32. 初めての報酬
サンドスライム討伐を終えたミルディとフィオナに合流した私とロゼッタ様。しかしその時運悪く「砂漠のハンター」と呼ばれているサンドリザードという魔物に襲われてしまうのです。サンドリザードの動きに翻弄されながらも私は「世界書庫」から倒す方法を導いたのです。あとは頑張るだけなのです!
「次にサンドリザードが動いた時が作戦開始なのです!」
私の掛け声で指示した通り動いてくれてますね、この調子なら問題ないのです。皆んなやる時はやってくれる人達だから心配ないのです!
そしてサンドリザードが私たちに襲いかかってくる。私はフィオナに合図を出しサンドリザードの攻撃を受け止めてくれるがその力に押されてしまっている。しかしその力が強いのはさっき攻撃を受け止めた私が一番わかっているのです。
私はそのまま走り抜けてさっき作った大きな布をサンドリザードの頭に被せ視界を奪う。これは目潰しみたいなものなのです。だから油断大敵なのですっ!!すぐに攻撃しないとです!
「ロゼッタ様お願いなのです!」
「わかっておる。バーストブリッド!!」
そうして動きを止めたところへ大きな轟音を立ててロゼッタ様の爆炎魔法が炸裂する。魔法の糸で縛り付けたローブは勢いよく燃え上がる。なんで魔法士を守るためのローブが燃えてるの?本末転倒では?って思っているのですね。お答えするのです!
魔法士のローブは着用している者の魔力に反応するように魔法の糸に防御魔法が込められているのです!ミルディのは素材その物なのでただ単に魔力を通しやすい糸なのです。だからあれだけ燃え上がっているのです!
え?私は聖魔法が使えないからローブを着ても意味ない?聖女はローブを着ているのです!だから着るのです!
「やっぱりすごいわぁロゼッタ様の魔法……あの威力……やり過ぎな気もするんだけど……」
「魔物相手にやりすぎなどないぞミルディ。まっワシの魔法にかかればこんなもんじゃ!ふふん!」
ロゼッタ様は凄く誇らしげに言っているのです。しかしサンドリザードの身体は動き出す。あの爆炎魔法を受けてサンドリザードは大きなダメージを負いましたがまだ生きてるようなのです……
「ははっロゼッタ様…こんなものとは?」
「うるさい!うるさいのじゃミルディ!」
私はロッドを構える。その瞬間だったのです。深手をおったサンドリザードの身体が紅き炎の刃で真っ二つに切り裂かれる。それは間違いない…自信を持って戦えるようになったフィオナの「魔法剣」だったのです。
「炎の魔法剣ファイアブリンガー……。」
「は?フィオナ…ちゃん?」
「お主…魔法剣を…?」
ミルディとロゼッタ様は目を丸くしている。すっ凄いのです!フィオナはやっぱり有能な魔法士の家系なのです!私の可愛い弟子なのです!
「はぁはぁ。ボク…夢中で…」
「フィオナ!やったのです!」
私はフィオナに抱きついて喜ぶ。私が抱きしめるとフィオナは照れて顔を赤くしているのです。可愛いのです。
「あのあのアリーゼ様!その下着が…」
「あ。ロゼッタ様その黒いローブを貸してほしいのです!かなり小さいですけど、ロゼッタ様の見た目なら下着でも許されるのです!幼女なら問題ないのです!本に書いてあったのです!」
そういうとロゼッタ様は顔を真っ赤にして無言で私を杖でボコボコに叩いてくる。痛い痛い!痛いのです~!
「もういい!こんな破廉恥聖女放って帰るのじゃ!!!!いくぞフィオナ、ミルディ!」
ロゼッタ様は怒りながら本当に行ってしまうのです。フィオナはおどおどしながらもロゼッタ様についていく。助けてなのですミルディ~!
こうして私たちはサンドリザードを倒す事ができたのです。それにしてもフィオナの成長にはびっくりしたのです!これならもう大丈夫なのです。ちなみに私はこの後ミルディに街でローブを買ってきてもらったのです。まさか炎天下の砂漠に下着姿でいることになるなんて思ってなかったのです……。
そして宿屋に戻ってきた私たち。部屋の中のフィオナは凄く嬉しそうな顔をして資金袋を見ているのです。初めての報酬なのだから気持ちは分かるのです!それを見たロゼッタ様がフィオナに言う。
「フィオナ。嬉しいのはわかるのじゃが、今日のはミルディのおかげでもあるのを忘れるでないぞ?」
「はっはい!師匠!」
「いや。フィオナが頑張ったから。あたしはなにもしてないよ。」
フィオナは恥ずかしそうにしているのです。謙虚なのは良いところだと思うのです。確かに今日はフィオナの活躍が大きかったのは事実なのですがそれでも一人で倒したわけじゃないんです。誰かと一緒に戦った証でもあると思うんですよ!
だからこそ一緒に戦いたいって思えるようになるといいなって思うのです。それがパーティを組むということだと思います。まぁ今はまだまだだけどそのうちきっとできるようになるはずなのです。
そんな事を考えている私なのですが、今私はベッドに寝ているのです。理由は分かりますよね?
「あのアリーゼ様。お身体大丈夫ですか?ボクのせいでごめんなさい。」
「いえ。フィオナのせいじゃないですよ、気にしないでくださいなのです。痛たたたっ……。」
「ふん!自業自得じゃ。露出狂聖女。」
「あははっ……」
ひどいのです。ロゼッタ様に呆れられているのです!?違うのです。私悪くないのです!別に変なこと考えてたわけではないのです!私はあの炎天下の砂漠に下着姿でいたので日焼けをしたのです。
「うぅ~ヒリヒリするので治してほしいのです!」
「あの火傷にきくポーションとかって効果あるのかな?ボク買ってくるよ!」
「日焼けは火傷じゃない。治らんぞフィオナ。放っておけ。」
そんなぁ…。でもちょっと冷静になって考えてみるとこれはこれでよかったような気がしてきたりしなかったりするのです!
なんと言うのですかね?こういうアクシデント的な感じも旅のお約束っていうことで良くないでしょうか!うん!これはよく本に書いてある物語のようなのです!
と私は痛みに耐えながらも少し嬉しくなるのでした。
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