【コミカライズ】無職だけど転移先の異世界で加護付与スキルを駆使して30年後の世界滅亡の危機に立ち向かう

~目指せ! 俺だけの最強ハーレムパーティ~
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
猪木洋平@【コミカライズ連載中】

828話 イリーナとレティシアへの加護(小)付与

公開日時: 2022年10月31日(月) 12:30
文字数:2,119

「ふふふ。楽しい時間だった……」


「ご満足いただけたようで何よりです。この2人も、タカシ様の偉大さを思い知ったことと思います」


 俺は、ベッドの上でぐったりとしているイリーナとレティシアを見下ろす。

 彼女達は全裸の状態で拘束され、身動きが取れない状態だ。


「ううぅ……。もうお嫁にいけないよう……。責任取ってよねぇ……」


「私の体が……イリーナ大隊長以外に汚されてしまいました……」


 イリーナとレティシアがそんな言葉を漏らす。

 ちょっとやり過ぎたかもしれない。


「大丈夫ですよ。あなたたちの体は汚れていません。むしろ綺麗になりました」


「……え?」


「どういうことでしょう?」


 ミティの言葉の意味が分からず、2人は困惑する。


「世界で最も偉大かつ神聖な勇者であるタカシ様が、あなたたち2人の体を浄化してくださったのです」


「「…………」」


 イリーナとレティシアは、無言でこちらを見る。

 ミティ、結構際どい発言をしてくれるなぁ。

 チートを持つ俺が特異な存在であることは確かだが、『偉大』『神聖』『勇者』とか言われるとちょっと違う気がする。


「まぁ、俺は治療魔法と聖魔法の達人だからな。2人の悪い場所はこの機会に治してやったぞ」


 俺はそう誤魔化しておく。


「なんだ、そういうことか」


「確かに、体の調子が一回り良くなったような気がしますね。さすがはハイブリッジ男爵です」


「だろ? 俺の治療魔法と聖魔法は一級品だからな」


「「あはは……」」


 イリーナとレティシアは乾いた笑い声を上げた。

 2人とも、かなり疲れているようだ。

 まぁ、あれだけのことをされたからな。


 勢いで相当なことをしてしまったのだが、大きな問題はあるまい。

 むしろ、彼女たちにとっても利がある結果になったと思う。

 イリーナとレティシアが加護(小)の条件を満たしたのだ。



レベル?、イリーナ=ランズベリー

種族:ヒューマン

身分:サザリアナ王国名誉伯爵

役割:王都騎士団大隊長、『誓約の五騎士』ランサー

職業:槍士

ランク:A


HP:??

MP:低め

腕力:??

脚力:??

体力:??

器用:??

魔力:高め


残りスキルポイント:???

スキル:

剣術レベル4

槍術レベル5

時魔法レベル4(3+1)

??



レベル?、レティシア=カルディナ

種族:ヒューマン

身分:サザリアナ王国名誉騎士爵

役割:王都騎士団中隊長

職業:剣士

ランク:C


HP:??

MP:??

腕力:??

脚力:??

体力:??

器用:高め

魔力:低め


残りスキルポイント:???

スキル:

剣術レベル4(3+1)

回避術レベル3

闘気術レベル4(3+1)

??



 加護(小)の付与に伴って開示されるステータスは限定的だ。

 さほど目新しい情報はない。

 そもそも加護(小)が付与できるほどに親しくなっている時点で、基本的な情報は普通に教えてもらっているしな。


「そう言えば、イリーナって名誉伯爵なんだっけ?」


「そうだね。ちなみにレティシアちゃんは名誉騎士爵だけど」


「ふぅん……。俺って男爵であることを威張っていたんだが、騎士団には爵位持ちがたくさんいるんだな」


「そりゃあ、まあね」


「この国は実力主義なので、功績さえ上げれば昇進できるんです」


 イリーナとレティシアが説明をしてくれた。


「でも、名誉爵位と実際の爵位にはやっぱり差があるよ。名目上、アタシの方がタカシちゃんよりも上だけど……。実態はどうかな?」


「俺は男爵だぞ? 伯爵のイリーナよりは下だろ?」


 王家、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、騎士爵といったところか。

 伯爵の亜種で辺境伯とか、男爵や騎士爵の亜種に準男爵や準騎士爵もあるらしいが。

 いずれにせよ、伯爵は男爵よりも上のはずである。


「いや、そうとも限らないよ。名誉爵位は世襲できないから。それに、領地もない。少しばかり年俸が高いだけで、特に権限があるわけじゃないから、貴族界での影響力はタカシちゃんよりも下になると思うよ」


「そうなのか」


 いわゆる、一代貴族というやつか。


「まぁ名目だけでも偉いことで、騎士として動きやすくはなるんだけどね。ねぇ? レティシアちゃん」


「はい。私も若くして中隊長になり舐められやすいのですが、名誉騎士爵であることを持ち出せば何とかなることも多いです」


 イリーナとレティシアがそう説明する。


「なるほどな。ともあれ、実態としては俺の方が偉いと。ふふふ……。ならば、男爵である俺にかしずいて奉仕してもらおうか」


「いやいやいや……。貴族界では確かにタカシちゃんの方が上だけど、アタシたちには騎士団としての職階もあるからね。爵位が上だからって、単純に指揮命令下にあるわけじゃないよ」


「わかってるさ。言ってみただけだ」


 まぁ、俺も身分を振りかざして強引に迫るのは好きじゃない。

 いや、実際には好きなのだが、どうしてもやられた側の気持ちを考えてしまうからな……。

 気心の知れた人とのプレイとか、あるいはレインのようなドMの人がいたら、身分を振りかざして強引に迫ることもなくはないかもしれない。


「おっと、長居してしまったな。外の騎士たちも起き始めているようだ。最後に彼ら彼女らに挨拶をして、帰ることにするよ」


「了解。彼らには峰打ちしかしていないけど、よければ治療魔法を掛けてあげてよ」


「はいよ」


 俺はそんな会話をしつつ、ミティと共に隊長室を後にしたのだった。

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