ある日の夜。
「ふふふ。今日も楽しみだな……」
俺は自室でそうつぶやく。
俺の夜のローテーションは、少し前にはやや物足りなかった。
ミティ、アイリス、モニカが妊娠中のため戦線離脱。
ユナとリーゼロッテの2人だけが相手だったの。
しかしここ最近で、ローテーションメンバーが増えた。
ニム、サリエ、蓮華の3人だ。
それに、マリアもニムの傍らで勉強しており、愛撫くらいならしてくれる。
さらには、オリビアが口でご奉仕してくれることもある。
俺は大満足の日々を送っている。
「そろそろ、次の段階に行ってもいいかもな……」
「ふふん。何のことかしら?」
いつの間にか部屋に入ってきていたユナがそう言う。
独り言を聞かれてしまったようだ。
まぁ、別に隠す必要もないのだが。
「いや、夜のメンバーを増やしたいと思っていてな」
「あら、そうなのね。レインちゃんとか、花さんとか?」
「ああ。その辺りが当面の有力候補だな」
俺はそう返答する。
彼女たちは可愛いし、それぞれメイドや冒険者としても優秀である。
それに、Bランク冒険者にして騎士爵の俺に対する好感度も高い。
肉体関係を結んでうまく付き合っていけば、加護(小)の条件を満たすことすら可能だろう。
「ま、それはいいわ。それよりも、今は私を見なさいな」
「そうだな。悪い」
俺はベッドに座っているユナを抱きしめる。
そして、ゆっくりと唇を重ねる。
「んっ……」
舌を絡め合い、お互いの唾液を交換するような深いキスを交わす。
「ぷはっ……。ふふん。情熱的ね」
「ああ。ユナの魅力的を前に我慢できなくなってしまった。いいか?」
「もちろんよ。今夜もいっぱい可愛がってちょうだい」
「わかった。じゃあ、早速いくぞ!」
俺はユナの服を脱がせていく。
彼女から抵抗は一切無い。
それどころか、積極的に協力してくれている。
「なんだ? いつもよりノリ気じゃないか?」
俺は少し不思議に思って聞いてみる。
「私だって嫉妬ぐらいするわよ。あなたは人気がありすぎるもの」
それもそうか。
加護を大義名分にハーレムを増やしすぎて、感覚がマヒしつつあったかもしれない。
自分の夫となる者が他の女に手をだしまくっていたり、新たな女を物色していたりすれば複雑な心境にもなるだろう。
「そういう事か。安心しろ。今夜はユナだけだ」
「ふふん。たっぷり楽しませてちょうだいな」
そう言って抱きついてくる。
その後はもう言葉はいらない。
ただただ、お互いに求め合っていく。
そして、一回戦が終了した。
「ねぇ、次は趣向を変えてみない?」
「趣向を変えるとは?」
俺はユナの提案の意味がわからず聞き返す。
「ほら、今日は暑いじゃない? たまには外でしない?」
「…………」
「この前、ルクアージュでしたの覚えてるでしょ。あの時、すごく興奮してたじゃない。だから、どうかしら? 開放的な気分になれて楽しいと思うんだけど……」
「ふうむ……」
確かに、ルクアージュで野外プレイをしたことはある。
ラスターレイン伯爵邸の敷地内にある塔の頂上で、月明かりに照らされながら愛し合ったのだ。
あれはあれで気持ちよかったし、またやってみたいという欲求もある。
だが……。
「少しリスクがないか? みんなに見られたら恥ずかしいぞ」
「大丈夫よ。そこはしっかり計算してあるわ。今の時間なら誰もいないはず」
そう自信満々に答えるユナ。
彼女の計画に不安を感じつつも、俺も興味がある。
なので、俺は了承する事にした。
「わかった。じゃあ行こうか」
俺は全裸のまま、窓の方へ向かう。
「そうね。行きましょう」
そう言いつつ、俺と同じく全裸のユナが後ろに付いてくる。
俺は各種スキルの恩恵を受けまくっており、かなり身軽だ。
一方のユナも、獣化することによって身体能力が増す。
一時的に極端な暑がりになるという副作用はあるのだが、さほど大きな問題とはならない。
俺たちは窓から外へ出る。
そして、そのまま空中へジャンプ。
屋敷の屋根へと降り立った。
「さすがに夜風が涼しいな」
「そうね。気持ちいいわ」
俺とユナは抱き合う形で、屋根の上を移動していく。
しばらく進み、屋敷で最も高い地点へ到達した。
「よし着いたな。では始めようか」
「えぇ、楽しみましょ」
ユナを後ろ向きにし、お尻を突き出す体勢にする。
「んっ」
「おおぅ……これは凄い光景だな」
眼下に広がる景色を見て、俺は思わず声を上げる。
ユナの股間の下がトンネルのようになっており、そこからラーグの街の夜景が見渡せるのだ。
現代日本とは違い明かりは少ない。
しかし月明かりや魔道具による光により、それなりに明るい夜景が広がっている。
「綺麗でしょう?」
「ああ。こんな絶景が拝めるなんて、最高の贅沢だな」
ユナの秘部。
ラーグの街の夜景。
どちらも、俺のお気に入りの光景だ。
その両方を同時に楽しめるのだから、最高以外の何物でもない。
俺は右手をユナの腰に添え、左手を胸に当てる。
そして、ゆっくりと楽しみ始める。
「んっ……。そこ、いい……」
ユナの反応を見ながら、反応のいい所を攻めていく。
「あっ……。そろそろ、私にも触らせて……」
そう言うユナの手が伸びてきて、俺の息子を握る。
「おっ、いいぞ」
「じゃあ遠慮なく……」
ユナは上下に手を動かし始める。
そして、もう片方の手で自分の乳首をつまんだりしているようだ。
「ふふん。楽しいわね。こうやって、誰かと一緒に夜の街を見下ろすのって」
「ああ、そうだな」
俺は同意しつつ、ユナへの刺激を強めていく。
「ああぁぁっ!!」
ひときわ大きな声で鳴くと同時に身体を震わせるユナ。
彼女が吹いた潮が、屋敷の庭へと降り注いでいく。
あの場にだれかいたらマズかったが、深夜なのでもちろん誰もいない。
少ししたら地面に吸収されて痕跡がなくなるだろうし、このままで問題ない。
「気持ちいいか?」
「ええ、とっても……」
ユナがうっとりとした表情で答える。
「それならもっと良くしてやる」
俺はそう言って、さらなる攻めの態勢を整える。
そうして、俺とユナの夜は更けていったのだった。
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