【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう

~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
猪木洋平@【コミカライズ連載中】

1619話 この変態

公開日時: 2025年1月6日(月) 12:10
文字数:1,111

「す、素晴らしい……!」


 俺は感動した。

 若い女中たちがM字開脚でふんどしをさらけ出している。

 これは……まさに絶景だ!!


「高志様、何を感動されているのですか?」


 紅葉がジト目で俺を見ている。

 しまった!

 つい興奮しすぎて我を忘れてしまった。


「あ、いや……ははは! すまんな!!」


 俺は笑って誤魔化す。

 危ないところだった。

 紅葉に変態だと思われるところだったが、ギリギリで事なきを得たようだな。


「しかし、いったいこれはどういうことだ?」


 興奮が収まった俺だが、今度は困惑している。

 なぜ女中たちがM字開脚でふんどしをさらけ出しているんだ?

 俺は少女たちのふんどしをじっくり眺めつつ、頭をひねる。


「そ、その……。以前、藩主様には大変な無礼をはたらいてしまいましたゆえ……」


「ど、どうか……お、お許しを……」


「ふむ?」


 少女たちが、震えながら言う。

 無礼?

 はて、俺は彼女たちに何かされただろうか?

 いや……そもそもまともに関わったことがあっただろうか?


 強いて言えば、藩主になった直後のセクハラ事件ぐらいか。

 帯を引っ張ってグルグル回して、『あ~~れ~~』とか言わせたやつだ。

 しかしあれは俺が加害者側だ。

 被害者である女中が謝罪する理由にはなるまい。

 紅葉たちに止められて中断したため、そのときはふんどしも見れなかったし……。


「……ん? 待てよ……」


 俺は何かを思い出す。

 藩主になった直後のセクハラでは、ふんどしを拝めなかった。

 しかし、その前の事件なら……。


「お前たちは……潜入作戦の際に出くわした女中か!!」


「は、はいぃ……」


「そ、その節は大変な無礼を……」


 女中たちは頷く。

 潜入作戦……。

 それは、俺が桜花城を攻め落とす前に情報収集のために行ったものだ。


 上手く城に忍び込めたのはいいものの、魅力的な匂いにつられて女中たちの部屋に入って……。

 ふんどしを堪能して幸せになったのも束の間、女中たちが部屋に入ってきて……。

 俺は大ピンチになってしまったのだったな。

 咄嗟の機転で『ふんどし仮面』に変身して事なきを得たが、あれも今思えば良い思い出だ。


「ふっ、懐かしいな」


「「ひっ……!?」」


 俺がM字開脚の女中たちを眺めながら思い出にふけっていると、彼女らは再び怯え始めた。

 思い出したのはいいのだが、彼女たちの態度がよく分からない。

 あのときの女中たちはもっと気が強かった気がするのだが……。

 ええっと、確か……。


「どうした? また言ってくれよ。あのときのように……『この変態』と……」


「ひ、ひいぃい! お許しを!!」


「あ、ああ……っ!」


 俺は優しく言ったが、なぜか彼女たちは悲鳴をあげる。

 何かまずいことを言っただろうか?

 女中たちはM字開脚でふんどしを晒したまま、ひたすらに震え続けるのだった。

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