「クハハ……。もう終わりか? まぁよい。お前さんだけは余のペットとして――」
「ライル様っ! 諦めるなよっ!!」
「ご主人! アタシを屈服させた奴が、こんなのに負けてんじゃねぇ!!」
「若様……! あなたは世界の王となる方です! こんな相手に、負けないでくださいっ!!」
「そうだぜ、お兄ちゃん! 俺は信じてるぞっ!!」
ルーシー、レスティ、ロゼリア、そしてガルド……。
他にもサテラやミルカ、スピカにシャオ。
全員が必死に声を振り絞る。
彼女たちはライルの体に触れ、必死で魔力を――そして熱い想いを送り込んだ。
「ルーシー……! みんなっ!!」
そんな彼らの思いに、ライルの力が蘇る。
彼は再び立ち上がった。
「うぉおおおお! これが――これこそが、絆の力だ!! 【火竜の息吹(ボロブレス)】!!」
ライルの全力全開のブレスが、リリアの氷ブレスを押し返していく。
そして――
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