「こ、これでよろしいでしょうか?」
女は俺の命令通りに、四つん這いになった。
地面に埋まっている男からも、これならよく見えるだろう。
四つん這いになっている女の上半身側に俺が、下半身側に男がいる位置取りである。
「うむ」
俺は、女に指を入れた。
そして、そのまま掻き回す。
「ひっ!? ……や、やめてくださいっ」
「だめだ」
「ひっ、ひぃぃぃっ」
女の体が震え出す。
相当に敏感な体質のようだな。
「そっちの男にも、よく見えてるかな?」
「…………」
男は答えない。
だが、ちらりと目線だけ動かして女の方を見ると、「やめてくれ」と言わんばかりに首を振っていた。
「よし……それじゃあ次は、これに奉仕してもらうか」
「……」
俺はズボンのチャックを開け、自身を取り出した。
女の顔色が変わる。
「い、いやっ、そんな……大きすぎる!」
「ほら、早くしろよ」
俺は女の頭を掴んで、俺の下半身に押し付けた。
男は反抗的な目をしながらも、埋まっているので手出しができない。
「うぅ……は、はい……」
女が動き出す。
「ほう。なかなか上手いじゃないか」
「…………」
「ははは、怖いなぁ」
男が憎々しげな目で睨みつけてくる。
女の方はすっかり従順になっているな。
これなら――
「おごっ!?」
突然、女がくぐもった声を出した。
「どうした? 奉仕が止まっているぞ」
「……っ」
女はなんとか命令に従ってくれる。
しかし、そのペースは明らかに落ちていた。
それもそのはず。
俺は女に奉仕させた状態のまま、下半身に手をやっているのだ。
「うっぷ、うぷっ……」
「苦しいか? それもこれも、無能なリーダーに従って俺に逆らったからだ。かわいそうになぁ」
男の方をチラリと見る。
「ぐっ、ふざっけるなぁぁぁ!!」
男の怒りは頂点に達しているようだった。
もう、耐えられないという感じだ。
この女とは恋仲ではなかったようだが、その一歩前くらいの関係ではあったのだろう。
「やれやれ。仲間思いなことだ」
俺はため息をつくと、女に突っ込んでいたモノと指をそれぞれ引き抜いた。
「ひゃうん!?」
女がビクッとする。
「なんだ、物足りなかったか?」
「くっ、この鬼畜野郎がぁ!」
男が叫ぶ。
「弱気になったり威勢良くなったり、忙しい奴だな」
「黙れ!」
男は怒りに任せて怒鳴った後、ハッとした顔をする。
そして、何かを察したのか急に大人しくなった。
「やっとわかったか」
俺は女を担ぎ上げ、男の前に移動する。
「て、てめぇ、何のマネだ!?」
「知れたこと。お前が狙っていたであろう女が俺のものになる瞬間を、しっかり目に焼き付けさせてやるんだよ」
「なっ!?」
男は絶句していた。
まぁ、自分が大切に思っていた女が蹂躙されようとしているともなれば、動揺もするだろう。
(……ん? 何だか胸の奥が痛むような……。これはどういうことだ?)
わからない。
自分が何かとんでもないことをしてしまっている気がする。
だが、その違和感はすぐに消えてなくなった。
「気のせいか……。まぁいい。気を取り直して、実験を再開しよう」
俺は冒険者たちを使って心ゆくまで実験を行っていく。
女を目の前で蹂躙してやることにより、リーダー格の男はついに奴隷契約に屈した。
対象者が覚醒状態かつ俺から微量の魔力しか流さなくとも、精神的に追い詰めてやれば奴隷契約は成立するらしい。
また、女の方は、散々鳴かせてから奴隷の首輪をはめてやると、微量の魔力であっさりと屈服した。
手順は逆だが、精神的に追い詰めてから奴隷の首輪をはめることでも、奴隷契約は成立するようである。
キーネの元仲間たち4人全員が俺の奴隷となったタイミングで、それぞれを物理的には解放してやった。
キーネは少し悲しそうにしていたが、元仲間たちが殺されなかったことに安堵もしているようだった。
リリアはさして興味がなさそうである。
竜王である彼女は、俺が頼めばいろいろと手伝ってはくれるものの、主体的に人族と関わろうとはしない。
(有意義な実験結果になったな。今後、オモチャを好きなだけ増やせそうだ。これなら、このストレアの町を……)
俺は今後に思いを馳せ、ニヤリと笑ったのだった。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!