S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い。お前たちは、俺たちの属国として面倒を見てやるよ

猪木洋平@【コミカライズ連載中】
猪木洋平@【コミカライズ連載中】

273話 ライルとの思い出 ガルド

公開日時: 2024年4月17日(水) 10:24
文字数:509

「情けない奴らだぜ……。やっぱりここは、A級スキル【剣聖】を持つ、この俺がやらねぇとな……!!」


 シャオとロゼリアに間をすり抜ける影が1つ。

 それは、ライルの弟(今は妹)――ガルドだ。


「グルオォッ!!」


「へっ! 攻撃が荒いぜ!! これまでのダメージは小さくねぇようだな!!」


 彼女はライルの攻撃を回避した。

 そして、そのままライルへと肉薄していく。

 そんな彼女の頭によぎるのは、ライルとの思い出だ。


『殺さないでくれ!! 何でもするから!!!』

『いい心掛けだ。なら、さっそく最初の仕事といこうか……』

『なっ……!? 何をする気だ!? や、やめてっ! お願い……っ! ぐっ!?』

『うるさい口だな……。お前に拒否権があると思っているのか?』

『ぐっ……! あがっ!?』


 ――あの時、ガルドは凌辱されてしまった。

 未完成エリクサーの副作用で女体化しただけでも戸惑っているところに、無理やり犯されてしまったのだ。


「S級スキルがここまでヤバいとは思わなかったぜ……! お兄ちゃんのせいで、ブリケード王国も世界もメチャクチャだ! しっかりと正気に戻して、しばき倒してやんねぇとな!!」


 ガルドは叫ぶ。

 そして、A級スキル【剣聖】を用いてライルに攻撃を仕掛けていくのだった。

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