蓮華に迫られている。
「ふふ。体は正直でござるな。また大きくなってきたでござるよ」
蓮華はそう言いながら、俺の股間を優しく撫でてきた。
これは生理現象であって、俺の意思とは関係ない。
「ちょ、ちょっと待て! せめて、パンツの交換を……」
ここまでシリアスな顔をつくって話をしてきたが、俺のパンツはカピカピである。
夢の中で出したあと、ずっとそのままだったからな。
「ああ、それは気にしないで大丈夫でござる。拙者はそういうのは気にせぬのでな」
「俺が気にするんだよ!」
「それじゃあ、脱がせるでござるよ」
蓮華はそう言うと、俺のパンツを脱がせてきた。
そして、自分の着ている着物もスルリと脱ぎ捨てる。
全裸になった彼女は、ふたたび俺の上に馬乗りになる。
「拙者の裸を見た感想はどうでござるか?」
「……きれいだと思う」
エルフの特性なのか、全体的に起伏がなくほっそりした体型だ。
しかし、どこか神聖さも感じさせる見事な造形である。
「ありがとうでござる。では、続きをはじめるでござるよ。まずは……」
「むおっ!?」
俺のモノにぬるりとした感触が伝わる。
蓮華が俺のモノを口に含んでいる。
舌を使って、器用に俺のものを舐めはじめたのだ。
「ぐおお……」
俺の下半身に電撃が走る。
口技はモニカも得意なのだが、蓮華はまた違った良さが……。
いや違う。
今はそんなことを考えている場合ではない。
何とか耐えて……。
「気持ち良いでござるか?」
蓮華が上目遣いで聞いてくる。
その目は潤み、頬は紅潮している。
「ああ。すごく上手いな。だが、このままだと……」
「遠慮は無用。もう一度、出してしまえばよいでござるよ」
「む、むう」
俺は快感に耐えつつ、なんとか理性を保つ。
だが、すぐに限界は訪れた。
「くっ……、もうダメだ!」
俺は熱いものを解き放った。
そして、蓮華はそれをすべて受け止めた。
「ふふ……。これがたかし殿の……」
蓮華は目を細めると、俺に見せつけるようにゴクリとそれを飲み干した。
「これでよし。では、本番をはじめるでござるよ。初めてのため、うまくできるか分からぬでござるが……」
蓮華はそう言って、俺の上にまたがる。
「ま、待ってくれ! 初めてがこんな形で本当にいいのか!?」
加護目的で貞操を失うなど……。
いつか彼女が後悔してしまう日が来るかもしれない。
「待たないでござる。ここまできたら、止まることはできないのでござるよ」
蓮華が腰を勢いよく落とす。
そうして、夜は更けていった。
●●●
翌朝になった。
俺と蓮華は、朝の身支度を進めている。
「痛た……。まだ股がズキズキするでござる」
蓮華が顔をしかめて、股のあたりをさすっている。
「勢いよく腰を落としすぎだ。初めてなら、もっと慣らしてからゆっくりと行うべきだった」
俺の制止の言葉を聞かず、蓮華は一気に俺のものを受け入れたのだ。
「それにしても、たかし殿のものは大きかったでござるな」
「え? 俺のは標準サイズだと思うが……」
「そうでござるか? 拙者が幼い頃に見た父上や兄上のよりも大きかったでござるよ」
そ、それは……。
コメントしづらいな。
「それよりも、本当に昨晩のことは後悔していないのか?」
「うむ。もとより、たかし殿を気に入っておったのは事実でござるからな。いずれはと思ってござった。それが少し早まっただけのことでござるよ」
「そうか。ならよかった」
「しかし、拙者の初めてを奪った以上は、生涯の伴侶としてもらう。覚悟しておくでござるよ」
蓮華がそう言って、俺の胸に身を寄せてくる。
「う、うむ。分かった」
俺は気圧されつつも返事をした。
「……そう言えば、一つ聞きたいことがあったんだ」
「何でござる?」
「千秋という名前に聞き覚えはあるか?」
俺が千秋の夢を見ていて、目が覚めると蓮華がいた。
これは偶然なのか、あるいは……。
「千秋でござるか? うむ。もちろん聞き覚えがあるでござる」
まさか……。
蓮華の前世は千秋だったりするのか?
俺はこの世界に転移してきたが、千秋は転生していたりして……。
年齢の計算は合わなくなるが、そこは異世界なので時空がねじれている可能性もあるし。
「大和連邦では、さほどめずらしい名前ではござらぬ。拙者の知り合いにも、何人かいるでござるよ」
「おお……。そうだったか」
知り合いにいただけか。
その知り合いとやらを紹介してもらってもいいが……。
俺が思い浮かべている千秋である可能性はほぼ0だろうな。
やはり、異世界に転移するなどという奇妙な出来事はそうそうあるものではない。
転生などは、転移よりもさらに希少な出来事だろう。
蓮華は蓮華だ。
個人の人格を尊重して接する必要がある。
「ところで……。たかし殿との愛も大切でござるが、もう一つ気になることがあるでござる」
「ああ、加護の件だな?」
「うむ」
蓮華が力強くうなずく。
俺はステータス画面を開き、蓮華に加護付与を試してみる。
「……おお! 条件を満たしているぞ!」
実は昨晩の行為直後にも試してみたのだが、ギリギリ足りていなかったのだ。
あそこまでして無理だったとなれば、非常に気まずい。
行為後に仲良く寝たこと、そして起床後のちょっとしたやり取りでかろうじて条件を満たせたようだな。
危なかった。
「さすがはたかし殿でござる。それでこそ、拙者の生涯の伴侶とするに相応しい男だ」
蓮華は俺の首筋に腕を巻きつけながら言う。
「それでは、早速頼むでござるよ!」
「ああ。もちろんだ」
こうして、ついに蓮華に通常の加護を付与することに成功したのだった。
俺、ミティ、アイリス、モニカ、ニム。
ユナ、マリア、サリエ、リーゼロッテ、そして蓮華。
これで、ミリオンズの10人は全員が超強力な力を手に入れたことになる。
配下のリン、ロロ、トリスタ、ヒナ、セバス、キリヤ、ヴィルナもなかなか強力だし、ハイブリッジ家の未来は明るい。
蓮華のスキルの取得方針はどうするか?
今は有事ではないし、スキルポイントや取得可能なスキルなどをメモにして渡して、本人にじっくり考えてもらうのがいいだろう。
本人の意向が固まり次第、ガンガンスキルを強化していくことにするか。
レベル20、東雲蓮華
種族:エルフ(妖精族)
身分:東雲家次女
役割:音楽家
職業:剣士
ランク:C
二つ名:”山風”の蓮華
ギルド貢献値:1500万ガル
武器:業物『金木犀』
防具:和服
HP:155(119+36)
MP: 77(59+18)
腕力: 95(73+22)
脚力:101(78+23)
体力:101(78+23)
器用: 88(68+20)
魔力: 91(70+21)
残りスキルポイント:100
スキル:
剣術レベル4
回避術レベル3
闘気術レベル1
風魔法レベル4「エアバースト、エアリアルスラッシュ、ジェットストーム、神風」
演奏術レベル1
称号:
タカシの加護を受けし者
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