右眉の半分が無くなって数日後、2回目の経済の授業があった。
いつも同じ授業を受けるときに行動しているサスケが「おい、その顔どうした?」
と僕の眉に貼っていた絆創膏をいじる。
僕は帽子を深く被り「なんでもないよ」と言った、その瞬間に帽子のツバを下から上にパンッと弾かれ、絆創膏を剝がしてきた。
「どうしたそれ!お前それ、k#$&&%やんか」と何を言っているのか分からないほど大爆笑しやがった。
教室に入ると、あの子はまだ来ていないようだ。
僕は野球帽を深く被り顔を見られないようにして席に着いた。
授業が始まる直前、走ってきたのか軽く息を切らしながらあの子が教室へ入ってきた。
―あの子がまた僕の後ろへ座った。
その瞬間「千秋ちゃん見てよ!こいつの眉毛」とサスケに帽子を取られた。
恥ずかしすぎて、顔から火が出る思いだった。
僕は赤面しながら必死に事の顛末を、とっさに思いついた嘘を交え話した。
―それと同時にあの子の名前が「千秋ちゃんなんだー」と心で思っていた。
話し終えると、千秋ちゃんは笑ってくれた。
千秋ちゃんが笑うのを初めて見た。
―きれいな歯並びに真っ白な歯。
―いつも大きな目が細くなる。
「かわい過ぎるな~」と、より一層好きになっていった。
後に聞いた話だが、サスケは他の授業で千秋ちゃんと一緒になったらしくその時に名前を知ったらしい。
「あ、あのもし良かったら連絡先交換しませんか?」とつい勢いで言ってみた。
「全然いいですよ!むしろ私からも言おうと思ってたんです!」
えっ???私からも???へっ???と思いながらも、めちゃくちゃ格好を付けて冷静に対応したが、心臓は飛んでいくほど鼓動していた。
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