薄幸の少女ノノンがギャンブルで追い詰められている。
資金が完全にゼロになった彼女は、自分が着ている服を1着あたり金貨1枚分のチップとして賭けることになった。
「ロッシュの頭! 出入り口は固めました!」
「これで万が一にも逃げられませんぜ」
男たちがそう言う。
ロッシュは満足気にうなずき、ニヤリと笑みを浮かべた。
「さあ、始めようか。こっちが賭けるチップは金貨1枚分。嬢ちゃんは、服を1着だ。特別ルールとして、レイズとドロップは無しとする」
「はい……」
「んじゃ、手札交換をしろ。まずは嬢ちゃんからだ」
ノノンは震えながらカードを3枚交換する。
「次は、俺だ」
2枚のカードをテーブルに置いたロッシュがそう言う。
ノノンは恐々と自分のカードを確認する。
彼女の手札は……ワンペアだった。
(これじゃ……勝てない……)
ノノンは絶望的な気持ちになる。
「おら、早く手札を公開しな」
「うぅ……。ワンペアです」
ロッシュは自分のカードを見る。
「はっ、残念だな。俺はスリーカードだ。俺の勝ちだな」
「……」
ノノンは何も言えない。
「さて、嬢ちゃんの負けだ。約束通り、服を脱いでもらうぞ」
「うっひょー! 脱げ、脱げ!」
「まだガキだが、顔は可愛いから見ものだぜ」
「シャツを脱ぐのか、スカートを脱ぐのか。どっちなんだ?」
「早くしろよー!」
観客たちが口々に囃し立てる。
「ぐすっ……。スカートです……。脱ぎます……」
ノノンは涙ぐみながら、着ていたスカートに手をかけた。
だが、手が震えておりうまく脱げない様子だ。
「はぁ……。面倒くせえな。おい、お前ら。手伝ってやれ」
「へへ、了解です」
「ストリップショーの始まりだぜ」
ロッシュの部下たちは下卑た笑い声を上げながら、ノノンの周囲に集まる。
そして、彼女の両手を掴んで立たせ、無理やりバンザイの姿勢を取らせた。
「あっ……、や、やめてぇ……」
ノノンが怯えの声を上げる。
「さて、それじゃ早速見せてもらおうか。お前がどんなパンツを履いているか」
男の言葉に、ノノンの顔が真っ赤に染まる。
「そ、そんなこと、言わないでください……」
「いい加減に観念しな。ほら、お前らも早くスカートを取り上げろ。なにせ、金貨1枚の高級スカートなんだからな」
「へい!」
「へへ。覚悟を決めな」
「ああ……。だめ……」
ノノンの抵抗も虚しく、彼女の小さな両手首は男たちによって押さえつけられている。
「ぐすっ……、ごめんなさい。お父さん……お母さん……」
ノノンは涙を流し、顔を背ける。
彼女は後悔していた。
ギャンブルなんて、素人が参加するようなものじゃなかったのだと。
だが、今さら悔やんでももう遅い。
男たちの手によってガバッとスカートがめくられる。
ノノンの可愛らしい純白の下着が露わになった。
「おお、こいつはいい眺めだぜ」
「小便臭いガキには勿体ねえくらいの上物だな」
「今日までの勝ち分で新調したのか?」
「この歳でこんなに綺麗な白いパンツを履ける奴はそうはいねえぜ」
「うっ……。ううっ……。ううっ……」
ノノンは嗚咽を漏らしながら、悔しさに歯噛みする。
「はっ! 泣きべそかいてる暇があったら、次の行動を考えな! おい、早くそのボロスカートを脱がしちまえ」
「へいっ!」
「ひっ……!」
男たちの手が伸びてきて、ノノンのスカートを剥ぎ取ろうとしてくる。
ノノンは改めて抵抗するが、力では敵わない。
あっという間にスカートを剥ぎ取られてしまった。
「へへ、次の勝負が楽しみだなあ?」
「次負けたら、シャツかパンツを脱ぐことになるぜ」
「ひゃははは! やべえ! ガキだと思っていたが、こりゃ楽しくなってきたぜ!」
観客たちの興奮が高まっていく。
「さあ、次だ。手札交換をしろ」
ノノンは涙を拭い、震える手で手札を交換した。
「ううっ……。ぐすっ……」
「はっはっは、そう落ち込むなって。まだまだこれからなんだからよ」
「そうだぜ。それにしても、嬢ちゃんは運が悪いな。せっかくの最後の財産も、残り2枚か」
「次はどっちを脱ぐことになるんだろうな?」
「ま、それは後のお楽しみだな」
観客たちが好き勝手に盛り上がっている。
「よし、手札交換が終わったな? なら、手札を公開しな」
「はい……。ワンペアです……」
「はっはっは、またワンペアか。これで2連続だな。対する俺のカードは……」
ロッシュはニヤリと笑ってカードを見せる。
「ツーペアだ。俺の勝ちだな」
「ううぅっ……」
ノノンは自分のカードを見て、絶望的な表情を浮かべた。
「さて、どうするか……。次はどっちを脱ぐんだ? 諦めて両方脱ぐのでもいいぜ? その方が早い」
「ううっ……。ぐすっ……」
ノノンは俯いて何も言えない。
「おいおい、まさか本当に両方とも脱ぐのか?」
「ひゃはは! そりゃいい! 物事には諦めが肝心だ」
「いいぞー! 脱げー!」
「「脱ーげ! 脱ーげ!」」
観客たちが囃し立てる。
「くくく……。こんなガキで興奮するとは、仕方のねえ野郎どもだぜ。ほら嬢ちゃん、早く決めろよ」
ロッシュは笑みを深めながら、ノノンに選択を迫ったのだった。
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