神柱からの電話によって、かなり大きなことが分かった……かもしれない
細かいことは後で持ってきてくれるというらいしから、詳しく考えるのは後になるが
だが、断片的に渡された情報だけでもその情報が今後の俺達の行動に大きく関わってくることは分かる
「まあ、その予想外のことは俺達にとってプラスに働きそうだがな」
そこは嬉しいな……
だが、どちらにしろ不確定な要素というのには変わりは無い
調べて、それを含めた予測を立てなくてはならない
さて……
「どう動いて行くのが正解なんだろうな……?」
そこまで来て、やっと自分が不安がっていることに気が付いた
「そうか……そういえば今までこういう『何が起こっているのか分からない』ということは無かったな」
緊急事態は何度もあったが、どれも予想できる範囲か、予想はしていなかったが納得出来るものだった
今回のものは、そもそも何が起こっているのか把握できていない、という点で今までとは大きく違うな
まあ、それでもいつもより少し慎重になるくらいだ
素早く動かないといけないことも多いから、過度に慎重になるのは避けないとな
神柱が来るまでに今まで集まった情報を整理しておくか
とは言っても、ろくな情報を集められていないんだがな
少しであっても、それが装備の謎に迫る手がかりになるかもしれない
今まで集めた資料を自分の部屋のパソコンを利用して整理し始めた
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よし!これで城崎には報告し終わったから、後は城崎に判断を任せれば良いか!
赤の他人から聞くと少し無責任なようにも見えるけど、僕と城崎の関係性はこういうものなんだ
昔から、僕の判断の大部分は城崎に任せてある
流石に、最近はすぐに判断しなくちゃいけないような緊急事態が多かったから、そういう時は自分で判断してたけど
今は別にそういう局面でも無いからね
出来るだけ城崎の意向を確認したいと思うのは当然だ
「ところで、何となくだけど……城崎、いつもと様子が違ったな……」
ちょっとそのあたりが気になるけど……
まあ、大丈夫でしょ
確かに城崎が慌てていたり何かを怖がっていたりしたことは少なかったけど、今までゼロ回という訳ではない
そして、その数回の慌てていた時もちゃんと切り抜けてるんだから、今回も大丈夫なんじゃないかな?
根拠は無いけど、そう思う
「じゃあ、確かいつも通りの場所だった筈……」
城崎に呼ばれているので、学校の生徒会室に向かう
何だかんだ、今でも重要な情報のやり取りはあそこでやっている
城崎が学生であることはだいたいバレてるみたいだけど、どこの学校の生徒かは割れていないらしい
そのため、学校についてなにか情報がバレるとしたら僕からになる
だから、ちゃんと尾行されてないかとかを考えないとね
ちなみに、今の時点では尾行されている感じはしない
やっぱり、僕の影の薄さが良い影響を与えているんだろうか?
とはいえ、ちょっと影が薄い位で、『天性の影の薄さ』とか言えるレベルでも無いからあんまり誇れないんだけどね
「学校行きのバスは……こっちだったよね……」
幹部みたいな人に着けられている運転手は今はちょっと忙しいらしい
さっき電話したら通じなかったからね
「うわ……二十分くらい待たないといけないじゃん」
バスの時刻表は過疎地域かと言う位にまで空いていた
元々こんなにバス少なかったっけな……?
まあ、なにか理由があるのか、それとも単に利用者が減ったから本数を減らしたのかは分からないけど……
「何して時間潰そう……」
バス停のベンチに座ってボーっとしていると、視界の端に変なものが見えた
「ん?……何だコレ?」
落ちていたから拾ってみると、それは真っ黒なゴムだった
「何か、車のタイヤがこんな感じだけど……何かが違うような……」
どことなく違和感を感じてしまう
これも城崎のところ……いや、研究所の方に……
「あ、今、研究所に入れないんだった……」
そうだ……だから今日は芳枝ちゃんを泊めることにしたのに……
「なんか、こういうのって他にも落ちてたりしないのかな?」
ちょっと興味が湧いてきた
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周りを探してみると、結構簡単に見つかった
「これは服の切れ端で……これは……何だ?手袋……の一部、かな?」
いくつか不穏なものや見たことが無いものも見つかったけど、おおよそは僕の知っているものだ
ただ、気になるのが場所だ
ある一点とその周辺に異常に大量に落ちている
これは明らかに普通の落とし物じゃあ無いぞ……
何というか……何者かの意思が関わっているかどうかは分からないけど、偶然では無いでしょ
「もっと色々調べてみようかな……」
そう呟いたタイミングで、丁度バスが来た
「え?!もう二十分経ってたの?!」
探し物に熱中してて時間が分からなかった……
早くバスに乗って目的地に向かおう
止まったところでバスの中に入る
「このバス、蜃気楼高校まで行きますか?」
「はい。そちらには停車いたします」
よし、じゃあこのまま乗って大丈夫だな
「じゃあ、お願いします」
「250円になります」
お金を先に払って、バスが出発するのを待つ
(今のうちに言うことを考えておかないとね)
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