「ミルカ、久しぶりだな」
「はいっ! お会いできて嬉しいです!」
ミルカは微笑んでくれた。
彼女の顔を見た時、俺は思わず笑みを浮かべていた。
「お前も元気そうで何よりだ」
「はい!」
ミルカは満面の笑顔を見せた。
本当に愛らしい奴だ。
オモチャからペットへと昇格させた俺の判断は正しかった。
俺はミルカの頭を撫でてやる。
「よしよし……」
「あう……」
「いい子だな……」
「はうぅ……」
ミルカは気持ち良さげに目を細める。
「ねぇ、ライル様。この女は何者なのですか?」
サテラが問いかける。
ミルカはそちらを見て、不思議そうな目を向ける。
「そっちこそ、誰なんだよ? ライルさまの後ろを金魚の糞みたいについて来て……」
「なっ……!?」
ミルカの言葉に、サテラが怒りを露にする。
剣呑な雰囲気になりかけたところで――
「まあまあ……二人とも落ち着け。こんな場所で争っても仕方がないだろ。とりあえず話をしようぜ」
「は、はい……」
「……わかりました」
俺が仲裁すると、二人は素直に応じてくれた。
俺、ミルカ、サテラ、謎の赤子、村長。
そしてリリア、アイシャ、キーネ、スピカ、レスティ。
以上10名で、ミルカ宅のリビングにて近況報告を行っていくのだった。
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