「……ふぅ、ちょっと休憩」
色々考えてみたけれど、暗号の解読方法が全くわからない
1と2が大量に書かれていて、そこから少しスペースを開けて数字が並べられている
22 211 211221 12222 211221 2222
1514 2085 195315144 612151518 195315144 18151513
1と2を0と1に置き換えて二進数で考えてみても全く分からない
何か手がかりは無いかな?
別の言語……例えばラテン語とか……
ん?別言語?二進数?
もしかして……これは
そうして確かめてみると、面白いように読めてくる
「なるほどなるほど……」
っていうか、こうだとしたら暗号としては雑だな
やっぱり機密保持の中心って考えていたのはあの鍵の方なのかな?
う〜ん……そうだとしてもやっぱりセキュリティが甘いような……
ま、良っか
僕は目的の場所に向かった
――――――――――――――――――――
「♪〜」
今、私は非常に機嫌が良い
だって〜昨日のの襲撃で思わぬ収穫が有ったもの
あのときやって来た怪異?だっけ?そんな感じで呼ばれてた人達の死体を確認してみると、そこから未確認の植物の種が見つかった
それを今育ててる途中なんだ〜
あんまり強制的に育てても悪影響が出るかもしれないからね〜
まあ〜出来るだけ自然に育てても昨日の今日で芽が出てそれなりに伸びてるんだけど
どういう仕組みなんだろう?
やっぱり興味深いな……
ハッ!ダメだダメだ!友達相手にそんなことを考えちゃ!
友達にはちゃんと思いやりを以て接さないとね〜
さ〜て、私の興味のあることはそれだけじゃない
今はちょっと植物に関する伝承を色々調べてるんだ〜
でも、見た感じだと検索して出てこないのも、ネットではページが完全に消えてる訳では無さそうだね〜
じゃあ、検索エンジンの問題?
でも〜どういう問題が起こってるんだろ〜?
一応試しに他の検索エンジンでも試してみよ〜
「う〜ん……大きな差は無いなぁ……」
……ちょっとアルゴリズムの方を調べてみようかな?
厳しいかな?
いや、でもその方面の専門家に協力してもらえば少しくらいは……
……やってみようかな?
「システム関係の専門家って、誰が居たっけ〜?」
企業とかはあんまり繋がりが無いんだよな〜
なんか城ちゃんもそこまで向こうにメリットを示せないらしく、交渉状況が芳しく無いんだって
やっぱり、営利企業だからその辺は大変なのかな〜?
私も出来る範囲で協力してみようかな〜?
でも、交渉とかやり方分からないし〜
あんまり人と話したこと無いからね〜
そういうことはどうすれば良いんだろうね〜?
「ちょっと一旦、政府機関に関係する方の技術者に話を通してみようかな〜?」
多分、官邸に行けば何人かは出入りしてるでしょ〜
――――――――――――――――――――
着いた〜!
よし!じゃあ早速探すぞ〜!
「あの〜すいません……ここに出入りしている人のリストとか有ります……?」
流石にいつもの口調で話すのはダメだからね〜
「ああ……少々お待ち下さい」
受付のところに向かったみたいだ
それにしても〜結構広いね〜
前に官邸に来たときは周りが見えてなかったから〜どんなところだったかあんまり覚えて無いけど〜
改めて見ると広いんだね〜
敷地のギリギリまで建物で埋められてるから〜ちょっと見た目には狭いけど〜
そのお陰というか、そのせいと言うべきか、屋内は随分と広く感じるけどね〜
内線電話でSEの人に話をつけてるらしいんだけど、建物が広いから電話線も引くのが大変だったりするのかな?
「はい……畏まりました。……では、B305号室にお越し下さい」
「あ、分かりました〜」
おっと、不味い不味い
流石に今のは馴れ馴れし過ぎたかな〜?
その辺のTPOはちゃんとわきまえないとね〜
「えっと……B305……地下か〜」
この建物って地下三階まで有ったんだ〜
まあ、でも都会は地価が高いから建物を横じゃなくて縦に広げるって言うしね〜
蜃気楼高校のところも、田舎では無かったけど、とても都会とは言えなかったからね〜
あんまり都会の建物をじっくり見たことが無いんだよね〜
そういう点では、この時代?になってから色々な体験をしたな〜
まず、私の夢だった「研究室で植物とずっと一緒に居る」っていうことが達成できたのは嬉しかったな〜
他には〜今まであんまり絡んでなかった人達とも絡めるようになったかな〜?
まあ〜そもそも私は植物と触れ合えればそれで良かったから殆どの人と絡みが無かったんだけど〜
でも〜私としては色んな経験を出来たのは為になった……のかな〜?
……なんか、まとめみたいな心境になってるな〜
でも、怪異?の謎が解ければ降ってきたものとか今の混乱についての解決に大分近付きそうだから、まとめっていうのもある意味合ってるのかな〜?
「え〜っと……ここだね〜」
考えながら歩くと、本当にすぐに着くんだね〜
目の前にあるドアをノックする
「こんにちは〜」
中に入っても、誰も反応してくれない
(えぇ……ちょっとは反応してくれないのかな……)
「あの……」
「あ!来てたのか!スマンスマン!ちょっと待っててくれ!」
何もない筈の部屋の奥から声が聞こえる
「で、何の用だ?遊びに来たとかじゃないんだろう?」
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