「さぁ、人材は集まった。シルバータイガー狩りに向けて、ストレアに帰って準備を進めるぞ」
俺は空を飛びながら、背中に乗っている仲間たち――もとい下僕たちに声をかけた。
すると皆、威勢の良い返事とともに了承の意を示す。
シルバータイガーはB級の魔物だ。
S級スキル竜化を持つ俺の敵ではないのだが、『白銀の大牙』を無傷で手に入れるとなると話は別である。
力任せに倒すのではなく、罠を仕掛けたり毒を使ったりと様々な工夫が必要になることだろう。
だからこそ俺は、リリア、レスティ、アイシャ、キーネ、スピカ、サテラ、ミルカなどといった人手を集めてきたのだ。
俺を含めたこの8人ならば、状態の良い『白銀の大牙』を手に入れることが可能だろう
そんなことを考えている間に、無事にストレアへと到着した。
「一時解散とする。各自で準備を整え、また集まるぞ」
各自が街に散開する中、俺も早速行動を開始する。
まずは冒険者ギルドに向かっていたのだが――
「おい、お前がライルとかいうガキかぁ?」
人通りの少ない道で、いきなりガラの悪い女性冒険者に絡まれてしまった。
どうやら俺のことを待っていたようだが……。
「……誰だお前?」
俺はそう訊ねたのだった。
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