【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう

~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
猪木洋平@【コミカライズ連載中】

1516話 これから行われるのは…

公開日時: 2024年9月24日(火) 12:42
文字数:1,154

「な、何だ……!?」


「闇が……全てを吸い込むような闇が……広がっていく!?」


 闇忍たちが動揺している。

 だが、もう遅い。

 俺は闇の力をコントロールし……その全てを解き放ったのだ。

 闇が周囲に広がる。


「ぐっ……!」


「ううっ……!」


 闇忍たちは地面へと倒れ伏した。

 彼らはすでに戦闘不能のように見える。

 だが、まだだ。

 俺が闇の力を解除してこの場を去れば、彼らは復活するだろう。

 そして、また桔梗や俺を害するような行動を取るかもしれない。


「さて……」


「っ!!」


 俺が一歩近づくと、闇忍たちの体がびくっと震える。

 恐怖を感じているのだろう。


「お、おのれ……流浪人風情が……!」


「景春様に逆らおうというのか!?」


「我らを無力化しても無駄だ! 雷鳴流道場には、雷轟殿が控えている!!」


「もちろん、雷鳴流の準師範や上位門下生もな! 我らを無力化したところで、状況は変わらん!!」


「戦いを挑んでも無駄だ! 圧倒的な戦力差の前に、お前はただ敗北するのみ……!!」


 闇忍たちは口々に叫ぶ。

 確かに、道場に行けば準師範や上位の門弟と戦うことになるだろう。

 そのようなことは百も承知だ。

 しかし……。


「『戦いを挑む』だと? 貴様らは勘違いしているようだな」


 俺は言う。

 闇忍たちは、何を言われているのか理解できない様子だ。


「戦いなど始まらん。これから行われるのは……一方的な『蹂躙』だ」


「な、何だと……!?」


 闇忍たちは驚愕している。

 だが、もう遅いのだ。

 俺は闇の力をさらに解放した。

 そして、その力で彼らを強く拘束する。

 これで彼らは動けない。

 身をよじることも、叫び声を上げることすらできない。


「ぐあっ……!」


「ううっ……!!」


 闇忍たちは苦しそうな声を出す。

 だが、それだけだ。

 もはや抵抗らしい抵抗は不可能である。

 俺は彼らに告げる。


「安心しろ。命までは奪わん。……今はな」


 心の奥底から湧き上がってくる闇の感情。

 それに身を任せつつある今、彼らを殺すことに躊躇いはない。

 だが、俺には優先すべき事柄がある。

 桔梗の救出だ。

 もし彼女が既に害されていたら、そのときは……。


「――【ブラックアウト・レクイエム】」


 俺は闇魔法を発動する。

 闇魔法は未習得だったはずだが、何だか今なら使える気がしたのだ。

 その魔法により、彼らは意識を失う。


「さて……と」


 俺は周囲を見回す。

 そして、倒れている無月へと近づいた。

 彼女の首にはクナイが刺さっており、大量に出血している。


「別に助ける義理はないが……。あとで『有効活用』できる可能性はあるか……」


 俺は彼女に治療魔法を使う。

 すると、出血が止まった。

 これで命の危険はないはず。


「……雷轟とかいったか。奴の後ろ盾は景春だろうが……今回の件の現況は雷轟だろう。奴を潰し、桔梗を救出する。待っていてくれ、桔梗……!」


 俺は呟く。

 そして、雷轟のいる雷鳴流道場の門を通るのだった。

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