【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう

~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
猪木洋平@【コミカライズ連載中】

213話 アイリスとの初××

公開日時: 2021年2月16日(火) 20:41
文字数:2,125

アイリスとの結婚式が無事に終了した。

その後、みんなといっしょに二次会を行った。

いつもの焼肉キングダムだ。


 この二次会はにぎやかなものとなった。

ちょっとした事件もあったが、それはまた今度の話としよう。


 楽しかった二次会を終え、解散する。

宿屋に戻る。


 ミティたちと別れ、部屋に入る。

俺とアイリスが同室。

ミティ、モニカ、ニムは隣の部屋だ。


 濡れタオルで自分の体を清めていく。

今日はあと一つだけ大きなイベントが待っている。

アイリスとの初夜だ。


 アイリスは身持ちが固い。

キスさえ、先ほどの結婚式で初めて行ったところだ。

さらに行為までしていくとなると、かなり緊張する。


 俺は自分の体を拭き終えて、ベッドに入る。

アイリスの様子をうかがう。


 彼女は半裸になり、自身の体を拭いている。

きれいだ。

どことなく神々しささえ感じる。


「ふ、ふつくしい……」


「ま、まだ見ないで……。向こうを見ていてよ」


 アイリスが顔を真っ赤にして、体を隠す。

いかん。

あまりの美しさに、声が漏れていたようだ。


 おとなしく反対側を見て、少し待つ。

アイリスがベッドに入ってきたようだ。


「アイリス……。いいか?」


「う、うん……」


 俺は彼女のほうを向く。

緊張が高まってきた。


 アイリスも緊張しているようだ。

いつものボーイッシュで活発な雰囲気は鳴りを潜めている。

しおらしい女の子だ。


「アイリス。改めて、これからもよろしくな。頼りにしているぞ」


「タカシ。ボクのほうこそ、よろしくね」


 アイリスのズボンを脱がせる。

下着が見える。

かわいい下着だ。


「きれいだ。アイリス」


「あ、あんまり見ないで……。恥ずかしいよ」


 下着に手をかける。

ほんのりと濡れているようだ。


「うう……。ついに、ボクの大切なところが見られちゃうんだね……」


 アイリスが顔を赤くしてそう言う。


「この際だから正直に言っておこう。アイリスの裸を見るのは初めてじゃないんだ」


「え? どういうこと? ま、まさか寝込みを……」


「ちがうちがう。ガロル村の温泉でだ。俺の目隠しがうっかりズレたことがあっただろう」


「ああ、あのときか。やっぱり見えていたんだね」


 アイリスがジト目でこちらを見る。


「すまん。不可抗力だったし、見ていないことにしたほうがいいかと思ってな」


「まあそれもそうだね。ということは、今さらボクの裸を見ても新鮮さがないかな?」


「いや! そんなことはない! アイリスの体は何度見てもすばらしいと思うぞ!」


「ちょ、ちょっと。エロオヤジみたいなことを言わないでよ。ムードも何もあったもんじゃないね」


 アイリスが苦笑してそう言う。


「うっ。す、すまん。では、気を取り直して……。ハニー、今夜はすばらしい夜にしようぜ」


 俺はキメ顔でそう言う。


「ぶふーっ! ちょっと、笑わせないでよ!」


 アイリスが吹き出す。

なぜだ。

俺のキメ顔とキメゼリフが。


「ま、まあ、ムードは無理につくる必要もないだろう。普段の俺たちのままでいい。そうだろう?」


「そうだね。ボクたちには、これぐらいの距離感が合っているかもね」


 アイリスがそう言ってほほえむ。

彼女は美しくて強い。

すばらしい女性だ。


「タカシ。愛しているよ」


「ああ。俺も愛しているぞ。アイリス」


 俺と彼女は見つめ合う。

そのまま、俺たち2人は1つになった。


 こうして、夜は更けていった。



●●●



 チュンチュン。

翌朝になった。


 目が覚めると、隣で眠るアイリスの顔が目に入った。

かわいい寝顔である。


「ん……。おはよう、タカシ」


「おはよう、アイリス」


 ちょうど彼女も目が覚めたところだったようだ。

朝のあいさつを交わす。

何となく照れくさい。


 これからは彼女のこともしっかりと幸せにしていかないとな。

気を引き締める。


 起床して、アイリスと宿屋の朝食に向かう。

彼女の歩き方が少しぎこちない。

俺は彼女のペースに合わせてゆっくりと歩いていく。


 宿屋の食堂に着いた。

食事の席では、ミティ、モニカ、ニムが待機していた。


「おはよう、みんな」


「お、おはようございます」


 ニムを始め、みんなと朝のあいさつを交わす。

……ん?

みんなの様子が少しおかしいような。


「タカシ様。昨日は激しかったようですね。うらやましいです」


 ミティがそう言う。


 …………!

そうか。

しまった。

また声が漏れていたのか。

同じミスを繰り返すとは。


「す、すまなかったな。安眠の邪魔をしてしまったか?」


「それは構わないけど。もう少し声を抑えてほしいかな」


 モニカがそう言う。


「うー……」


 アイリスが顔が真っ赤にしてもだえている。


 今後、何か対策案を考えないといけない。

消音魔法とかないかな?

さすがにそんなドンピシャの魔法はなさそうか。


 六武衆のソルダートが使っていた結界魔法を応用すれば、何とかなるかもしれない。

もしくは、土魔法で防音材っぽい土を作って、部屋の周りを覆うとか。

転移魔法で、一時的にラーグの街の自宅に移動するのもなくはない。

要検討だ。


「よ、よし。気を取り直して、朝食をとるぞ」


 俺はそう言って、場の空気を切り替える。

ミティとアイリス。

これからは2人の妻といっしょに幸せになっていかないとならない。


 また、モニカとニムも、まだ妻ではないが大切なパーティメンバーだ。

彼女たちとも力を合わせてがんばっていく必要がある。


 これからのことに思いを馳せつつ、朝食を食べ進めていく。

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