俺は冒険者ギルド職員のアイシャの協力を取り付けた。
彼女は後輩らしき女性に全ての仕事を引き継ごうとしている。
「ですから、私はライル様のお手伝いをします。しょうもない仕事はあなたで処理しておきなさい」
「い、いきなりそんなことを言われても困ります……。わたしにも他の仕事が……」
「はぁ? 私の指示に逆らうっていうんですか?」
アイシャは俺にいいところを見せたくて仕方がないのだろう。
さっきから強引すぎる。
「おい、アイシャ。あんまり無理を言ってやるなよ」
「あ、あなたはBランク冒険者の……。あなたからもアイシャ先輩を説得をしてください!」
女職員が助けを求めるように俺を見つめてくる。
ギルド職員同士の職位は知らないが、確かアイシャはギルマスの娘だったはずだ。
戦闘能力もそこそこある方だと聞いている。
それなりのお偉いさんなのだろう。
「な? 彼女もこう言っていることだし、無理強いは良くないぞ」
「ですが……。ライル様のお手伝いに万全を期するためには必要なことで……」
「ああ、それは分かっているさ。俺が言いたいのは、アメとムチの使い方の話だ」
今のアイシャは、ギルド職員の先輩として強権を振りかざしている。
ムチしか使っていない状態だ。
「なるほど。では、引き継いだ仕事を無事に完遂したら、私の権限の範囲であなたの待遇を引き上げてあげましょう」
「そ、それはありがたいことですが……。しかし、そもそもこれほどの量の仕事は……。毎日仕事漬けになっちゃいますよぉ。特に、スラムの違法奴隷商の摘発なんてわたしには……」
後輩ちゃんがなおもごねている。
これが男なら、毎日遅くまで仕事してでも成果を出せと言いたいところだが。
女性に対し、それは酷かもしれないな。
――ん?
女性、か。
なるほど。
ここは――。
「よし。そういうことなら、俺からも見返りを出そう」
「ライル様? しかし、ライル様のお手を煩わせるわけには……」
「まぁ、任せてくれ」
俺は笑顔で答えた。
「あのー。わたしには何が何だかさっぱり分からないのですが」
戸惑っている後輩ちゃんに、俺は微笑みかけた。
「大丈夫。すぐに分かるさ」
俺の笑みの理由が分からず困惑している彼女に近づく。
そして、スカートをたくし上げた。
「きゃっ!? な、何をするのですか! こんなところで!」
突然のことに驚き、顔を真っ赤にする後輩ちゃん。
パンツ越しに、彼女の股間に触れた。
「ひゃうんっ」
ビクッと身を震わせながら甘い声を漏らす。
「これが報酬だ。特別に前払いしてやろう」
「あっ、あっ、だめです、ダメ……」
後輩ちゃんは弱々しい抵抗を試みていたが、最後には納得してくれた。
やはり、人を動かすには適切な報酬が必要だな。
こうして俺は、アイシャの仕事を後輩ちゃんに引き継がせることに成功したのだった。
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