【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう

~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
猪木洋平@【コミカライズ連載中】

1527話 流華への加護(小)付与

公開日時: 2024年10月5日(土) 12:08
文字数:1,164

 紅葉は順調に成長している。

 そして、他にも有望な仲間はいる。


「さて、あいつらの状況は……」


 俺は紅葉から視線を外し、周囲を見回そうとする。

 ここは武神流道場の中庭。

 紅葉以外の仲間たちがそれぞれの鍛錬に取り組んでいる。


「……ん? 体が……重い?」


 ふと、俺は気付いた。

 なんだか体が重い。

 おかしい。

 妙だ。

 碓かに、数日前の『桔梗救出劇』は大変だったが、数日単位で疲労やダメージが残っている状況ではなかったはずだ。


「――【忍法・影縛りの術】」


「ッ……!?」


 俺の影から、突如何者かが現れた。

 咄嗟に回避しようとするが、体が重いため反応しきれない。

 俺はそのまま何者かに背後から抱きつかれた。


「へへっ。兄貴、隙だらけだぜ」


「お、お前か……。流華……」


 俺の背後から現れた人物の正体は、流華だった。

 彼はその小さな体を生かし、俺へと絡みつくように抱きついている。


「お、おい……!」


「兄貴の背中は今日も大きいなぁ!」


 流華が俺へとさらに強く絡みつく。

 最近、彼からのスキンシップが過激になってきた気がする。

 可愛い弟分だし、特に嫌悪感は抱かないが……。

 ちょっと気になることはある。


「流華」


「なんだい? 兄貴?」


 俺は流華に声をかける。

 すると、彼はこちらを見上げてきた。

 そんな無垢な目をされると、気になったことを指摘しづらいな……。


「いや、何でもない」


 俺が言おうとしたことは何か?

 それは、彼のあそこが小さすぎるという疑惑である。

 以前から、同じような疑念は抱いていた。

 そして、今も改めて疑問に思った。

 抱きつかれて体の一部が俺の背中に当たるのだが……。

 彼の股間部分。

 そこから感じるはずのものの存在感が、まるでないのだ。


「とにかく、まずは離れてくれ」


「えー。もう少しくっつきたい……」


「ダメだ」


 俺は流華を引き離す。

 流華は残念そうだ。

 そんな彼の股間を、もう一度覗き見る。

 やはりだ……。

 衣服越しではあるが、特に存在感がない。

 いや、男同士のスキンシップで大きくなっていても、それはそれでアレなんだけどさ。


「……それで? 忍術の習得状況はどうだ?」


「さっき見せた通りさ、兄貴」


「そうか。見事だったぞ、流華。頑張ったな」


 俺は流華を褒める。

 この歳でここまでの忍術を使いこなすとは……。

 彼はかなりの才能を持っているようだ。

 そして、俺の加護付与スキルも恩恵も大きい。



レベル?、朝霧流華(あさぎりるか)

種族:ヒューマン

身分:平民

役割:謀反衆幹部

職業:忍者見習い

ランク:ー


HP:??

MP:??

腕力:低め

脚力:高め

体力:??

器用:??

魔力:??


残りスキルポイント:???

スキル:

忍術レベル2(1+1)

窃盗術レベル2(1+1)

???



「ありがとう、兄貴。でも、姉御が丁寧に教えてくれたおかげでもあるんだ」


「姉御? ……ああ、そいつのことか」


 流華につられ、俺も視線を中庭の一角へと向ける。

 そこに立っていたのは……

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