S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い。お前たちは、俺たちの属国として面倒を見てやるよ

猪木洋平@【コミカライズ連載中】
猪木洋平@【コミカライズ連載中】

229話 聖竜帝国(ホーリードラゴン・エンパイア)

公開日時: 2023年11月15日(水) 11:34
文字数:554

「俺が考えた国名は――」


「はいはいっ! 私は『超常ドラゴン大国』が良いと思いまーす!!」


 俺が言おうとしたところで、サテラが手を挙げて言った。

 ……うん。

 ダサいな……。


「私は『ライルとミルカの愉快な王国』がいいと思う!」


「ここは『赤竜連邦』がいいでしょう」


「『最強冒険者ライルの伝説帝国』で……」


「えっと……。『覇竜帝国』は……」


「アタイは『レッドドラゴン聖国』がいいと思うぜ!」


 ミルカ、スピカ、アイシャ、キーネ、シャオが続けて言う。

 案を出してくれるのはいいが、どれもネーミングセンスが壊滅的だ。

 仕方ない。


「沈まれ。国名はもう決めてある。『聖竜帝国(ホーリードラゴン・エンパイア)』だ」


 俺はそう告げる。

 我ながら、完璧なネーミングだ。

 それを聞いた仲間たちは、納得がいったように頷いていた。


「なるほど。そういや、パーティ名も『聖竜の勇者たち(ホーリードラゴン・ブレイブズ)』だったな」


「若様が治めるに相応しい名前でしょう。感服しました」


「ま、ライルが決めたのならそれで良いのではないか?」


 レスティ、ロゼリア、リリアが頷く。

 他の面々も、概ね異論はないようだ。

 中には少しだけ微妙な顔をしている者もいるが……。

 細かいことはいいだろう。

 こうして、ナタール連邦改め『聖竜帝国(ホーリードラゴン・エンパイア)』が誕生したのだった。

読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート