僕は3人兄弟。
僕の母は1度離婚している。
僕が小学校高学年の頃に離婚をした。
僕はそれを何とか阻止しようと離婚届けにハンコを押させないためにずっと見張っていた記憶がある。
父も僕らと離れるのが嫌で稼ぎが増えれば母が思いとどまってくれると思い仕事以外にバイトを始めた。
早朝に新聞配達をはじめ、帰宅して間もなく本業へ向かう。
帰宅して夕食を食べ終えると深夜のコンビニバイトへ向かう。これの繰り返し。
これに加え皿洗い、掃除、洗濯。家事までもこなし始めた。
よほど離婚をしたくないのだろうと子どもの僕でも胸が痛いほど伝わった。
でも離婚の理由は父の稼ぎが悪いからでも浮気をしたわけでもなく、母に好きな人ができたからだった。
そうとなれば父が必死にやっていることは無意味なのである。
—そしてその日がやってきた
『あんた達出ていくよ』と言われ、ランドセルを背負い、手で持ち運べるものを兄弟で運んだ。
当然必要最低限の物しか持っていかないので、当時流行っていたカードゲームやゲーム機器はもちろん、おもちゃや友達との思い出の写真などは全部処分された。
そして玄関を開ける。すると母の口から一言。
『これが新しいお父さんだから』
離婚が成立し家を出て行くことになったその瞬間に新しいお父がさん目の前にいた。
胸がドキッとし鼓動が早くなった。それと同時に父が心配になった。
ふと振り返ったときに見た父の悲しみに溢れた顔は今でも鮮明に当時のまま思い出せる。
あの時どのような気持ちで僕らを見送ったのだろう。
こうして新しいお父さんと母と僕と妹2人での生活が始まった。
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