S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い。お前たちは、俺たちの属国として面倒を見てやるよ

猪木洋平@【コミカライズ連載中】
猪木洋平@【コミカライズ連載中】

290話 最後の激突-4

公開日時: 2024年6月15日(土) 09:13
更新日時: 2024年6月19日(水) 14:59
文字数:369

「な……!?」


 リリアの体を炎が包み込んだ。

 ライルの炎は、氷を蒸発させていく。


「ぎえぇぇええっ!! そ、そんな……!!!」


 ついに、ブレスがリリアの体に届いた。

 リリアが体勢を崩す。

 その隙を見逃すライルではない。


「うぉぉおおおお! 燃え尽きろぉおおおっ!!」」


「ぐぎゃぁぁああぁっ!! ば、馬鹿な……! こ、これが……絆の……力……」


 ライルの渾身のブレスがリリアに直撃する。

 彼女は炎に包また。

 そして、炎が消えたとき。

 氷竜の姿はどこにもなかった。


「はぁ……はぁ……」


 ライルは荒い息をつく。

 そんな彼に、ルーシーが抱き着いてきた。


「やったな! ライル様!!」

「ライル様なら、やってくれると信じてました!!」

「おめでとうございます!」

「さすがはライル様だ!!」


 ルーシー、サテラ、スピカ、ミルカが歓声を上げる。

 そんな彼女たちを見て、ライルは笑みをこぼしたのだった。

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