?」
「向井さ~~~ん!!向井さん!!お願い!!お願いだから助けて下さい!!」
必死に懇願する岬。
それを、まるで哀れな物を見る様な表情を浮かべながら、一瞥するだけの向井。
この様子からして、恐らく、岬は助けて貰えない。
だが、意外にも、向井の口から出た言葉は……
「ふぅ……良いよ、助けても」
向井は、なにを思ったのか、岬に一瞥をくれた後『助ける』と言い出した。
「えっ?」
「ちょ、向井。どういうつもり?」
「『助けてあげても良いよ』って言ったの……聞こえなかったの?」
「ちょっと、向井!!アンタ、なに言ってるのか解ってるの?」
「助けて上げるけど……その代り、この人達にあげるお金、全部、私に頂戴」
「ちょっと、アンタ、聞いてるの?」
「うっ、うん」
「そっ。じゃあ、助けてあげる」
向井は交渉が成立した瞬間、岬の前に立って、彼女の護衛に当たった。
そして……
『カスッ』
「ちょっと、向……あっ、あれ?」
向井の掌打は、菅井の顎を綺麗に捉えた。
その一撃で、脳を揺すられた菅井は、完全に足から崩れ落ちていく。
「なっ、なにやってんだ、オマエ!!」
それを見ていた真田が黙っている訳がない。
今まで沈黙していたのは。
この程度のゴタゴタぐらいなら、菅井が勝手になんとかするだろうとでも思っていたのだろう。
「・・・・・・」
「なんだいなんだい?あたしを無視とは良い度胸だねぇ!!ブッ殺す!!」
『ゴスッ!!』
殴ってきた不良女子のボディに、カウンターで膝を突き立てる。
「ぐはっ」
相手が怯んだ隙に。
向井は、何度も何度も、容赦なく腹に、膝をぶち込んでいく。
瞬時にして、不良女子のゲロがまき散らかされていく。
そして真田は、向井の足元に倒れた。
「ごめっ、ごめんなさい……お願・・・い……もぉ・・・辞めて」
「・・・・・・」
向井は懇願する相手の腹を、今度は、靴の爪先で蹴り始めた。
しかも……
何発も……
何発も……一発たりとも容赦なく。
「……助け・・・て……お願・・・い……」
「・・・・・・」
なにを言おうと、向井は蹴るのを辞めない。
徹底して、相手をズタボロにしていく。
ただ……何故か、顔だけは1度たりとも殴らなかった。
そして、そのまま不良女子は意識を失う。
それを確認した向井は、突然、彼女の衣服を全て剥ぎ取り、真っ裸にした。
そして、その剥ぎ取った衣服で、彼女を拘束した。
「むっ、向井さん……なにする気なの?もぅ良いよ。もぉ辞めてあげて」
「・・・・・・」
岬を完全に無視して。
縛った不良女子の胸を丸見え状態にした上で、彼女は、自分の鞄から『写るんです』を取り出した。
そして、何枚も写真を撮り始める。
向井が顔を殴らなかった訳は、そう言う事だったらしい。
「ちょっと、向井さん、もぅ辞めてあげて」
「うるさい……少し静かにして貰えない」
「でっ……でも」
「私は『黙れ』って言ってるの。聞こえないの?」
「うっ、うん。ごめんなさい」
それだけ言い残して。
今度は、掃除箱から雑巾を取り出し、それを1度、水に濡らして戻って来る。
更に向井は、それに加えて、自分の鞄から鋏を取り出した。
そして、もう一人の動けない菅井の方に向かって行く。
「ひっ……ひぃ!!いっ、いや……」
「ねぇ……これから、君の衣服も破るけど、静かにして貰える?」
「いっ……いや……たっ、助けて……お願いだから……やめて……」
「フンッ……無理か」
向井は、彼女の口に雑巾を押し付けた。
「んんんん……」
口に突っ込まれる事が解った菅井は、必死に口を閉ざす。
すると、向井は……相手が声を出さないと判断し、菅井の鼻を摘まむ。
「プハァ……うぇ!!うえぇぇえぇ~~~!!」
30秒程したら、我慢の限界が来たのか、菅井は口を開けてしまった。
そこに透かさず、先程、洗っただけの汚いボロ雑巾を、無理矢理、菅井の口にネジ込んだ。
「静かにしてないと、お嫁に行けない体になるよ。だから、静かにしててね……じゃないと、今度は、お腹を刺すからね」
「うぅぅぅううぅうぅぅ」
「静かにしろ……もぉ黙れ」
「ぅうぅうぅ……」
「フンッ」
向井は、先程の不良女子同様に、女子の服を剥ぎ取り、後ろ手に括りつける。
そして、彼女の髪を掴み、男子トイレに連れて行こうとする。
この行為に恐怖した菅井は泣きながら、必死に岬に助けを求める。
「うぅぅうぅ……うううぅうぅぅ……」
「むっ、向井さん、もぉ辞めて!!辞めてあげて!!お願い、もぅ辞めて!!」
それを感じ取った岬は、必死に向井を止めようとした。
だが、彼女の口から返って来た答えは……
「……うるさい。静かにしろって言ったよね?それとも君も、この子達と同じ目に遭いたいの?」
「えっ?」
「私、君が嫌いなんだよ……だから、これ以上、私に干渉するなら、君も同じ目に遭わせるよ」
「えっ」
「それと雑巾を咥えてる君、苛めてた相手が、本気で君を助けるとでも思うの?馬鹿なんじゃないの?」
「・・・・・・」
「諦めなさい。君はもぉ終わってるの」
完全な威圧で、その場を征服する。
逆らえる筈が無い。
この後、向井は、男子トイレの小便をする方に、女子を座らせ。
真っ裸にされた、お腹の部分に『女子中学生・公衆便所』っと書いて、写真を何枚も撮った。
それが終わると、同じ事を不良女子にもして、2人が並んだ状態の写真を数枚撮り続けた。
そして最後に、不良女子を叩き起こす。
「うっ……うぅん」
『バシッ』
気絶から回復し切れていない、不良女子の顔を思い切り平手で打つ。
「いっ、痛い!!……えっ?……ヒッ、ヒィ!!」
向井の平手で、目を覚ましたが。
恐怖の対象である彼女が眼前にいる事に気付き、悲鳴を上げる。
「ねぇ、この写真……学校にバラ撒かれたくなかったら、明日までに30万持って来てね」
「えっ?なっ、なんの話?」
「君が気絶してる間に、君の真っ裸の写真を撮ったの……まだ自分の状況もわかってないの?」
「えっ?……いっ、いやぁぁぁぁ~~~!!」
大股開きで、男子トイレに座らされている自分を確認した彼女は悲鳴を上げる。
「うるさい、黙れ……」
「いやぁあぁ……いやぁぁあぁ……」
「これ以上騒いだら、本気で写真バラ撒くよ……男子生徒全員の公衆便所になりたいの?」
「いや……お願い……それだけは許して」
「なら、明日までに30万払う事ね。全額払ったら、ネガを返してあげる」
「そんなお金……うちには無いです……無理です」
「ふ~ん、それじゃあ、しょうがないね。お金が稼げるまで『売り』でもして貰おっか」
「えっ?いっ、いや……いやぁ……無理です」
「そぉ、嫌なんだ。じゃあ、私がヤル気にさせてあげる」
「いやあぁぁ~~!!」
向井は、不良女子の髪を掴むと。
男子便所の大便の方に、彼女の顔を突っ込んで、水を流し始めた。
『ジャアアァァァァ~~』
「ぐぽぽぽ……ぐはっあ」
「ねぇ、これで、ちょっとは、やる気になった?なってくれた?」
「はぁ……はぁ……もぉ辞めて・・・辞めて下さい……お願いします、お願いします!!」
「はぁ、まだどうやら……君は、わかってないみたいだね」
引き上げた顔を、再度トイレに突っ込む。
『ジャアアァァァァ~~』
「いっ……いや、お願…ぐぽぽぽ……ぐはっあ」
「ねぇ、やるの?やらないの?どうするの?早く決めて」
「やっ、やります。やっ、やらせて……下さい……」
「そっ、君は賢明ね」
不良女子との話が解決したので、もう一人の方に向かって行く。
菅井は、眼前で恐ろしい光景を見せられて、腰が砕けて動けなくなっていた。
「ねぇ、君は、どうするの?私に、お金払うの?それとも身売りするの?」
鋏を相手のお腹に突き付けながら、口に入った雑巾を抜き取る。
相手が騒がない様にする為だろう。
「向井さん……お願いだから、許して下さい。ウチには、そんな大金ありません」
「そっ、じゃあ『売り』して貰って良い?」
「いっ、いや……いや、無理」
「解らない子だね。それとも君も、あの人と同じ目に遭いたいの……あの人みたいになりたいの?」
「いやぁあぁ~~~!!お願い。許して」
「ダメ……私、お金が要るから、その要望には応えられない」
「おっ、お願い。お願いですから、許して下さい……もぉ二度としませんから」
「それ、私には関係ないよね」
「いやぁぁぁぁあぁぁ~~~!!」
向井は問答無用に菅井の髪を掴み、大をする男子便所に迫っていく。
先程の光景を見ていた女子にとっては、恐怖しか感じないだろう。
「お願い、お願い……岬、助けて……向井に殺される」
調子の良い話だ。
散々今まで岬を苛めておいて。
自分が酷い目に遭ったら、その苛めた相手にすら助けを求める。
普通に考えたら、有り得ない光景だ。
だが……
「もぉ辞めてあげて、向井さん!!」
「関係ないって言ったよね?」
「お金……お金なら、私が払うから、もぉ2人を許してあげて」
「君、正気なの?」
「正気……ホントに正気だから」
「そっ……けど君、30万も、ちゃんと払えるの?2人合わせたら60万だよ」
「貯金有るから……それで払えるから、もぉ辞めてあげて」
「そっ……じゃあ、辞めてあげる。但し、期日は明後日まで。一円でも足りなかったら、そのお金は全額没収の上に、この2人の写真を学校中にバラ撒くけど……それで良い?」
「わかりました。必ず御支払い致します。だから、辞めてあげて下さい」
「そっ。じゃあ、私は此処には、もぉ用は無いから帰るね」
「あっ、あの、向井さん」
「気安く話し掛けないでくれない……君との契約は終わったんだから。それに私、君、嫌いだから」
「あっ……」
向井は、それだけを言い残して、なにも無かった様に、その場を立ち去る。
取り残された3人は……
「あっ、ありがとう、岬!!ごっ、ごめんね、ごめんね。今まで苛めて、ごめんね……怖かったよぉ~~」
「良いよ。もぉ終わった事だし」
なんとも調子の良い話だ。
だが……所詮は、人間なんて、こんなものなのかもしれない。
自分の都合で『苛めたり』『謝ったり』……自分勝手な生き物だ。
ただ……此処で特筆すべきは、岬の心の広さだ。
彼女は、今までの事を帳消しにしてまで、全てを許した。
神の様な精神だ。
***
さて……此処で皆さんに質問です!!
アナタは、この物語に登場した女の子で、どの子が可愛いと思いましたか?
①川崎岬
②向井奈緒
③菅井花子
④真田かおり
どの子か1人を選んでみて下さい。
それでアナタの性格、好み、性癖が解りますよ。
そして、その答えは!!WEBで……
そんなもん、無いけどねぇ~~~(ФωФ)フフフ・・・
See you next!!
はい、すみません。
この様な遊びは、もぉ二度と致しませんので、許してケロ。
ちゃんと反省しましたので、許してチョンマゲ。
……っとまぁ、反省は、このぐらいにしましてぇ。
冗談抜きで、どうでしたかね?今回の『究極の選択話』は?
①『超ブスだけど、心が眩しいぐらいに綺麗な子、川崎岬』
②『美人だけど、お金にしか興味のない冷血漢女、向井奈緒』
③『普通の容姿でも、周りに流されてるだけの女、菅井花子』
④『ちょっと不良な美人だが、後輩に金を集る女、真田かおり』
皆さんは、どこの子が好みでしょうか?
まぁ一見したら、特殊なキャラクター達に見えるかもしれませんが。
結構、リアルで見たら、極有り触れたキャラクター達を選択出来たと思うんですが……あきませんか?
まぁ敢えて、此処に女性の選択肢を付け加えるとするなら。
⑤『そこそこ可愛くて、男の事をATMとしか思ってない女』って所ですか(笑)
はい、すみません。
男性の幻想をぶち壊した上に、いい加減、女性陣には怒られそうなので反省します、許してケロ。
そして、皆さんは心が広いでしょうから、これで許してチョンマゲ。
(((((((*'ω')さて、次は何を書こうかなぁ~~~ぴゅ~ぴゅぴゅぴゅぴゅ~~~♪
↑絶対に反省してない(笑)
……っとまぁ、そんな息抜き回でしたぁ~~~♪
(最近、真面目な話ばっかり書いてたからね……ストレスがね(笑))
読み終わったら、ポイントを付けましょう!