目覚めた夜の 音のない
新たな世界が 開けてる
誰もが皆 幸せと
笑ってたのかな 知りもしないよ
これだけは そう 艶やかな
花だけが知る 昔のことを
消えてゆく篝火の揺らめきに落とした涙
冷えてゆくこの身体 悲しみに包まれて
凪いでいる陽炎の花に抱き返して欲しい
言葉も想いも傷つけても
いつの夜も 音のない
新たな世界は 何もなく
誰もかれも 姿なく
この世界にいる意味 知りもしないよ
考えず ただ 歩みたい
誰も知らずに どこに行きたい?
篝火の燻ぶりに落とした涙
冷えてゆくこの身体 優しさに包まれて
枯れてゆく陽炎の花に刻みつけて欲しい
言葉も想いも抱き締めてよ
篝火の揺らめきに重ねた涙
消えてゆくこの身体 優しさに包まれて
泣いている陽炎の花に刻みつけて欲しい
言葉を想いを
揺らめく私の影 言乃葉を重ねた
消えてゆくこの身体 嬉しさに包まれて
凪いでいる陽炎の花よ いつでもいつまでも
雨にも風にも負けずに 忘れないでね
人の目はない 何もないこの世界
彼女と形容するそれはこの世界に
何を見たのか
これは誰も知らない
知る事の出来ない物語
最後までお読み頂きありがとうございました!
ちょっと辛い物語になりましたが、これで「桜色の女神 -S.A.K.U.R.A. Android records-」は完結となります。
最後に、ジンがサクラの為に作った、“望んでいた事 叶わなかった事 それでもせめてもの形で”現像した集合写真を載せて締めたいと思います。
ご愛読、ありがとうございました!
【2022年1月1日午前零時公開開始】
機械の女神シリーズ第二弾
「漆黒の女神 -A.I.R.A. records-」
連載開始
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