「な……!?」
リリアの体を炎が包み込んだ。
ライルの炎は、氷を蒸発させていく。
「ぎえぇぇええっ!! そ、そんな……!!!」
ついに、ブレスがリリアの体に届いた。
リリアが体勢を崩す。
その隙を見逃すライルではない。
「うぉぉおおおお! 燃え尽きろぉおおおっ!!」」
「ぐぎゃぁぁああぁっ!! ば、馬鹿な……! こ、これが……絆の……力……」
ライルの渾身のブレスがリリアに直撃する。
彼女は炎に包また。
そして、炎が消えたとき。
氷竜の姿はどこにもなかった。
「はぁ……はぁ……」
ライルは荒い息をつく。
そんな彼に、ルーシーが抱き着いてきた。
「やったな! ライル様!!」
「ライル様なら、やってくれると信じてました!!」
「おめでとうございます!」
「さすがはライル様だ!!」
ルーシー、サテラ、スピカ、ミルカが歓声を上げる。
そんな彼女たちを見て、ライルは笑みをこぼしたのだった。
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