【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう

~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
猪木洋平@【コミカライズ連載中】

1015話 見たいですか?

公開日時: 2023年5月8日(月) 12:43
文字数:1,872

 ベッドの上で、俺はサーニャちゃんに覆いかぶさるように倒れ込んでしまった。

 うっかりしていた。

 今の俺は、敢えて治療魔法を使っておらず、全快ではなかったのだ。

 いつも通りに動こうとしたところ、少しばかり頭がクラっときてしまった。


「す、すみません……。お怪我はありませんか?」


「だ、大丈夫ですにゃ。それよりも、早くどいてくださいにゃぁ……」


「は、はいっ!」


 俺は慌てて姿勢を起こす。

 だが――


「うっ!?」


 急に動いたせいで、不意に体に痛みが走った。

 普段から治療魔法によって体を万全に整えている俺は、『体に不調を残した状態』というのに慣れていない。

 そのため、些細な怪我でも動きが阻害されてしまうようだ。

 俺は再び、サーニャちゃんに向けて倒れ込んでしまう。


「にゃにゃっ!? あ、そこはダメですにゃぁ……。にゃぁは、そこだけは弱いのですにゃぁ……」


「えっ!? へ、変なところを触ってしまって……!? 本当にすみません!! わざとではなくて……」


「だ、だから、そこは触っちゃだめなのですにゃぁ……。にゃぁは今、敏感になっているのですにゃぁ……」


 サーニャちゃんが顔を赤くしながらモジモジしている。

 ハプニングにより、俺の手や体が彼女の体に触れてしまったようだ。

 特に下腹部付近を……。


「わ、わざとじゃないです……。本当に……」


 俺は謝罪する。

 そして、ようやく彼女から体を離した。


「にゃ、にゃぁは別に気にしてないですにゃ。むしろ、にゃぁのせいで、お客様が痛い思いをしてしまったようで……ごめんなさいですにゃ」


「いえいえ……。俺の方こそ、すみませんでした」


「――にゃ? お客様のそこ、腫れていますにゃ! どこかでぶつけましたかにゃ?」


「あっ……。いや、これは……」


 俺は股間を抑えながら言う。

 サーニャちゃんの柔らかい身体に触れたことで、俺のマグナムが反応してしまっていたのだ。


「見せてもらってもいいですかにゃ?」


「えっ!?」


「お客様に万が一のことがあってはいけませんにゃ。にゃぁが確認しますにゃ」


「い、いや、それは――」


 俺の拒否の言葉など聞く気はないらしい。

 サーニャちゃんが俺のズボンに手をかける。


「ちょっ!? さっちゃんさん!?」


「大丈夫ですにゃ。にゃぁに任せてくれれば、すぐに治りますにゃ」


「そういうことではなくて……。ほら、あれですよ。昨晩、俺の部屋で見たでしょう? 大きくなっている俺のアレを……」


「へ? にゃ、にゃにゃっ!? そ、そういうことだったのですかにゃ!!」


 サーニャちゃんがようやく、膨らみの正体に気付いたようだ。

 どうにも、彼女の知識には偏りがあるな……。

 昨日はハプニングで俺の全裸を見て照れていたかと思えば、今はこうしてズボンを剥ぎ取ろうとしてきたり……。

 まぁ、両親が遠くの地に旅立ってしまっているそうなので、教育してくれる人もいなかったのかもしれないが……。


「ご、ごめんなさぃ……。にゃぁはてっきり、怪我で苦しんでいるのかと思って……」


「いえいえ、こちらこそ申し訳ありません……。誤解させてしまって……」


 俺はサーニャちゃんに謝る。

 だが、彼女の視線は俺の膨らみに釘付けのままだった。


「…………」


「見たいですか?」


「にゃっ!?」


 サーニャちゃんがビクッと震えた。

 その顔は、これ以上ないというぐらいに真っ赤である。


「うぅ……。べ、別ににゃぁは見たくなんか……」


「本当ですか? ひょっとすると、昨晩のことが忘れられないんじゃありませんか?」


「ち、違いますにゃ! にゃぁは、そんな破廉恥なことは――」


「そうですか? では、止めておきましょう」


「……」


 俺が引き下がると、サーニャちゃんは少し残念そうな表情を浮かべる。

 やはり、興味はあるらしい。

 年頃の少女らしくて、可愛らしさすら感じる。


「正直に言ってもらっていいのですよ? 俺はさっちゃんさんに感謝しています。こうしてスイートルームで傷を癒せているのは、さっちゃんさんのおかげですから」


「……」


「俺にできることなら何でもします。遠慮なく仰ってください。俺はあなたに恩返ししたいのですから」


「うぅ……。で、では、お願いしてもよろしいですかにゃ?」


「ええ、もちろんです」


「――じゃ、じゃぁ、見てみたいですにゃ」


 サーニャちゃんがボソッと言う。

 恥ずかしいのだろう。

 彼女は、俺から目を逸らしたままだ。


「わかりました。それでは、好きなようにしてください」


「は、はいですにゃ……」


 彼女が俺のズボンに手を掛ける。

 そして、俺のビッグマグナムが晒されようとした、その瞬間――

 コンコン。

 ドアがノックされた。


「「――――ッ!!!」」


 俺とサーニャちゃんは、揃って息を飲んだのだった。

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