サテラ、スピカ、アイシャ、ミルカ、キーネ。
レスティ、シャオ、ロゼリア、ガルド。
全員が最後の力を振り絞り、ライルの前に立ちはだかる。
そして、彼女たちはそれぞれ魔力や闘気を解放した。
「今こそ、私たちの思いを一つにするときです! さぁ、行きますよ!!」
サテラが叫ぶ。
そして、最大の声量で続けた。
「ライル様に届け! 私たちの愛の――」
「「恨みの――」」
「「崇拝の――」」
「「感謝の――」」
「「「「「想いよ!! 届けぇええええっ!!!」」」」」
彼女たちは、ありったけの魔力と闘気を解き放った。
ライルへ抱いている感情の方向性こそバラバラだったが、その感情の大きさはそれぞれ大きい。
彼女たちの体から光の球のようなものが無数に飛び出す。
それらはライルに接近すると、彼の体内に吸い込まれていく。
そして――
「グルルオオオオォッ!? オ、オオオオオオォ……!!!」
ライルは激しく苦しんだ後、その場に倒れたのだった。
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