【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう

~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
猪木洋平@【コミカライズ連載中】

1372話 ニム純愛ルート 何でも言ってください

公開日時: 2024年5月3日(金) 12:22
文字数:1,440

 ――数年後。

 俺とニムはラーグで有名な土魔法使いになった。

 街の防壁強化作業を通して、多額の報酬を得ている。

 防壁は一度強化して終わりではない。

 管理や維持も必要だ。

 少し面倒ではあるが、確かな稼ぎ口を得たとも言える。

 決して悪いことではない。


 もちろん、街の外部にある畑仕事も順調だ。

 俺とニムは、『腕力強化』『脚力強化』『体力強化』『肉体強化』などの身体能力強化系スキルに加え、『土魔法』や『栽培術』も強化している。

 畑仕事において、俺たちの右に出る者はいない。

 たまに魔物を見かけることもあるが、今の俺たちは戦闘能力もそこそこ高い。

 簡単に討伐することが可能だ。


 防壁強化や畑仕事で、俺たちはガンガン稼いでいく。

 そして、その金で上級ポーションを購入し、ニムの母マムを治療。

 彼女はすっかり体調が良くなり、今では畑仕事に精を出している。


 ニムの父パームスは、数年前に行方不明になっていた。

 だが、盗掘団討伐の件でいろいろあって無事に再会。

 記憶がやや混濁気味のようだが、失った時を取り戻すかのようにマムと仲良くしている。

 ついでに、ペットの犬リックも見つかった。


 ニムの兄サムはDランク冒険者になった。

 母や妹の経済状況が良くなったこともあり、彼は自分の稼ぎを自分で使えるようになっている。

 しっかりと装備を整えつつ、適切な難易度の依頼をこなしているようだ。

 いずれはCランク冒険者に昇格することもあるかもしれない。

 ニムの一家『ラスカル家』は、まさに順風満帆であった。


「タカシさん、本当にありがとうございます」


「どうした? 急に改まって」


 ニムが深々とお辞儀する。

 彼女はおずおずと言った。


「タカシさんと知り合えて、本当に良かったです! この御恩は、一生忘れません!!」


「そ、そうか? 俺としては当然のことをしているだけだが……」


 俺は謙遜する。

 ニムは続けた。


「タカシさんは、わたしたちの恩人です! だから、恩返しがしたいです! わたしにできることが何かありませんか?」


「え……?」


 俺は少し驚く。

 そして、少し考えてから言った。


「……そうだな。そういうことなら、頼みたいことがある。もちろん、嫌じゃなければだが……」


「は、はい! 何でも言ってください! タカシさんに頼まれて、嫌なことなんて何一つもありません!! 何でもしますよ! 本当に何でも言ってください!!」


 ニムが意気込んで言う。

 今、『何でも』って何回言った?

 そこまで言ってくれるなら、遠慮する必要はなさそうだな。


「じゃあさ、俺の子を産んでくれないか?」


「え……? えぇっ!?」


 ニムが目を見開く。

 そして、顔を真っ赤にして言った。


「い、いきなり何を言い出すんですか!?」


「おかしいことじゃないだろ? 俺は婿入りして『タカシ=ラスカル』になっている。俺たちは夫婦なんだ。そろそろ子作りだって……」


「そ、それはそうですけど……」


 ニムはモジモジしている。

 出会った頃は10歳だった彼女。

 だが、この数年で大人になっている。

 この国の法律では結婚可能な年齢だし、実際に俺たちは結婚している。


 ニムはまごうことなき美少女だ。

 彼女としても、俺を憎からず思っているはず。

 ならば、あとは既成事実を作るのみである。


「さ、善は急げと言うし……さっそく子作りしようか?」


「だ、ダメです! そんな、まだ心の準備が……」


 ニムは抵抗する。

 しかし、俺はそんな彼女を抱き上げてしまった。

 そして……そのまま寝室へと運ぶ。


「大丈夫。優しくするよ」


「あ、あの……。お、お手柔らかに……」


 俺はニムの服を脱がす。

 そして……彼女と愛し合うのだった。

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