【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう

~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
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725話 女盗賊キサラへのくすぐり尋問

公開日時: 2022年7月20日(水) 12:18
文字数:2,136

 俺は牢屋の一室で、とある女盗賊に1対1の尋問を行っている。

 まずは、彼女の名前を教えてもらった。

 キサラというらしい。


「さあ、ここからが本番だ」


 俺はそう言って、牢屋内のイスに縄で彼女を拘束した。


「な、何をする気だ? どうせ逃げれやしないのによ」


 彼女の言う通り、ここから逃げることは不可能に近い。

 俺の不意を突いてこの部屋から脱出したところで、隣の部屋にいるミティ、ナオミ、ネスター、シェリーが気づくだろう。


 彼女たちが間に合わなかったところで、特に問題はない。

 ここは地下牢。

 脱出経路は限られており、その出入り口には当然警備の者が常駐している。


「そんなに警戒するなって……。ちょっとした実験に付き合ってもらおうと思ってな」


 俺は、彼女にそう告げる。


「じ、実験だと? オレをオモチャにする気か!? ふざけんな!」


「まあまあ、そう怒るなよ。すぐに終わるから」


 彼女は抵抗の素振りを見せるが、イスに縛り付けられているためロクに動けない。


「くそっ! こんなことしやがって、ただじゃおかねえぞ……」


「いいのか? 反抗的な態度を取っても……」


「……チッ」


 彼女は舌打ちして、おとなしくなった。


「よし。では、始めるとするか」


「何を始めるってんだ? オレはもうどうなったって構わん。さっさと殺してくれ」


「それはできない相談だな」


「はあ? どういうことだ?」


「言っただろう? お前には情報を吐いてもらわないと困るんだ」


「諦めな。話せることは全て話し……っ!? ギャハハハッ!? な、何しやがる!!」


「ほう。やはり効き目は抜群だな。素晴らしい……」


 俺はジェイネフェリアからもらったとある魔道具を起動している。

 これは、羽毛を小刻みに震わせる機能を持つ。

 ぶっちゃけ大した仕組みではないのだが、振動具合を微調整できるところが肝だ。

 俺は羽毛をキサラの脇腹に当てる。


「ヒギィイイッ!! や、やめろぉおおおっ!!」


「やめてもいいんだぞ。情報さえ教えてくれればな」


「あぎぃいっ!! だ、だから話せることは全部喋ったって言ってんだろうがぁあっ!!!」


「まだ何か隠してるんじゃないか?」


「ほ、本当だってぇえっ! あひゃあああっ!? ほんどに何も知らねぇんだよぉおっ!!」


「そうか。なら、仕方がないな」


 俺はキサラの脇腹から羽毛を遠ざける。


「はあっ、はあっ……」


「では、次はこっちだな」


「ちょ、待て……」


 俺は次に足裏へ魔道具を向けた。


「ひっ、ま、まさか……」


「ああ、そうだ。今度はここだよ」


「や、やべろっ! そこは本当にダメなんだってばぁあああーっ!!!」


 キサラは激しく暴れるが、縄で縛られているために逃れられない。


「あぐぅううっ! だ、だめだぁああっ! そこだけは許してぐれぇええーっ!」


「こっちの方が反応がいいな……。ここをくすぐられるのが好きなのか? こっちも濡れてきているじゃないか」


 くすぐられて臨戦態勢になるとは……。

 なかなかの希少性癖だ。

 世の中にはいろいろな人がいるんだなぁ。


「う、うるせえ! とにかくやめろぉっ! それ以上されたらおかしくなっちまいそうなんだって!」


「遠慮することはないぞ」


 俺は足裏に羽毛を押し当てつつ、脇腹を手でツンツンと突いた。


「あがっ!? や、やめっ……! ヒギィイイッ!!!」


 キサラの身体が激しく痙攣する。


「おいおい。そんなに動くと危ないぞ」


「だ、だれのせいで……。いぎいぃいいいいいーっ!!」


「お、いい感じになってきたじゃないか。もう少しだな」


「あがっ、あがががっ!! だ、だめだっ、やめろっ、やめてぐれぇええーっ!!」


「大丈夫だ。安心しろよ。ちゃんとこっちも刺激してやるから」


 俺はキサラの脇腹を羽毛で刺激し、脇腹を手で突きつつ、敏感なところへ口を運んだ。


「ち、違う! そういう意味じゃな……っ!?」


「ふむ。これが女盗賊キサラの味か……。悪くないな……」


「あぐぅううっ! ヒギィイイッ!!!」


 俺の絶技により、キサラは盛大に達した。

 そして彼女は気絶した。


「ふう。これで当初の目的を達成……していないじゃないか!」


 俺は我に帰る。

 いつの間にか、手段と目的が入れ替わってしまっていた。


「情報を引き出さないと! おい、起きろ! 起きてくれ!!」


「……ううーん……。もうダメぇ……」


「くそっ! なんて寝付きがいいんだ!」


「……すやすや」


「仕方ない。起きるまで待つか……」


 その後、目が覚めたキサラは隠していた情報を洗いざらい白状してくれた。

 どうやら、街に潜んでいる賊は『闇蛇団』というらしい。

 黒狼団や白狼団とも繋がりを持っていたそうだが、基本的には別の組織だとか。


 いくつかある賭博場の内、最も本体に近い場所も聞き出すことができた。

 騎士団からの尋問では得られていなかった情報だ。

 これを聞けたのは大きい。

 次の作戦が立てやすくなる。


「ありがとう、キサラ」


「……ふん。それよりも、交換条件は覚えているんだろうな?」


「もちろんだとも。まずは減刑嘆願だろ? 反省さえしていれば、お仲間ともども便宜を図ってやるさ。それと……」


 俺はキサラの脇腹をくすぐる。


「あひゃっ!?」


「また今度、くすぐりプレイをしてやるよ。俺の女になれ、キサラ」


「……ふん。仕方ねえから付き合ってやるさ、タカシ親分」


 キサラが顔を背けつつそう答える。

 こうして、俺は女盗賊キサラの心と情報を手に入れたのだった。

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