【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう

~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
猪木洋平@【コミカライズ連載中】

1081話 ラッキースケベ

公開日時: 2023年7月13日(木) 12:28
更新日時: 2023年7月13日(木) 12:29
文字数:1,958

 俺はエレナに対し、将来的に混浴しようと約束を取り付けた。

 だが、その直後に強烈な蹴りを喰らい、地面に転がる。

 それも、エレナやルリイと一緒にだ。


「痛たた……」


 俺は痛みに耐えながら顔だけを起こす。

 すると、目の前に真っ白なものが広がっていた。


「ん……? なんだこれは?」


「ひゃんっ……」


 頭上から、ルリイの小さな声が聞こえた。

 同時に、視界に映るものが動き出す。


「えっ? ――もがっ!?」


 それは俺の顔に覆い被さり、呼吸を妨げるほどに密着した。

 一瞬、何が起きたのか分からなかった。

 ただ、本能的に危険を感じたため、俺は抵抗を試みる。

 だが――


(くっ……! 離れねぇ!?)


 それはとても柔らかく、良い匂いがした。

 俺の顔面に押し付けられているせいで、形を変える。


「そ、そこはダメだよぉーっ! はぁはぁ……。た、タケシさん……」


 ルリイが荒い息遣いをしている。

 なんだ?

 いったい何が起きているんだ!?

 俺はパニックになりながらも、必死にそれを掴んで引き剥がそうとする。

 だが、それが逆に刺激になったらしく――


「あっ……! も、もう! エッチなのはダメだよぉー……」


 ルリイが艶っぽい声で抗議する。

 そして、俺の眼前から白い物体が消え去った。


「ぷはっ……! な、何がどうなっていたんだ……」


 俺は酸素を求めて喘ぎつつ、状況の確認をしようとする。

 だが、その必要はなかった。

 なぜなら――


「た、タケシさん……。ごめんなさいー……。わたし……!」


 ルリイが真っ赤な顔をして、申し訳なさそうに謝ってきたからだ。


(なに? まさかさっきの柔らかいものは……!)


 俺はハッとなって、ルリイの服装を確認する。

 今さらだが、今日の彼女はスカートを履いていた。

 冒険者を休む際のオフスタイルといったところか。


 おそらくだが、スカートの下にスパッツなどは履いていないだろう。

 ルリイはそういうタイプに見えない。


(ま、まさか……!)


 俺の視線に気付いたのか、ルリイは恥ずかしそうに手で身体を隠してしまう。

 そして、俺から目を逸らすように横を向いた。

 だが、俺は見逃さなかった。

 俺の眼力と経験、そして妄想力をもってすれば、スカート越しでも彼女の下着の色を推測できる。

 その予想色は――


「ルリイさん!」


「ひっ……!? な、なにー?」


 俺は倒れた姿勢のまま、ルリイに話しかける。


「さっきの感触と色合いは……!! もしかして、あなたは純白のパンティを――」


「きゃああっ!! やめてぇーっ!!」


「ぶへっ!?」


 俺の言葉は途中で遮られた。

 ルリイの足によって、思い切り脇腹を蹴りつけられたのだ。


「な、ナイスキック……」


 ルリイは雷魔法使いだ。

 俺のチートの恩恵などを受けているわけではないので、魔法専門。

 近接戦闘は不得手としているはずだ。


 しかしそれでも、長い間Cランク冒険者として活動してきただけはある。

 足腰はしっかりと鍛えられていたようだ。

 なかなかに素晴らしい蹴りだった。


「うぅ……。もー! タケシさんのバカァッ!!」


 ルリイは泣きそうな顔になって、走り去っていく。

 当然、俺はそれを追いかけようとするが――


「くっ……!? 足が動かねぇ……! ――って、エレナさん!?」


「…………」


 俺の下半身に、誰かが絡みついていた。

 視線を向けると、そこにはエレナがいた。

 転倒時、ルリイは俺の上半身側に姿勢を崩した一方、エレナは俺の下半身側に倒れたようだ。

 おかげで、ちょうど俺の股間の上にエレナの顔がある形になる。


「あ、あの……。エレナさん……?」


「…………」


 俺が言葉を掛けても、エレナは反応を示してくれない。

 ただ俺の上にエレナが倒れ込んでいるだけなら、別に問題はないだろう。

 無理やり起き上がれば、エレナを半ば振り払いつつルリイを追いかけることも可能だ。


 しかし、エレナは俺の下半身をガッチリと掴んでいた。

 これでは、俺は身動きが取れない。

 しかも――


(やべっ……!?)


 エレナの鼻先が俺の股間に埋まっていた。

 まるで犬のようにスンスンと嗅いでいる。


「すぅ……はぁ……。こ、この匂いは……まさか……!」


「ちょっ……。エレナさん……!?」


 何が『まさか』なのだろうか?

 俺の股間の匂いを嗅いだところで、何かがわかるはずもないと思うが……。

 ともかく、このままではマズイ気がする。

 どうにかしなければならない。

 俺は思考を巡らせるのだった。



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